ヘアケア

洗髪はすすぎが肝心!薄毛女性にお勧めするシャンプー前後の正しいすすぎ方

髪のダメージや薄毛・頭皮トラブルを感じて、シャンプーを替えてみたのに、効果が出なくてがっかりしているあなた。

もちろん、髪や頭皮のためにシャンプーを替えることは良いことですよ!

ただ、洗髪の仕方だけではなく、シャンプー前後のすすぎをきちんと行わないと、その効果はぐっと下がってしまいます。

それどころかマイナスになることさえあるのです。

そこで、なぜ「すすぎ」という行程が大切なのか解説するとともに、具体的にシャンプー前後のすすぎのやり方をご紹介したいと思います。

是非、今晩からでも実践して、シャンプーの効果を最大限に引き出し、健やかなる髪と頭皮環境を取り戻してみませんか。

すすぎが重要な理由とは?

普段、ご自分が行っている洗髪の一連の流れを思い出してみて下さい!

髪をシャワーでさっと濡らし、たっぷりのシャンプーを手にとって髪につけ、ゴジゴシこすり洗いをし、さっとシャワーで流したらおしまい。

なんて感じではありませんか?

いえいえ、私はシャンプーを手に取ってから、きちんと泡立てて、爪を立てずに指の腹を使って、マッサージするように頭皮を洗っているから大丈夫よ!と思われる方もいると思います。

残念ながら、シャンプーの仕方は合っていますが、その前後の行程に間違があるのです。正しくは、

①入浴前に髪をブラッシングする。

②シャンプーをつけずに、シャワーのお湯だけで予洗いをする。

③シャンプーで洗う。

④しっかりと時間をかけて、シャワーのお湯ですすぎを行う。

これが基本的な流れです。

実は、①と②の行程だけで、洗髪の7割は終わっている(髪や頭皮の汚れが7割がた落ちる)と言われているのです。驚きですよね。

また、これらの行程により、汚れがある程度落ちていると、シャンプーの泡立ちがぐっと良くなるのです。もちろん、節約にもなりますよ。

例えば、300mlのシャンプーの場合、

1日に1プッシュ(3ml)使用したなら、100日持ちますが、

2プッシュ(6ml)なら、50日になり、

3プッシュ(9ml)なら、たったの33日でなくなってしまいます。

シャンプーの持ちが全く変わりますよね。

また泡立ちが悪いと、シャンプーを表示で規定されている以上に使いすぎてしまうため、髪や頭皮を傷める結果となります。

更に、シャンプー後のすすぎを疎かにすると、洗い残したシャンプーが頭皮の汚れとなってしまう点も問題です。

これでは、せっかく髪や頭皮に良いと言われるシャンプーを、高いお金を払って買ったとしても、その効果を得ることができなくなります。

以上より、いかに「すすぎ」が重要かお分かりいただけたかと思います。

次に、具体的な手順をご紹介しますね。

シャンプー前に行う大切なこととは?

前の章で軽く触れた①の行程「ブラッシング」です。

1日生活をすれば、当然、髪の表面にはホコリや汚れが付着しますよね。

朝のスタイリングの際につけた整髪料も汚れの一つになります。

また、汗をかいたりと、頭皮には分泌された皮脂がたくさん蓄積されています。

ですから、入浴前にブラッシングすることが重要になるのです。具体的な手順としては、

①毛先の絡まりをブラシでほぐします。

この作業により、洗髪時の余計な切れ毛を防ぐことができます。

②頭頂部から毛先まで、しっかりブラッシングをします。

これで、髪の表面の汚れが落ち、頭皮に溜まった皮脂汚れを浮かび上がらせ、洗髪で落ちやすくできます。

③更に②とは逆方向に、うなじからブラッシングをします。

より汚れを浮かび上がらせることができますね。

髪は濡れることで、キューティクルが開きやすくなります。

それは、よりダメージを受けやすい状態になるということでもあります。

そのため、乾いた状態のときにブラッシングをしておくことは大切になるのです。

シャンプー前のすすぎ「予洗い」のやり方とは?

ブラッシング後は、いよいよすすぎの行程「予洗い」に入りますよ!

髪に負担をかけず、なおかつ汚れを落とすためには、湯温は36~38℃が理想と言われています。

少しぬるめな感じですね。

では、具体的なやり方です。

①まずは髪全体を濡らして、表面の汚れを落とします。

濡れていないところがないように、首を傾けたり、耳の周りやうなじの辺りは、髪をかきわけてシャワーのお湯を当てるようにして下さいね。

②髪を少しずつ持ち上げては、頭皮にまでシャワーのお湯をしっかり当たるようにします。

③更にシャワーは固定し、両手の指の腹を使って(爪を立てるのは禁止ですよ!)弧を描くようにして、頭皮の皮脂汚れを落としまていきます。

ゴジゴシではなく、マッサージをするような感覚です。

以上の行程を2分以上は、できれば3~4分程度行います。

これで、汚れの7割がた落ちてくれますよ。

本当に、シャンプーの泡立ちの違いにびっくりするはずです!

正しいシャンプー後のすすぎのやり方とは?

この行程は、まさに洗髪の最重要ポイントと言っても過言ではありません。

本来、シャンプーの成分は、髪や頭皮に残っていて良いものではなく、汚れや皮脂とともに洗い流されることが前提となっています。

すすぎがあまく、頭皮にその成分が残っていると、酸化して老廃物となって雑菌を繁殖させたり、毛穴を詰まらせてしまいます。

すると、毛根が変形して、髪が痩せ細ったり、うねったりとダメージを与えます。

頭皮には更に影響があり、かゆみや炎症を引き起こすのです。

髪の土台である頭皮環境が悪化をすれば、髪の生育が悪くなるばかりか、抜け毛へと発展し、薄毛の原因になりかねませんよね。

ですから、丁寧に時間をかけた「すすぎ」が重要になるわけです。

湯温は、予洗いと同様にしてから、具体的な手順に入りますよ。

①まずは、上を向いてシャワーを浴び、表面の泡を洗い流します。

その後、予洗いのときと同じく、首を傾けたり、髪をかきわたりして、流しにくい箇所の泡を落とします。

②次にシャワーを固定し、爪を立てずに指の腹を使って、頭皮をマッサージするように、入念に洗います。

ここで、ゴジゴシ頭皮をこすらないことがポイントです。

③そして、洗い残しがないように、襟足や耳周りを重点的に洗います。

④もう一度、上からシャワーを浴びて、髪の流れを整えます。

以上です。

手順は覚えてしまえば、簡単ですし、すぐに慣れるはずです。

時間としては、シャンプーで洗う時間の倍、できれば3倍程度かけるのが理想です。

平均的に3~5分ほどでしょうか。

ただし、あまりにも長時間すすぎすぎると、逆に頭皮を乾燥させてしまうことがあるので、度を越えない程度で。

一般的には、安価な化学合成されたシャンプーはすすぎに時間がかかり、高価になりがちですが、天然成分のシャンプーはすすぎ時間が短く済む傾向があります。

その点も考慮の上、すすぎ時間を考えた方が良いですね。

ここで、すすぎの総まとめとして、きちんとすすげているか確認する方法をご紹介します!

前髪やサイド、頭頂部は、比較的洗い流しながしやすい個所だと言われています。

逆に確認すべきところは、耳の裏と襟足になります。

そこがヌメヌメしていたら、まだすすぎが充分ではない証拠です。

もう少し、時間をかけて行ってみて下さいね。

毎日の洗髪で、実はすすぎの作業が非常に重要であることがお分かりいただけたかと思います。

せっかく高価で購入した、髪や頭皮に効果的なシャンプーも、すすぎの作業を疎かにするとその効果はぐっと落ちてしてしまいます。

慣れるまで、少し大変かもしれませんが、入浴前のブラッシングと予洗いを入念に行い、適量のシャンプーを用いて洗髪し、しっかりとすすぎを行って泡を完全に洗い流すことが重要です。

それを続けていれば、健やかなる髪と頭皮環境を取り戻せること間違いなしですよ!