ヘアケア

ヘアケアに米のとぎ汁?気になる女性の薄毛どこに効果があるのか検証

将来的なことを考えても、常にヘアケアを繰り返していくのは大切です。

髪への影響はいきなり現れるわけではないため、日頃の生活やヘアケアが重要になります。

そのヘアケア方法の一つとして、米のとぎ汁が注目されるようになりました。

平安時代に活用されていた米のとぎ汁

健康法として、これまでも様々なものが利用されてきました。

人間の健康に対する欲求が強く、驚くようなものも使われてニュースになったりする場合もあるでしょう。

本当に利用価値があるかどうか疑問なものも多く見かけるはずです。

真偽のほどは別としても、かつて使われてきた方法は試してみる価値を感じる場合も出てきます。

特に身近なものでできるのであれば、チャレンジしてみようと思う人も多いはずです。

平安時代から、日本人の美しい黒髪は様々な箇所に描かれてきました。

この時代長く伸ばされた髪を洗うためには、1日がかりの大仕事だったのです。

現在のように専用に開発されたシャンプーなどがあるわけではなく、身近なもので対応していかなければいけませんでした。

その一つとして米のとぎ汁があったのです。

源氏物語の一節にも登場してきますが、米のとぎ汁やおこわを蒸した後のお湯を使って髪を洗っていたという記述があります。

身分の高い女性が使っていたと言われていますが、髪の汚れ落としにはちょうどいい存在だったのでしょう。

この時代の女性の髪は、そうそうを洗うことができませんでした。

乾かすだけでも大仕事となりますが、効率的に取るようなものもありません。

ドライヤーも当然ないのですから、自然乾燥させるしかなかったのです。

長く伸びた髪を出来る限り広げ、自然乾燥をさせるためには、部屋の風通しも良くしなければいけなくなります。

一応髪を拭きながら火鉢で乾燥させるといった方法もありましたが、自分ではできなかったため、お付きの人がいるような高貴な人だけがあってきたのです。

それでも、次女が扇であおぎながら乾燥させるといった方法までとっていました。

こんな手間のかかることですので、月に1回洗えれば良い方であり、ひどい人では1年に1回洗うといった状況だったのです。

おそらくひどい汚れがついていたはずですし、臭いもかなりのものだったでしょう。

自然乾燥ですので、雑菌の繁殖も驚くほどの量だったはずです。

このような状況に対応するという意味でも、米のとぎ汁は有効な手段ではなかったのかと考えられています。

臭いに関してはお香を強烈にたきつけ、負けない香りをつけていたと考えられているのです。

枕や箱にお香を入れて、強制的に香りをつけていたのもありました。

美容効果もある米のとぎ汁

平安時代から活用されてきた米のとぎ汁ですが、他に選択がなかったから使われていたわけではありません。

髪の汚れを落とすヘアケアとして有効であることに気がついたからこそ、高貴な人たちも使っていたと考えられます。

もちろん、科学的な分析によって判別したわけではないとしても、経験則から理解していることがあったのでしょう。

実際に米のとぎ汁には美容効果があることが分かっています。

その成分は非常に豊富であり、ビタミンB1B2、Eなどが豊富に含まれているのです。

さらにミネラル成分やセラミドも含まれているのは注目しなければいけません。

人間の髪も肌と同じような一部分であり、しっかりとケアしていかなければいけませんが、その時に大切な栄養素が米のとぎ汁には含まれているのです。

ハリを与えるような力も持っていますし、抗酸化作用を通してもお役立てられます。

保湿効果も持っているため、頭皮にも良い影響を与えてくれるのです。

米ぬかには、汚れを吸着させる作用があるのは注目されるようになりました。

米のとぎ汁には、米ぬかも溶け込んでいる状態です。

つまり、平安時代の女性達は、なかなか髪を洗う機会がなくても、米のとぎ汁を使ってしっかりと汚れを吸着しようとしていたと言えます。

手に入るものとしては、有効な存在だったことがうかがえるでしょう。

米のとぎ汁でヘアケアをするときのポイント

米のとぎ汁ですが、現在活用しようと考えた場合には、作り方も工夫していくべきです。

米を洗ってすぐの水は、とぎ汁としてだけではなく、多くの汚れも含んでいます。

中には小石が混ざっているようなケースもあり、そのまま使うと髪を傷つけてしまう可能性が出てくるのです。

まずは、2度目のとぎ汁を用意して、ラップをかけてしばらく保存しておきます。

腐敗してしまっては困るので、冷蔵庫に入れて管理するのが良いでしょう。

数時間放置しておくと、有効な成分が沈殿してきます。

これが米ぬかを含んだ成分で、上澄みの部分は水となり分離しているのです。

米のとぎ汁は炭水化物ですので、長期保存はできないものと考える必要があります。

ヘアケアとして活用するのですから、毎回新鮮なものを用意して利用すると良いでしょう。

食事の用意の時に作っておけば利用できるため、そこまで手間がかかるというわけでもありません。

このとぎ汁の沈殿物は、シャンプーのように髪に使っていきます。

食事の用意をし食べ終わった後に入浴するようなパターンをとれば、沈殿させるまでの時間も無駄になりません。

頭皮もマッサージしてあげながら、汚れを落とすように優しくすり込んで行きます。

シャンプーの前に利用した方が、汚れを吸着しやすくなりますし、シャンプーも短時間で済むようになるでしょう。

臭いもこの時点で吸着してくれます。

後はしっかりと洗い流して、残さないようにするのがポイントです。

シャンプーも同様ですが、髪や頭皮に残っているとダメージの元になります。

洗う時よりもすすぐ時の方が重要と捉え、しっかりと落とさなければいけません。

賛否両論があるのも確か

米のとぎ汁は、海外のセレブたちも使い始めてきました。

含まれている成分が非常に有効であるというのが分かったからです。

その一方で、米食と言う文化的な習慣という部分もあり、あまり信じていない人もいます。

実際の問題として、髪の外部から栄養を与えたとしても、大きな違いが発生してくるわけではありません。

髪の細胞は死んでいる状態ですので、大きな変化が生まれるわけではないからです。

頭皮に関しては、皮膚の炎症トラブルに対して有効であるといった研究もされるようになってきました。

その一方で逆効果であると指摘する医師もいます。

炎症を起こす原因となっている菌が、米のとぎ汁を栄養素として活用して繁殖の手助けをする可能性があるからです。

ここでわかることは、医師などでも賛否両論存在しているため、自分に合わないと感じた時にはすぐに辞めることが大切です。

炎症を起こした時などは特に重要で、それ以上の使用をしないようにしなければいけません。

炎症だけではなくかゆみやフケが多くなったと感じた時にも、雑菌の繁殖を手助けしている可能性があるため使用を中断する必要があります。

まとめ

米のとぎ汁は天然の成分です。

経験則としてヘアケアに利用されてきたことも確かですが、その他に選択肢がなかったと言い換えることもできるでしょう。

それでも、利用していて汚れや臭いを抑えることができたのも確かなはずです。

効果の実感に関して言えば、人によって違いもあるという部分もあります。

こうした点を踏まえ、利用していく必要があるでしょう。

上手くマッチすれば、髪を健やかに育て、薄毛対策にもなってくれるからです。