女性の薄毛

女性の薄毛や白髪と腸内環境の関係とは?

腸内環境を整えることは、健康的な生活を送る上で非常に重要であると言われていますが、実は髪の成長とも大きく関わっているということをご存じでしょうか。
  

そこで今回は、腸の働きと髪の関係性について詳しく見ていきたいと思います。

腸内環境が髪に影響を与える理由とは?

人間の腸内には善玉菌と悪玉菌、さらに日和見菌の3種類の菌が存在しています。

この3種類の菌がバランスよく働き腸内環境が良好であれば、免疫力もアップして、外部から体内に侵入しようとする雑菌などの外敵に対しての抵抗力が高まります。 

また腸は体に必要な栄養素を吸収するだけではなく、毒素など不必要な物質を体外に排出する働きも担っています。

しかしなんらかの理由により善玉菌より悪玉菌の働きが優勢になると、腸内環境が乱れ下痢や便秘になりやすく、体内に毒素が溜まりやすい状態となったり、小腸の働きが弱まるため食事などから摂り入れ栄養素が十分に吸収できなくなってしまいます。

そうすると体内の栄養素は生命を維持するために重要な内臓器官などに優先的に利用されるようになってしまうため、髪や頭皮へ届くのは当然後回しとなります。

また腸内環境が悪化すると便秘になりやすく、老廃物や有害物質が体内で蓄積されてしまうため、頭皮の血行不良や冷えの原因となり、肌や頭皮が荒れやすくなってしまいます。

ですから腸の働きは血管や筋肉、内臓などに影響を与えるのはもちろん、頭皮や髪にも多大な影響があります

腸内環境を整える、つまり腸活をすることによって血行が促進され髪の健やかな成長に必要な栄養素や酸素が十分に行き届いていると、髪にハリやツヤが出てきます

頭皮環境を改善したい、また薄毛や抜け毛、白髪などを予防し髪にツヤやハリを与えたいと考えている方は、腸内環境を整えることをおすすめします

腸内環境を整え健やかな髪を育てる方法とは?

普段から便秘がちであったりまたは下痢をしやすいという方は、善玉菌の働きが良くなるように腸内環境を整える必要があります。

そこでここでは、腸内ケアを行い環境を整える方法について、詳しく見ていきたいと思います。

ヨーグルトの乳酸菌で免疫力アップ

免疫力アップが期待できるヨーグルトなどの発酵食品には、腸を整える働きのある、善玉菌や乳酸菌が非常に多く含まれています。

免疫力が低下すると、抵抗力を高めるために体内の栄養素が使われるため、髪や頭皮に髪に栄養が行き渡りにくくなります。

ですから免疫力アップさせるためにヨーグルトや納豆などを食べると、髪に十分な栄養素を届けることができるようになり、頭皮環境が改善され太く強い髪の毛を作ることにつながります。

さらに同じ発酵食品である納豆やみそ、キムチなども、腸内環境を整えるためには大変効果的です。

特に納豆は、悪玉菌を除去して善玉菌を増やす働きがあるため、毎日の食生活に積極的に取り入れていきましょう。

食物繊維を多く摂取する

腸内環境を整えるためには、腸の働きを促し、また老廃物を排出するという2つの働きを行う食物繊維が必要であると言われています。

このような働きをする食物繊維が含まれている代表的な食材が、キノコ類や海藻類です。

またバナナやりんご、柿などの果物にも食物繊維が多く含まれています。

このようにキノコ類や果物など食物繊維が多く含まれている食べ物の摂ることで、小腸でしっかり栄養素を吸収できるようになり、また血流により頭皮まで必要な栄養素をしっかり運ぶことができます。

水分をしっかり取る

体が水分不足になると、腸に毒素や老廃物が溜まりやすい状態となり、体にはもちろん髪にも悪影響を与えます。

水分を適切に摂取することで腸内がきれいになり働きも活発になるため、朝起きたらすぐに、まずはコップ1杯のお水を飲むことをおすすめします。

適度な運動を行う

適度な運動により体を動かすことで、血流がよくなるだけではなく、腸のぜん動運動も活発になり便秘解消にも効果が期待できます。

また運動による心地の良い疲労感は、質のいい睡眠をもたらします。睡眠は腸の動きを正常化させるためにもとても重要ですので、ぜひ定期的に運動することをおすすめします。

ヨーグルトはIGF-1増加にも効果が!

IGF-1とは、人間の体内に存在するアミノ酸の一種であるインスリン様成長因子のことを指していいます。

IGF-1は胃腸の知覚神経が刺激することにより、増やすことができるとされています。

IGF-1は発毛因子とも呼ばれており、頭皮の毛根に運ばれることで発毛を促す働きを担っています。

また髪への効果のだけではなく、美肌やエイジング効果などもあると言われています。

ヨーグルトなどの発酵食品を摂取することにより胃腸の知覚神経が刺激され、頭皮や毛根を含む全身のIGF-1が増加すると、発毛や抜け毛予防効果が期待できます

髪に良いヨーグルトとは?

ヨーグルトには非常に多くの種類があり、含まれている乳酸菌もさまざまです。実は乳酸菌はその種類により、もたらされる効果も変わってくると言われています。

そこでここでは、IGF-1の増加を促し髪に効果が期待できるものをご紹介していきたいと思います。

生きたまま乳酸菌が腸に届くヨーグルト

実は乳酸菌は胃酸に弱いため、その多くは腸にたどり着くく前に死んでしまうとされています。

死んでしまった乳酸菌よりも、当然生きている乳酸菌の方が高い効果が期待できるため、乳酸菌が生きたまま腸に届くタイプのヨーグルトを選ぶようにしましょう。

乳酸菌H61が含まれているヨーグルト

特に抜け毛に悩んでいるという方には、数ある乳酸菌の中でも乳酸菌H61がおすすめです。

乳酸菌H61には抗酸化作用や免疫アップ、さらには肌の水分量を増やすなどのエイジング効果が期待できます。

肌の水分量が増えると肌の状態が改善されるのはもちろん、頭皮環境も良くなり、薄毛や抜け毛予防も行うことが可能となります。

最近は乳酸菌H61が配合されているサプリメントもありますので、ヨーグルトが苦手という方は、サプリで乳酸菌を摂取して腸の働きを促し、頭皮環境を整えるのもひとつの方法です。

無糖・低糖タイプのヨーグルト

糖分の含まれているヨーグルトでも腸や髪への効果はありますが、糖分の摂りすぎは肥満や生活習慣病の原因となるため、毎日食べることを考えると無糖や低糖タイプのヨーグルトがおすすめです。

また糖分はエネルギーに変換される際に、髪の成長に欠かせないビタミンB群を消費したり、血液をドロドロにして血流を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

ですからヨーグルトを食べる際には、できるだけ無糖や低糖タイプの商品を選ぶようにしてください。

もちろん毎日の食生活も重要!

たとえヨーグルトを食べて腸内環境を改善し腸への栄養素の吸収率を良くしたとしても、不規則な食生活やバランスの偏った食事ばかりを取っていたのではあまり意味がありません。

普段からバランスのよい食事を心がけ、さらにヨーグルトを食べることで体に必要な栄養素を体内に吸収することができ、髪への効果も期待できます。

毎日ヨーグルトを食べているのになかなか腸への効果を実感できないという方は、まずは毎日の食生活を見直してみるといいですよ。

まとめ

免疫力をアップさせ腸内環境を整えることで、髪や頭皮にまで栄養素ををしっかり届けることができ、健康的な髪を育てることが可能となります。

ですから食物繊維や発酵食品を日々の食生活に取り入れたり、適度な運動や質の良い睡眠を取ることを心がけることが重要であると言えるでしょう。

また髪や頭皮に良いとされるヨーグルトを食べたり、普段からの食生活に気をつけることも非常に大切ですよ。