シャンプーをしているとき、ブラッシングの時、「痛い!」と思って鏡を見たらニキビが出来ていた、という経験はありませんか?
顔にできるニキビとは違い、頭皮のニキビは髪の毛に隠れているため、痛くなってから、痒くなってから気がつくのがやっかいですよね。
今回は頭皮のニキビはなぜできるのか、その原因と対処法をご紹介します。
Contents
頭皮ニキビの原因は?
頭皮にできるニキビを「頭皮ニキビ」といいます。
顔に出来るニキビと同じものだと考えて差し支えありません。
ですが、頭皮ニキビは
・髪の毛に覆われていること
・発見しにくいこと
から顔のニキビよりも治りにくく悪化しやすいと言われています。
髪の毛に覆われていると気づくのは赤く腫れて、痛みや痒みが出てから。
もう悪化した状態での発見となります。
そして、髪の毛によって蒸れやすい環境にあります。
汗をかいても、顔のようにすぐには引かず、蒸れた状態が長く続きます。
そして洗う頻度。
顔は一般的に1日2回朝と晩に洗います。
しかし、頭は1日1回〜2日に1回。
皮脂などが溜まりやすく、炎症も起きやすくなります。
加えて、出来てしまったニキビに髪の毛に付着した汚れ、汗、皮脂が付いてしまうのは避けられません。
ニキビを早く治すコツは清潔にすること。
頭皮ニキビはそれがなかなかできない環境にあるのです。
頭皮ニキビの原因になるものは
・汗
・皮脂
・シャンプー、コンディショナー
・ホルモンバランスの乱れ
・枕カバーなどの汚れ
の主に5つです。
ひとつずつ、見ていきましょう。
汗
顔や体と同じように頭皮も汗をかきます。
汗をかいたら顔や首などの汗は拭き取るけど、頭皮の汗はそのまま、という人も多いのではないでしょうか?
頭皮の汗をそのままにしておくと、酸化します。
酸化した汗はニオイの原因になる他、雑菌が繁殖する原因にもなってしまいます。
そして、汗をかいた頭皮の毛穴は広がりやすくなっています。
広がった毛穴に皮脂や汚れが入り、毛穴が詰まりやすくなると考えられています。
毛穴が詰まると、そこにニキビが出来やすくなります。
また、毛穴の詰まりは抜け毛、薄毛の原因になります。
皮脂
頭皮の皮脂はニキビの1番の原因です。
私達の肌は約28日周期でターンオーバーを繰り返しています。
皮脂が毛穴に詰まってしまうと、そのターンオーバーが正常に行われません。
結果、毛穴に詰まった皮脂で炎症が起こり、ニキビとなってしまうのです。
また、ニキビの原因である「アクネ菌」は皮脂を栄養にして繁殖します。
皮脂をそのままにしたり、過剰分泌したりすると、アクネ菌が繁殖しニキビが増える原因になります。
シャンプー・コンディショナー
シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが原因でニキビになることもあります。
毛穴の中にシャンプーやコンディショナーが残ったままだと、雑菌が繁殖しニキビができてしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
顔のニキビ同様、ホルモンバランスの乱れでも頭皮ニキビは出来ます。
女性は月経の周期によって、ホルモンバランスが変わります。
月経前に黄体ホルモンの分泌が増えますが、この黄体ホルモンが皮脂の過剰分泌を促してしまうのです。
皮脂の過剰分泌は毛穴の詰まりなどで、ニキビの原因となってしまいます。
枕カバーの汚れ
髪の毛は毎日洗うのに、枕カバーは週に1回、という人も多いのではないでしょうか?
ある調査では枕カバーやシーツを1週間に1回洗う人は42%、2週間に1回の人は36%、1カ月に1回の人が15%という結果でした。
枕カバーには毎晩かいた汗、頭皮から出た皮脂、そして汚れなどが付着しています。
同じ枕カバーをずっと使用することで、雑菌が繁殖しニキビの原因になっていることが考えられます。
対処法
5つある原因の対処法をそれぞれ、ご紹介します。
汗をかいたら
頭皮に汗をかいたら、そのままにせず早めに対処しましょう。
清潔なタオルで擦らず、ポンポンと抑えるようにして拭き取ります。
首や脇の下を冷やすと汗がひきやすくなります。
頭皮の汗を拭いたタオルはこまめに交換しましょう。
乾かしても雑菌が繁殖していることもあるので、一回汗を拭いたタオルは使用せず、新しいものを使いましょう。
外出先でタオルをこまめに交換できない場合はティッシュなどでも大丈夫です。清潔なもので拭くことが大切です。
皮脂はどうする?
頭皮の皮脂はすべてが悪いわけではありません。
皮脂が全く出ないと頭皮の乾燥の原因にもなります。
頭皮が乾燥すると、バリア機能が失われてしまうので、ある程度の皮脂は必要なものなのです。
しかし、皮脂が過剰に分泌される環境や、分泌された皮脂をそのままにしておくとニキビの原因になってしまいます。
頭皮の皮脂は洗うことが1番です。
シャンプーをして、よく乾かし清潔な状態を保ちましょう。
皮脂をスッキリさせようと洗浄力の強すぎるシャンプーを使用すると、却って皮脂の過剰分泌を促してしまう結果になります。
洗浄力もあって、保湿力もあるシャンプーを選ぶようにしましょう。
毛穴に詰まった皮脂は普段通りにシャンプーしてもなかなか取ることができません。
シャンプーの前に湯船に入り、よく温まって体温と蒸気で皮脂を溶かしてからシャンプーしてみるとすっきりします。
また、皮脂に特化したクレンジングシャンプーも市販されています。
毎日の使用は刺激が強いので、週末など決まった曜日のケアに使用するのがおすすめです。
クレンジングシャンプーは洗浄力の高いものが多いので、頭皮の乾燥には気をつけるようにしましょう。
シャンプー・コンディショナーは?
シャンプーやコンディショナーはよくすすぎ、流し残しのないように気をつけましょう。
特にコンディショナーは油分が含まれているものが多いので、しっかりと流しましょう。
シャンプーの方法も見直す必要があるかもしれません。
シャンプーをそのまま頭皮には乗せず、よく泡立ててから頭皮に乗せます。
指の腹でマッサージするように毛穴の汚れを洗い、よくすすぎます。
洗ったあともそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすいので、ドライヤーでよく乾かします。
ホルモンバランスの乱れには?
女性は1カ月のうちに何回もホルモンバランスが乱れてしまいます。
それは仕方のないことです。
ですが、ホルモンバランスの乱れに左右されないように、睡眠をしっかりと取る、栄養もしっかりと摂りましょう。
そうすることで、ホルモンバランスが乱れる時期でも、ニキビが出来にくくなります。
枕カバーを交換する
枕カバーをこまめに交換しましょう。
理想は毎日の交換。
頭皮ニキビだけではなく、顔のお肌のためにも枕カバーの交換が有効です。
毎日は面倒という人も最低でも2日に1回は交換したいところ。
交換自体面倒という人はタオルでも可能です。
枕に毎日新しいタオルを巻いて寝るだけなら簡単に交換、洗濯することができます。
枕カバーが黄ばんでいるのは皮脂が酸化している証拠。
今すぐ交換しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頭皮ニキビには色々な原因があります。
原因に沿った対処をすることで、頭皮ニキビを減らすこと、出来にくくすることが可能です。
毎日行っていることを少しだけ気をつけることで減らせる頭皮ニキビ。
見つけたら早めの対処で大きくならないように気をつけましょう。