女性の薄毛

雑菌が女性の薄毛を進行させる!?雑菌の繁殖理由を知って抜け毛を予防!

人間の頭皮には、常在菌という菌が存在していることをご存じでしたでしょうか?

頭皮には誰でも雑菌はあるのですが、皮脂が多くなるとマラセチアという菌が繁殖して、フケを生み出していく原因を作ります。

そして菌が増えることが原因で、抜け毛に繋がることも少なくありません。

抜け毛や薄毛に悩んだとき、頭皮の状態がどうなっているかに目を向けることは、実はとても大切なことなんです。

何故なら、頭皮環境が良ければ健康な髪が生えやすくなりますし、頭皮環境が悪いと、健康な髪が生えづらくなるからです。

本来皮脂は頭皮や髪を外部刺激から保護する役割もありますが、何らかの理由によって皮脂が過剰分泌をすると、雑菌の繁殖に繋がり、ダニアクネ菌なども繁殖し、頭皮環境を悪化させてしまいます。

健康な髪を育てていくのに大事なことは、頭皮の皮脂分泌量が正常で、適度な湿り気もあることです。

では今回は、雑菌が抜け毛を進行させる原因と、雑菌の繁殖理由を知って抜け毛を予防していく方法をお伝えしていきましょう。

頭皮に雑菌が繁殖する原因はと対策は?

人間の頭皮や髪に雑菌が存在していますが、この菌が増えすぎたり減りすぎたりすることが、頭皮環境を崩す原因です。

頭皮環境が崩れると髪が生え変わるヘアサイクルが崩れて、髪が短いまま抜け落ちたり、新しい髪が生えてこなくなったりして、抜け毛を進行させる原因を作ってしまいます。

そのため、薄毛や抜け毛の予防や対策をしたいと考えたとき、頭皮環境を整えることは重要になるんです。

ではここからは、頭皮の雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化する原因を説明しながら、同時に抜け毛予防と対策もお伝えしていきましょう。

食事による原因と対策

人間は毎日食事から栄養を摂取することで生命を維持していますが、この食事の内容で皮脂分泌の量が変わるといわれます。

肉などのカロリーが高くて脂っぽいものを食べると皮脂分泌も増えるため、肉中心生活をしている人は、皮脂分泌と共に雑菌も繁殖しやすくなります。

また、こういった人は身体の中に臭いの原因物質も溜まりやすいため、体臭がきつくなったり、頭皮からも臭いがするようになったりもします。

他にも、外食、コンビニ弁当やファーストフードなどは、自炊するよりも塩分・脂質・糖質などが高くなっていますので、頭皮環境が悪化し、ベタつきやすい状態になったり、雑菌が繁殖しやすい環境になったりすることも少なくありません。

対策はバランスの良い食生活

身体の健康のためにも、髪の健康のためにも、食生活の見直しをしていくことはとても大切でしょう。

ポイントとしては、不足しがちな野菜を中心に摂取し、ミネラルとビタミンを多く取り入れるようにしてください。肉ばかりの料理はせずに、魚や大豆なども食べるようにしましょう。また、主食に玄米にしてみるなどの工夫も大切です。

入浴の頻度による原因と対策

毎日シャワーやお風呂に入る習慣がある人が多い現代ですが、それでも髪は数日に一回しか洗わないという人もいるのではないでしょうか。

毎日朝晩と洗いすぎるのも問題ですが、洗わない日が続いても頭皮に汚れが溜まり、雑菌が繁殖して頭皮環境が悪くなりますので、抜け毛の原因になります。

対策は清潔保持

季節や仕事や外出頻度によっても違いはありますが、汗をかいた日は特にきちんと入浴して洗髪も行い、身体と頭皮の清潔保持をして、雑菌を増やさないよう気をつけましょう。

シャンプーの問題と対策

毎日のように使用するシャンプーは、抜け毛予防にはとても重要です。

また、頭皮や髪の洗い方によっても、頭皮環境が悪化して雑菌を繁殖させてしまう結果になることもありますので、注意が必要です。

では、シャンプーの方法ですが、洗髪するときに十分に髪を濡らしてからシャンプーを使用しているでしょうか?

あるいは、シャンプーを良く泡立ててから洗っているでしょうか?

結論を先にいうと、十分に髪が濡れていない状態や、シャンプーが泡立っていないままの液体の状態では、全体的にシャンプーが行き渡らないため、まんべんなく洗うことができません。

また、髪を洗い終わったあとにきちんとすすぎが行えていないと、毛穴にシャンプーの成分や皮脂汚れが詰まったまま残ります。

結果として、頭皮環境が悪化して抜け毛が進行する原因になります。

だからといって、一日に二回も三回も洗いすぎると、頭皮にある常在菌が減ってしまい、頭皮環境を崩すことに繋がりますので注意は必要です。

対策はシャンプーのやり方

抜け毛を予防するためには、しっかりと髪を濡らしてシャンプーを泡立てて洗い、キレイにすすぐようにしていきましょう。

蒸れた状態の頭皮が原因とその対策

毎日髪を洗ったあと、きちんとドライヤーで頭皮と髪を乾かしているでしょうか。

洗いっぱなしのままで生乾きの頭皮は、菌が繁殖しやすい状態を作ることになります。

そのため、洗髪後はできるだけ早い段階で髪を乾かしてヘアケアをするようにしましょう。

対策はドライヤーで乾かす

ただ、ドライヤーの熱を長時間当てすぎると髪や頭皮のダメージになりますので、低温のドライヤーを使用するか、熱風でも短時間で手早く乾かすようにして、熱い風をいつまでも当てることは避けるようにしていきましょう。

頭皮が蒸れた状態は、菌が繁殖しやすいです。髪が短いから大丈夫だと自然乾燥をせずに、必ずドライヤーで乾かすよう心掛けてください。

頭皮に雑菌が繁殖した場合

では、実際に頭皮に菌が繁殖したらどうなるのでしょうか。

先に簡単にいえば、菌が繁殖することで頭皮環境が崩れ、抜け毛の原因になることはもちろん、先にも少し触れていますが臭いの原因にもなるんです。

ではここからは、頭皮に雑菌が繁殖したらどうなるのかを、詳しくお伝えしていきましょう。

菌が臭いの原因になる

頭皮の臭いは、女性は特に気にする人も多いですよね。

毎日ちゃんとシャンプーをしているつもりでも、臭いが消えないときがあるのはなぜでしょうか。

頭皮の臭いの発生の理由は、頭皮に繁殖している菌が、皮脂や汗などを分解するときに発生するガスの臭いが原因です。

本来皮脂は頭皮を外部刺激から守ったり、髪をコーティングしたりと、大切な働きを持っています。

ですが、皮脂が過剰分泌されたりフケが増えたりすると、それを餌にして雑菌は繁殖していき、分解する際に臭いを発生させるという仕組みになります。

加齢臭も菌が原因

また、40代や50代くらいから加齢臭を気にする人も少なくないですが、実はこれも菌が原因なんです。

40代くらいになってくると、ヘキサデセン酸という脂肪酸が皮脂の中に増えます。

ヘキサデセン酸を含む皮脂を、菌が分解すると体臭の成分であるノネナールが発生します。

これが加齢臭といわれる原因を作っているんです。

年齢とともに常在菌は種類が増し、数百種類も臭いの元になる菌があるとのことです。

そのため、頭皮の臭いは人間誰にでも起こることで、特別なことではありません。

ただ、皮脂分泌が多く脂っぽくなった場合は早めに対処するなどして、頭皮環境を保っていくことで防ぐことができますので、異常に気付いたら対応していきましょう。

放っておくと皮膚炎などの頭皮トラブルも起こす可能性も高くなりますので、脂漏性皮膚が疑われる場合は、すみやかに皮膚科に受診して治療してください。

頭皮サイクルの乱れ

頭皮環境が崩れて頭皮の雑菌が繁殖すると、ヘアサイクルが乱れる原因になります。

ヘアサイクルが乱れると、健康で丈夫な髪が生えてこなくなり、細くて弱い髪が生えてきたり、生えている途中の短い髪のまま抜け落ちたりして、結果として薄毛や抜け毛に繋がります。

また、ヘアサイクルの乱れをずっとそのままにしておくと、毛根自体を失って生えてこないということにもなりますので、早めに育毛や発毛にとりかかるようにしましょう。

状態が深刻な場合は、皮膚科に相談して治療を行うことも必要です。

まとめ

今回は、雑菌が薄毛を進行させるということと、雑菌の繁殖理由を知って抜け毛予防をする方法をお伝えしました。

雑菌は頭皮の皮脂分泌量が多くなると繁殖するため、頭皮環境を清潔に保つ必要があります。

また、雑菌が増えることは臭いの発生にもなりますので気をつけましょう。

頭皮の皮脂は取り除きすぎても頭皮環境が崩れますので、シャンプーのしすぎも良くありません。

そのため、一日に何度も髪を洗うことでも頭皮環境は崩れますので注意してください。

雑菌が異常に繁殖しないよう、頭皮の清潔を保って抜け毛の予防をしていきましょう。