体形を気にしてダイエットをする女性は多いと思いますが、外見ばかりに意識が向いて、体脂肪率を気にしていない人もいるのではないでしょうか。
実は、見た目がどんなに太っていなくても、体脂肪率が多い人は肥満に入るんです。
一般女性の体脂肪率は、21%~27%くらいだと言われています。
そのため、見た目が太っていなくても体脂肪率が30%を超えていると、肥満だということになります。
ただ肥満が身体に良くないことは分かっていても、薄毛とどう繋がるのかが分からない人もいると思います。
簡単に説明すると、肥満によって体内の脂肪分が多い状態だと、分泌される皮脂も普通の体系の人よりも多くなり、頭皮の皮脂分泌も増えるため、頭皮がベタついて頭皮環境が悪くなり、抜け毛にも繋がるということです。
そこで今回は、太ると薄毛になるのかということと、肥満と髪の関係を知って薄毛を改善していく方法をお伝えしていきましょう。
Contents
太ると薄毛になるの?
肥満になる人は、脂っぽい食事やジャンクフードなどのカロリーが高いものを好んで食べる傾向にあるため、摂取する栄養自体が偏っています。
美しくハリのある髪を作るには、栄養バランスの取れた食生活は大切な条件です。
ここでは、肥満になることで抜け毛や薄毛になる原因を、詳しくお伝えしていきましょう。
肥満とはどのくらいから?
外見に関係なく、体脂肪率が多いと肥満と判断することができます。
そのため、ダイエットをどんなに頑張っても、体脂肪率が減らないとあまり意味がありません。
外見が標準だからといっても内臓脂肪が多いと肥満です。
それを判定する基準をBMI値といい、身長と体重から算出されます。
計算式は、
体重÷(身長の2乗)=BMI
女性の体形の判断基準として、BMIが18.5の場合は低体重・19~25の場合は普通体重・26以上が肥満の領域と判断されます。
また、BMI値が22であるときが最も健康的で病気のリスクも低いと言われています。
ただ、この計算は単に体重と身長から導き出されるものでしかないため、女性の場合は特に体脂肪率が高い隠れ肥満である場合もあるので注意が必要です。
最近は体重計に体脂肪率も算出してくれるものがあります。
気になる人は購入して自分がどのくらいの体重と体脂肪率なのかを確認してみても良いでしょう。
血行不良
太っている人が汗をかいているからといって、血行が良いわけではありません。
皮下脂肪が厚いため、熱を体外に放出しにくい状態になっています。
そのため、普通体形の人たちよりも血行不良の状態にあるといえるでしょう。
そして肥満になって脂肪で血管が圧迫されると、血行不良になり、抜け毛や薄毛の原因になります。
また、体内のコレステロール値が上がると血管が狭くなって血流もスムーズに流れなくなり、薄毛に繋がっていきます。
髪が生成されるには血液によって頭皮に栄養が運ばれなければいけません。
そのため、血流が滞ると健康な髪を作る作業の妨げになります。
また、新陳代謝も低下することでターンオーバーが上手くいかなくなると、古い角質が毛穴を詰まらせる原因になることもあるので注意が必要です。
皮脂分泌量の増加
皮脂は通常頭皮を健康な状態に保護するために必要です。
ただ、皮脂分泌量が多くなると、頭皮環境が崩れて薄毛の原因に繋がります。
また、肥満によって皮脂が増えて脂性になると、頭皮に炎症を起こしたり細菌が繁殖しやすくなったり、皮脂が毛穴に詰まったりして、トラブルの原因にもなります。
暑い日などは特に、臭いも気になってくる人もいるでしょう。
そして何よりも皮脂が増えることによって脂漏性皮膚炎を起こすと、脱毛症になるリスクも高まります。
<h2>日常生活の中での原因</h2>
肥満体形になる人は、普通体形ややせ型体形の人達とことなった生活習慣をしています。
簡単にいうと、摂取カロリーが高いのに消費カロリーが低いということです。
ではここでは、肥満の人の生活習慣を確認してみましょう。
運動不足
太っている人は身体が重いこともあり、運動を苦手とする人も多いです。
また、身体を動かす気にならない人もいるかもしれません。
ただ、薄毛や抜け毛を改善するためには運動を取り入れることが大切な要素でもあるため、運動をしたくない人の場合は、薄毛対策の方法を1つ失っているといえるでしょう。
ストレス
太っていることを他者から指摘されて気になって、ストレスになる人もいるのではないでしょうか。
そういった点からいうと、太っている人は太っていない人よりも否定されるような言葉を言われるたびに、ストレスを抱える人もいるでしょう。
ストレスが慢性的に継続したり、強いストレスを感じたりすると、自立神経が乱れて血管が収縮し、血流を悪くして抜け毛の原因を作ってしまうことになります。
コレステロール値
コレステロールとは脂質の1つで、ホルモンや細胞膜など作る材料として必須です。
コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールが存在します。
そして悪玉コレステロールが多くなると、体内にトラブルが生まれます。
悪玉コレステロールの数値が高くなると、血中にコレステロールが溜まり、血流を滞らせて血管の弾力も弱めます。
血流が悪くなると毛根に栄養が運ばれにくくなりますので、健康な髪が生成されなくなっていきます。
偏った栄養摂取
髪を作るためにはバランス良く食事をすることが大切ですが、肥満の人の多くは栄養が偏って、髪に必須な栄養素が不足している傾向にあります。
また、肥満の人は太っていても栄養失調になっている場合もあります。
食べている量ではなく、食べている内容が偏りすぎると、身体を作るために必要な栄養が摂取できず、栄養不足状態になるんです。
髪を作るための栄養が不足していると、キレイな髪を生成することはできません。
そのため、薄毛や抜け毛になりやすい状態といえるでしょう。
肥満からの抜け毛改善
肥満で薄毛になっている人が薄毛を改善していくには、食事・運動・頭皮環境がカギです。
また、生活習慣病などの場合は、治療することで改善することもできるでしょう。
ではここでは、肥満からの抜け毛の改善策をお伝えしていきましょう。
食生活の改善
太っていることが気になると、取り敢えずダイエットを始めてみようと思う人も多いのではないでしょうか。
ただ、痩せるためだけに食事の摂取量を急激に減らすというよりも、今までの偏った食事自体を改善するという方向に目を向けないと、体脂肪率が下がらずに隠れ肥満のままになってしまう場合もあるので注意が必要です。
そのため、栄養バランスの取れた食生活を送り、摂取エネルギーを減らして消費エネルギーを増やすということが大切です。
髪を作るためには、髪の主成分であるタンパク質はもちろん、ビタミンやミネラルや亜鉛といった栄養素が必須です。
そのため、野菜と果物などを中心にした食生活に切り替えると良いでしょう。
きちんとバランス良く食事から栄養を摂取できるようになると、身体の健康はもちろん、髪にも健康でツヤのある美しさが戻ってきます。
運動を取り入れる
薄毛や抜け毛が気になる人は、代謝を上げて血流をスムーズにすることが大切です。
そのため、適度な運動を生活の中に取り入れていくことも大切です。
身体を動かすことでダイエットにもなりますし、血流が良くなると髪にも栄養が行き渡りやすくなり、健康な髪を生成する環境が整っていきます。
最適な運動はウォーキングなどの有酸素運動です。
スタイルの良い人は普段から少し早めのスピードでよく歩きますし、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使用します。
ただ、慣れないうちは階段を使用するのも疲れてしまうかもしれません。
それだけ足を使って歩いていなかったということですが、無理して足を痛めたりストレスになったりしても良くないため、自分の身体と相談しながら実施するようにしましょう。
頭皮の清潔保持
頭皮環境の清潔保持のためには、シャンプーを丁寧に行うようにしてください。
また、シャンプー前にブラッシングと予洗いをすることで、汚れの大半は落ちますので、毛穴の詰まりをなくすためにも丁寧なブラッシングと予洗いを忘れずに行ってください。
シャンプーは頭皮をマッサージするようにすると、血行を促すことができますのでおススメです。
まとめ
今回は、太ると薄毛になるということと、肥満と髪の関係を知って薄毛を改善する方法をお伝えしました。
肥満は外見だけでは判断できません。一見普通の体系の人でも脂肪率が高くて隠れ肥満の人もいます。
そのため、ダイエットをする際、体重を減らすことだけに重点を置くのではなく、バランスの取れた食生活に移行する形をとることが大切です。
肉やジャンクフードを好んで食べていた生活を、野菜や果物中心の生活に変えるだけでも、ドロドロだった血液も改善されていきます。
そうすると、薄毛の対策や育毛の効果に繋がるだけでなく、糖尿病や高血圧などの病気も緩和されていくでしょう。
普段の生活に少しずつ、食事・運動・頭皮の清潔保持を取り入れて、薄毛を健康的に改善していきましょう。