女性の薄毛

薄毛女性も知っておきたい!育毛成分キャピキシルについて

年齢とともに気になる髪の毛や頭皮。

女性には切実な悩みのひとつです。

35歳を過ぎた女性は『エイジング世代』と呼ばれる、髪の毛や頭皮が変化してだんだんと衰えていく年代となってきます。

「そろそろ育毛剤を使わないとかな…?」

「育毛剤を使いたいけどどんな成分が良いのか分からない…」

と悩んでいませんか?

多くの育毛成分が新たに開発されてきていますので、どんなものを選んだらいいのか分かりづらいですよね。

そんな方には、近年注目されている育毛成分の「キャピキシル」が良いかもしれません。

この記事では、元カツラメーカー勤務&現役美容師の私が、今話題の育毛成分「キャピキシル」について、解説していきます。

キャピキシルとは

キャピキシルとは、近年非常に注目されている育毛成分のひとつです。

主成分に「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチチド-3」という天然成分が使用され、この二つの成分を組み合わせることによって「育毛成分キャピキシル」となります。

加齢や頭皮環境の乱れによる薄毛を「AGA(男性型脱毛タイプ)と呼び、その原因はDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンです。

さらに、DHTを作り出す元となるものに「5a-リダクターゼ」と呼ばれる酵素があります。

キャピキシルの主成分である「アカツメクサ花エキス」には、この大元の原因となる「5a-リダクターゼ」を抑制する効果があります。

また、「アセチルテトラペプチチド-3」には毛包の働きを活性化させる効果が期待できます。

キャピキシルの効果

キャピキシルには、育毛成分として有名な「ミノキシジル」の3倍の効果があると言われています。

具体的な効果としては、

脱毛を減らす

髪の毛の成長促進

頭皮の炎症を抑える

毛包の構造維持に働きかける

となります。

アカツメクサに含まれる「ビオカニンA」には、女性ホルモンに似た効果があります。

この効果により、DHAを生成する5a-リダクターゼの働きを抑制して脱毛を減らし、髪の毛の成長促進を期待することができます。

また、アセチルテトラペプチチド-3は医学でも活用されていて、主に火傷によって傷んでしまった皮膚に対して高い細胞復元効果が期待できる成分です。

この効果によって頭皮の炎症を抑え、髪の毛に対しては毛包の構造維持に働きかける役割を果たします。

キャピキシルは女性にも使える?

キャピキシルはもちろん、女性にも使えます。

加齢や頭皮環境の乱れによる薄毛をAGA(男性型脱毛タイプ)と呼びますが、女性の場合は「FAGA(女性男性型脱毛タイプ)」となります。

これらは遺伝や男性ホルモンとの関係によって起こる脱毛症になり、その原因はどちらも同じ「DHT」です。

キャピキシルは、DHTを生成させる「5a-リダクターゼ」を抑制させる育毛成分ですので、女性の方が使用してもなにも問題はありません。

サプリメントタイプは無い

現在販売されているキャピキシル配合の育毛アイテムは、

育毛剤

育毛シャンプー

の2種類です。

サプリメント(錠剤)タイプのものは販売されていません。

そもそもキャピキシルは、頭皮に直接塗布するように開発されており、内服するようには作られていません。

育毛剤の選び方

キャピキシル配合の育毛剤は、ドラッグストアやインターネットなどで購入することができます。

最近は女性向けの育毛剤も多く販売されていますので、選ぶのが難しく思うかもしれません。

そんな時は、内容成分に注目してみてください。

育毛剤には通常、多くの育毛成分が豊富に配合されています。

キャピキシル以外に配合されていると優秀な育毛成分は、

ピディオキシジル

センブリエキス

リデンシル

オウゴンエキス

センブリエキス

ノコギリヤシ

プラセンタエキス

などが挙げられます。

全てが配合されている育毛剤はありませんが、キャピキシル以外に上記した育毛成分ができるだけ多く入っている育毛剤を選ぶようにすると良いでしょう。

育毛シャンプーの選び方

キャピキシル配合の育毛シャンプーは、主にインターネットで購入することができます。

育毛剤とは違い、育毛シャンプーには本来のシャンプーとしての効果と、頭皮や髪の毛への負担も気にする必要があります。

そのためには、洗浄成分である「界面活性剤」に注目します。

界面活性剤には

石油系

アミノ酸系

PPT系

オレフィン系

せっけん系

などの種類に分かれますが、ドラッグストアなどで安価に購入することのできるシャンプー剤に使用されているものの多くは「石油系」です。

石油系の洗浄成分には、泡立ちが良く、洗浄力が高いという特徴があります。

ですが、その高すぎる洗浄力は頭皮や髪の毛に本来残っていた方が良い油分を取りすぎてしまいます。

油分は本来、バリア機能の役目を果たし、バリア機能の無くなった頭皮や髪の毛は紫外線などの外部からの刺激から身を守ることができなくなります。

これを避けるために、「アミノ酸系」のシャンプーを選ぶようにしましょう。

アミノ酸系の洗浄成分には、泡立ちや洗浄力が低く、程よく頭皮や髪の毛に油分を残すという特徴があります。

刺激の少ない優しい洗浄成分を選ぶことで、本来のキャピキシルの効果もより高く期待することができるようになります。

副作用は?

天然成分を組み合わせた育毛成分であるキャピキシルには、副作用が起こることは少ないとされています。

ミノキシジルなどの育毛成分に比べると、安全性は高いと言えるでしょう。

しかし、個々にもともと持っているアレルギー反応などが出てしまう可能性はあります。

使用後にかゆみなどの変調があり、不安な場合は専門医に相談してみた方がいいでしょう。

注意点

育毛成分として非常に優秀なキャピキシルですが、いくつかの注意点もあります。

ここでは、これからキャピキシルの使用を考えている方に向けて、その注意点を挙げていきます。

医薬品ではない

キャピキシルにはミノキシジルの3倍の効果が期待できると上記しましたが、残念ながらキャピキシルはまだ医薬品としては認められていません。

これには、医学的根拠が認められていないことが理由となります。

もちろん、配合成分からの目測や、臨床実験などは行われていますが、それでもまだ医薬品として認可されていないことから、「有用性は未知数」の状態となります。

初期脱毛はあり得る

初期脱毛とは、育毛剤などの育毛アイテムを使用した後、新しく作られた髪の毛に古い髪の毛が押し上げられ、脱毛する現象です。

ミノキシジルと同じく、キャピキシルにもこの初期脱毛は起こる可能性があります。

とは言え、これはしっかりと育毛剤としての効果が出ているということになりますので、焦って使用をやめたりすることの無いようにしましょう。

また、個人差によって起こる可能性があるというだけの現象ですので、必ずしもこの初期脱毛が起こるわけではありません。

すぐに効果が出るわけではない

キャピキシルに限らず、育毛成分やそれに伴う育毛アイテムというものは、根気よく使用していく必要があります。

個人差によって効果が出るまでには差があり、約3か月~半年と言われています。

その間、毎日しっかりと使用方法を守り、「継続」していくことがなによりも大事なことになります。

まとめ

キャピキシルは非常に優秀な育毛成分です。

医薬品としては認知されていないものの、近年では多くのキャピキシル配合の育毛アイテムが増えてきました。

通常の育毛アイテムから考えると少し高価なものもありますので、「継続」しやすい価格帯のものを探してみてはいかがでしょうか。