年々白髪の増加に悩まされており、白髪染めは止められないけど、日に日に頭皮環境が悪化し、かゆみや炎症を起こしていたり、髪にもダメージがあり、パサつきやうねり、何より抜け毛が気になるあなた。
ここは、白髪染めを見直すときですよ!
今回は、そんなあなたに天然成分100%の白髪染めをご紹介したいと思います。
また、それにプラスして、手軽に使える天然成分由来の白髪染めトリートメントもご紹介しますよ!
是非、お試しになって、健やかな頭皮と髪のツヤとコシを取り戻してみませんか?
Contents
白髪染めって何が悪いの?
世間一般的に、自宅でセルフで行ったり、美容室で施術してもらう「白髪染め」は、髪や頭皮に悪いと聞くけど、一体何が原因なの?
と思われる方も多いと思います。
まずは、その施術方法をお話ししますね。
ヘアカラータイプの白髪染めは、髪の表面ではなく、髪内部に染料を浸透させることで、色持ちさせます。
そのため、行程が下記の2段階です。
①アルカリ成分を髪に塗り、髪内部のキューティクルを開かせます。(髪のタンパク質成分を剥がす行為になりますね。)
②その開いたキューティクルの隙間に、染料を入れ込み、髪内部から染め上げていきます。
この過程に、髪や頭皮を傷めしまう原因が潜んでいるのです。
髪は元々弱酸性にかかわらず、アルカリ剤を塗り、無理矢理キューティクルを開かせます。
当然、それを終わりなく幾度と繰り返せば、髪はダメージを受けます。
これだけではありません!
染め上げる為の染料がまた問題なのです。
多くの人は、短時間で確実に低価格で染めたい!と望みますよね。
その要望を叶えるべく、化学的に合成されたのが、酸化染料「ジアミン」です。
一度は聞かれたことがあるかと思います。
これは、その全ての要望を叶えくれる夢の染料なため、セルフのはもちろん、一般的に美容室で使われて白髪染めにも含まれています。
ただ、その特性ゆえに刺激は強く、髪にダメージを与えるのはもちろん、髪の土台となる頭皮にかゆみや炎症といったダメージを与え、更に頭皮に張り巡らされている毛細血管から体内に取り込まれ、ガンを誘発する可能性すらあるわけです。
初めのパッチテストで大丈夫だった方でも、繰り返し使うことで、アレルギーを起こしてしまう場合があるほど、強力な薬剤です。
もちろん、美容室ではそれを理解しており、頭皮に保護剤を塗ったり、施術後にシャンプーをしっかり行い、予防策は取ってくれます。
やはり、長年使い続けることは、避ける方が賢明です。
次に、そんな化学合成染料を用いずに、白髪を染めることができる方法をご紹介します!
天然成分といえばヘナ
一番有名な天然成分100%の白髪染めといえば、「ヘナ」ですね。
ヘナという植物の葉を乾燥させて、粉状にしたものを用います。
その中にローソーアというオレンジ色素が含まれており、タンパク質に付着して色がつくという性質を利用して、白髪を染めるのです。
また、ヘナはインド伝統医学「アールユルヴィーダ」において、皮膚病や火傷、打撲、止血などの薬として用いられてきた歴史もあるほど確かなものです。
ただし、メリットがあれば、デメリットも当然存在します。
それらを具体的にご紹介しますね。
ヘナのメリットとは?
・ヘナに含まれている繊維質が、髪のキューティクルを整えてくれるので、サラサラのツヤ髪になります。
要は、コンディショニング効果があるのです。
・ヘナの抗酸化力のお陰で、頭皮を傷めないばかりか、再生させてくれる効果さえあります。
・ヘナの葉っぱのような香りがリラックス効果を生みます。(このにおいがダメという人もいるので、デメリットになる場合もありますが。)
・天然成分100%なので、洗い流しても環境を汚染しません。
・先にお話しした通り、粉の状態で保存するため、保存剤や防腐剤といった添加物を入れる必要がありません。
ですので、施術した際も、余計な添加物が人体に入りません。
・ヘナは地肌についても問題ないので、髪の根元から塗ることができます。
ヘナのデメリットとは?
・最大のデメリットは、白髪を地毛と同じように黒や濃いブラウンに染めることができないということです。
先にお話しした通り、オレンジ色素を用いるため、オレンジ色に染まります。
当然、他のヘアカラーのように色を選べません。
・施術に時間がかかります。
一般的に、ヘナを塗ってから、1時間以上放置する必要があります。
放置するほど、発色が良くなるため、セルフの場合には、半日ほど放置する方もいるくらいです。
・天然成分ゆえに、少数ですが、植物アレルギーを起こす方がいます。
ですので、施術前にはパッチテストが必要です。
・天然成分であることと、髪内部に色素を入れ込むヘアカラーと違って、ヘアマニキュアのように髪の表面に色をつけるタイプなので、発色が不安定だっり、色落ちがしやすかったりします。
ただ、デメリットでお伝えしたことでも、解決法が存在するものもあります。
白髪がオレンジ色に染まる点ですが、植物の由来の藍色染料「インディゴ」をプラスすることで、ブラウンに染めることができます。
ただし、注意点がありますよ!
化学合成のインディゴ染料は避けることと、ヘナと違い、頭皮には塗らないように気を付ける必要があります。
また色落ちについても、根気さえあれば、解決の道は見えてきます!
特に髪のダメージがひどい人は、ヘナの色が入りにくいと言われています。
先にお話しした通り、ヘナはダメージを補修する効果があるので、使い続けることで、ヘナの色が入りやすくなります。
計画としては、まずは、週1回ペースで3回行うことで、ヘナの発色を良くします。
その後は、一般的な白髪染めと同じように月1回程度に抑えることができるようになりますよ。
最初の3回を乗り切れば、色の定着が良くなり、色落ちの頻度も抑えることができます。
しばしの辛抱です。
是非、1回だけ試して、色の乗りが悪いからと諦めないで下さいね。
その他の天然成分の草木染めをご紹介!
一般的に「草木染め」というと、日本古来の繊維を染める技法になります。
当然、天然成分を用いています。
それを髪に応用したものが、草木染めカラーです。
もちろん、ヘナも草木染めの1種になります。
例えば、奄美大島に生い茂っているシャリンバという植物を用いた草木染めがあります。
ヘナと同じく、髪の表面に色を入れるため、最初は色の定着が悪いですが、こちらもまた、何度か使い続けることで、色持ちが良くなります。
植物由来で、天然成分を用いているので、頭皮環境を良くしてくれます。
ひいては、髪もダメージケアにもなりますね。
もちろん、環境にも優しいです。
また、何より最大のメリットは、黒に染まるということです。
地毛に近づけることができるのは、とてもありがたいことですよね。
また、その他ハーブや漢方を何種類が混ぜ合わせたものもあります。
ただし、天然成分をうたっていても、化学合成の染料を混ぜているものもあります。
成分を事前に確認する必要がありますね。
天然成分由来の白髪染めトリートメントをご紹介!
カラートリートメントとは、髪の表面を染料でコーティングすることで白髪を染めるタイプのものです。
白髪を染めながら、髪をトリートメントすることができ、まさに一石二鳥です!
ただ、天然成分由来といっても、単独で白髪を染めることができず、化学合成の染料の力を借りて染めるタイプになります。
使用されている天然成分の原料としては、
・クチナシ
・アナトー系(古くから食品添加物として使用されている、ベニノキの種から抽出される黄と赤色の天然染料)
・ヘマチン(豚の血から血清とタンパク質を除去し、ヘモグロビンを分解して生成したもの)
・カミレツ(キク科の花であるカモミールが原料)
・昆布
・もずくと黒豆、黒ウコンの掛け合わせ
等あります。
先程、化学合成の染料について注意喚起をしましたが、冒頭でお話ししたジアミンのような強い刺激の染料に対して、低刺激の染料を用いているものもあります。
その代表として、HC染料や塩基性染料がありす。
なるべくなら、低刺激の化学合成染料を使用しているカラートリートメントを選ぶようにしたいですね。
まとめ
本記事では天然成分を用いた白髪染めをご紹介してきました。
どうでしょう?
替えてみたくなりましたか?
もしかしたら、施術時間の長さや最初の定着の悪さが気掛かりかもしれません。
美容師さんいわく、敢えて、短時間でかつ1回できっちり染まる、ジアミンを用いた一般的な白髪染めを止め、施術時間のかかる天然成分のものに替える女性たちが増えているとのこです。
美容院に行くのは、頻度が多い人でも、月1回程度ですよね。一方で、その他の長い期間、髪を手入れするのはあなた自身です。
一回にかかる美容室の施術時間の長さより、普段お手入れにかかる時間の方が、地味に蓄積されていき、最終的には負担となり、手間となっていくのです。
髪や頭皮のダメージが酷ければ、なおさら普段のケアに手間と時間がかかるようになりますよね。
そこで、ダメージが気になり出したのを機に、思い切って、天然成分の白髪染めに替えてはいかがでしょうか。
健やかな頭皮と、髪のツヤとコシを取り戻し、普段のお手入れを楽になるはずですよ。