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そのドライヤーが女性の薄毛の原因に⁈
毎日のヘアドライを見直そう
何気なく使っていることも多い、シャンプー後のドライヤー。
実は、そのドライヤーが抜け毛や薄毛の原因になっているかもしれません。
ドライヤーは髪を乾かすために必要不可欠なものですが、使い方を間違えると、熱風や髪の摩擦によって、頭皮を乾燥させてしまったり、髪を傷めたりしてしまう可能性があります。
毎日使うものだからこそ、正しい使い方をマスターして、髪の抜け毛や薄毛を予防していくことが大切です。
抜け毛や薄毛の原因になってしまう、気を付けたいドライヤーの使い方や、髪と頭皮を守りながらヘアドライができる、ドライヤーの選び方をご紹介します。
毎日のヘアドライを見直して、髪と頭皮を健康に、美しく導いていきましょう。
ドライヤーが薄毛の原因に⁈ 間違った使い方とは?
まずは、抜け毛や薄毛の原因にもなってしまう、ドライヤーの間違った使い方を覚えておきましょう。
間違った使い方①ドライヤーを髪に近づけて使う
ドライヤーから出る温風は、素早くしっかりと乾かせるように、5cmほど離れた場所で110℃前後の熱風が出るように作られています。
しかし、髪の毛の表面にあるキューティクルは、約70℃の熱で破壊されてしまう性質があります。
髪表面にあるキューティクルには、髪内部の水分やタンパク質が失われないようにする役割があります。また、キューティクルはうろこ状に重なっていて、それが整うことで髪にツヤを出すことができます。
そのキューティクルが破壊されてしまうと、内部の水分が抜けて髪がパサパサになってしまったり、ツヤが失われてしまいます。
さらに、キューティクルは一度破壊されてしまうと、元に戻すことは不可能です。髪内部のタンパク質も流出してしまうので、髪の毛が細くなってしまい、全体のボリュームが少なくなってしまいます。
間違った使い方②高温の風を頭皮にあてたり、温風を同じ場所にあて続ける
髪の毛が熱に弱いのと同様に、頭皮も熱に弱く、熱の刺激によって乾燥したり、炎症したりしてしまう恐れがあります。
頭皮が乾燥している状態が続いてしまうと、本来あるはずのバリア機能が壊されてしまい、過剰に皮脂が分泌されてしまうことがあります。
また、熱による炎症で毛根が細くなることによって、抜け毛が増えてしまう可能性もあります。
高い温風温度の方が早く髪を乾かせると思われがちですが、頭皮のためには低めの温度の方が適しています。
そのため、温風温度が低めと高めで切り替えができるタイプのドライヤーがおすすめです。
さらに、熱に弱い髪や頭皮にとって、少しでも温風をあてる時間は短くしたいもの。
同じ場所に温風をあて続けることによっても、髪や頭皮の温度が上昇してしまったり、乾燥しすぎの状態になってしまう可能性があります。
間違った使い方③ドライヤーを使わず自然乾燥で乾かす
ドライヤーの熱が髪や頭皮に良くないのであれば、ドライヤーを使わずに自然乾燥にした方がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、髪を自然乾燥にしたり乾かさずに寝てしまうのはおすすめできません。
髪を濡れている状態でそのまま放置してしまうと、髪や頭皮に雑菌が繁殖してしまい、フケやかゆみ、ニオイなどのトラブルの原因になってしまいます。
また、濡れた状態にしておくと、キューティクルが開いたままになってしまうので、せっかくトリートメントをしてもその成分が流出してしまい、髪のパサつきやゴワツキ、くせ毛にもなりやすくなってしまいます。
抜け毛や薄毛を防ぐ、ドライヤーの正しい使い方とは?
抜け毛や薄毛、髪の傷みを出来るだけ抑えるには、濡れた髪を素早く、出来るだけ熱を与えずに乾かすことが大切なことが分かりました。
ドライヤーを正しく使って、髪と頭皮に負担を掛けないように乾かすコツをご紹介します。
濡れた髪は優しく扱う
濡れている髪はキューティクルが開いているため、とても繊細な状態です。
そのため、ドライヤーで乾かす前に、タオルでそっと優しく水気を拭き取りましょう。
タオルで水気を拭き取ることで、ドライヤーを使う時間を短くすることができます。
この時、ゴシゴシとこすってしまって、摩擦で髪を傷めないように注意することが大切です。
その後、洗い流さないトリートメントを毛先中心につけると、髪を保湿しながら、ドライヤーの熱から守ることができるのでおすすめです。
ドライヤーの熱があたり過ぎないように注意する
ドライヤーを使う時は、髪から30cm程度離して使うようにしましょう。
また、一ヶ所に熱風があたり続くことがないように、腕を左右に振りながら乾かすのがポイントです。
さらに、温風温度を切り替えできるタイプのドライヤーを使うと、頭皮に近い場所は低い温度で、髪全体を乾かす時は高い温度で乾かすことができます。
そうすることで、頭皮は乾燥から守りながら、髪を素早く乾かすことができます。
ドライヤーの風をあてる方向を意識する
ドライヤーで髪を乾かす時は、上から下に向かって乾かすようにしましょう。
キューティクルのうろこの向きは上から下に向かって閉じるようになっているので、根元から毛先に向かってドライヤーの風をあてることで、キューティクルが整い、ツヤが出ます。
逆に下の方から風をあててしまうと、キューティクルがキレイに閉じにくくなってしまうので、髪がパサついてしまう原因にもなってしまいます。
温風を使った後は冷風で冷やす
最後に、ドライヤーの温風で髪を乾かした後は、冷風に切り替えて、髪の根元から毛先に向かって全体的に風をあてましょう。
温風で乾かした後に冷風で冷やすことで、ドライヤーの熱によるダメージを和らげてくれる効果があります。
さらに、髪のキューティクルがしっかり閉じて引き締まるので、髪にツヤを出すこともできます。
髪と頭皮をいたわるドライヤーの選び方
ドライヤーを使って髪を乾かす時のポイントをご紹介しましたが、ドライヤー自体も、出来るだけ髪と頭皮に優しいものを使いたいですよね。
多くのメーカーから様々な機種が発売されていますが、今回は特に注目したいドライヤーを選ぶときのポイントをご紹介します。
髪を素早く乾かせる、速乾タイプのドライヤーがおすすめ
髪を傷めないためには、出来るだけ濡れている状態を短くすることが大切なので、素早く乾かせる速乾タイプを選びましょう。
ドライヤーから出る風の量が多い、風量が1.5㎥/分以上の大風量タイプがおすすめです。
しかし、風量が多いと髪が散らばってしまってセットには向かないので、セットにもドライヤーを使いたい人には、風量が切り替えできるタイプもあります。
頭皮をいたわりたい人は、温風温度が切り替えできるタイプ
温風温度が切り替えできるタイプのドライヤーを使うと、頭皮に近いところや毛先のデリケートなところは低い温度で、全体を早く乾かしたい時は高い温度で、というようにその部分に合った温度を選ぶことができます。
頭皮を乾かすのに適した風が出る「スカルプモード」が付いているドライヤーもあるので、頭皮の乾燥が気になる人は、チェックしてみましょう。
高機能のヘアケア効果があるドライヤーも魅力的
ドライヤーの髪にうるおいを与える機能としては、マイナスイオンが有名です。
現在発売されているドライヤーは、マイナスイオンが付いているものがほとんどですが、各メーカーから、マイナスイオンよりさらに高機能のヘアケア効果があるドライヤーも発売されています。
髪や頭皮を保湿したり、紫外線対策、カラーリングの退色予防などができるタイプもあるので、自分のお悩みに合った機能のあるドライヤーを選んでみるのも良いでしょう。
頻繁に使うものだからこそ、毎日の積み重ねで髪や頭皮にダメージを与えてしまうこともある、ドライヤー。
ドライヤーの使い方を見直して、髪の抜け毛や薄毛を防ぎながら、髪と頭皮を健康に導いていきましょう。