近年、女性の薄毛が増加しているそうです。
それにより、女性向けの育毛剤やウィッグ、発毛促進のシャンプーなどの需要がかなり増えているそうです。
育毛剤というと男性のイメージがありがちですが、今の時代は女性にも同じような悩みが増えてきているということですね。
今回はなぜ、女性専用の育毛剤が増えているのか、その訳を中心に女性の髪の毛事情を分かりやすく紹介していきます。
若いから大丈夫と思っている方、それが後々に響いてくるかもしれません。
男性と女性の薄毛事情は違う
男性の薄毛は50%の確率で遺伝とされています。
一方女性に関しては遺伝はあまり関係なく、日常の生活習慣からくることが多いそうです。
なので、育毛剤は男性用と女性用でかなり成分内容が変わってくるのだとか。
ちなみに女性の薄毛は、男性のように部分的なものではなく、全体的に薄くなっていく傾向があります。
このような抜け方を『びまん性』の脱毛症と呼びます。
例外としては女性は出産後に抜け毛が増えることがあるのですが、それは産後のホルモンバランスが乱れてしまうことにより起こることなので、こちらに関してはホルモンバランスの調子が戻れば抜け毛もなくなる傾向にあります。
あまりにもひどいときはお医者さんに診てもらった方がいいかもしれません。
または薬の副作用による抜け毛もあるので、出産や薬の副作用は例外としましょう。
男性は遺伝的なものが半数を占めているので、早め早めに行動しないと薄毛になってしまうことが多いのですが、男性に比べたら女性は生活習慣からがほとんどですので、薄毛の予防や改善はしやすそうですよね。
では、日常性の生活習慣とはどのようなところからくるのでしょうか?
生活習慣による薄毛の原因とは
では、薄毛の原因、生活習慣の乱れとはどういったことなのでしょうか?
・睡眠不足
睡眠不足により、髪に本来行くはずの栄養分が行き届かなくなることがあります。
睡眠中は、成長ホルモンの分泌が一番活発に行われている時間になります。
最低でも6時間の睡眠時間の確保を目指しましょう。
睡眠の質をよくするためにも寝る前のパソコンやスマホを見る時間を極力なくしたり、入浴の際、シャワーだけでなく浴槽につかることも大事とされています。
ちなみに入浴の際40度のお湯につかるのがベストです。
こうすることで深い眠りにつくことで、睡眠の質の向上につながっていくのです。
・栄養不足
髪の毛はタンパク質に含まれるケラチンというものからできています。
外食やファストフードなどの偏った食事や脂っこい食事が多くなると、頭皮に油が詰まって髪に栄養が行き届かなくなります。
髪のためにも肉や魚に多く含まれるたんぱく質をとるように心がけましょう。
またたんぱく質だけでなく、亜鉛、ビタミンなども髪の育成に大事な栄養素です。
普段摂取が難しい方は、サプリメントなどで調整しながら栄養を補うといいですね。
特に独身女性の方はなかなか自炊をしないという方も多いと思いますので、サプリメントはお勧めかもしれません。
・アルコールはほどほどに
お酒大好きな方は要注意です。
アルコールを摂取しすぎると、髪に行くはずの栄養分が、アルコールを分解するために消費されてしまう可能性が高いのです。
その結果、髪が栄養不足になり、ハリやコシのない髪の毛になってしまうのです。
毎日飲んでいる方はお酒を飲まない日を設けて休肝日を作ってあげましょう。
髪の毛を守るためにもとても大事なことです。
主な生活習慣の改善は上記のような点になりますが、もちろん女性だけでなく男性にも共通することにはなります。
しかし、男性より女性の方が薄毛のリスクを下げることが可能ですので、日常生活に乱れがある方で髪に悩んでいる方は改善チャンスです。
女性の薄毛、クリニックはどこに行けばいいの?
薄毛に悩んでいる女性でクリニックでの治療を検討している方もいてるのではないでしょうか?
しかし、どこに行けばいいかあまり知られていないですよね。
頭皮のこともあるので皮膚科かな?と思う方もいると思いますが、実は正解です。
しかし皮膚科に行って確実に改善するかといわれれば微妙なラインなのです。
皮膚科は肌に特化した専門医ですが、髪の毛というと専門外かもしれません。
頭皮ということで治療方法がいくつかあるのですが、正直薄毛で皮膚科に行くのって恥ずかしい、相談しにくいというところがあるかもしれないです。
しかも保険の範囲で行うとなると限界があるようで治療方法もあまり多くないのだとか。
なので一番正しいのは頭髪を専門とした、頭髪治療専門病院です。
その中でも女性専門のクリニックがおすすめです。
あまり聞いたことないかもしれませんが、首都圏や都会を中心にこのクリニックが増えつつあります。
男性と女性の薄毛事象と、症状、原因は異なるので、女性専門でしたら女性に特化した治療法や薬を処方されるので、本当に悩んでいる方は女性専門の頭髪治療専門のクリニックで診てもらいましょう。
しかし、デメリットとしては、保険適用外の治療になることが多いので、費用がかなり掛かる可能性があることと、地方にはあまり専門のクリニックがないという頃ですかね。
また、恥ずかしくてなかなか踏み込みにくいのもあるかもしれませんが、一歩踏み出せば万全変わるかもしれませんので、カウンセリングだけでも受けてみてみるべきですね。
ちなみに治療期間はその人の症状によって変わりますが、半年から1年で改善される方が多いそうです。
長い道のりかもしれませんが、早めに気づければその分治療期間も短くて済むかもしれませんね。
市販の育毛剤を選ぶ時のポイント
少しでも費用を抑えたい、でも改善したい、という方は薬局などで販売している市販のものを利用することになるでしょう。
しかし、育毛剤も種類が多くてなかなか選ぶのに困ってしまいます。
その時のポイントがいくつかあるので紹介します。
・低刺激で無添加
これは特に大事なところになってきます。
成分表示のところに、
合成香料フリー
合成着色料フリー
アルコールフリー
などと表記してあるものは無添加という扱いになります。
・薄毛の状態に合わせて選ぶ
女性の育毛剤にはジェルタイプ、スプレータイプ、スポイトタイプなどがあります。
部分的に気になるのであればスポイトタイプ、生え際にはジェルタイプが便利です。
それぞれの髪に合う育毛剤を選びましょう。
・アレルギー体質や敏感な方は注意
肌が敏感な方やアレルギー持ちの方、ほかの薬と併用している方などは、注意しましょう。
育毛剤は医薬品のものがあり、医薬品の方が発毛にも効果が期待できるものがあります。
しかし、何かしら上記に当てはまる方は必ず、薬剤師さんに相談しましょう。
まとめ
男性の薄毛と違い、女性の薄毛は原因や症状が異なるので、適切な治療を受けることが治療の近道になってきます。
育毛剤も、男性用の方が効果ありそうと思って選んでしまう方がたまにいるみたいですが、必要な栄養素が男性とは異なりますので、市販で育毛剤を選ぶときは必ず女性専用の育毛剤を選びましょう。
男性用を選ぶと肌に合わなかったり、頭皮にダメージを与えてしまい、余計悪化させてしまう可能性があります。
晩婚化や仕事のストレスで、独り身の女性が増えつつある今薄毛問題も増えているということなので、まずは日常生活から見直してみましょう。