女性の薄毛

症状に気づきにくい!遅延性アレルギーで女性の薄毛・抜け毛が増える?

髪を増やすためには、頭皮の健康が大事!

こんな言葉を聞いて、頭のケアばかりを集中的にしている方も多いのでは?

でも、髪や頭皮に供給される栄養は、

・食事で食べ物を摂取
・食べ物が体内で消化・吸収
・血液を通して栄養が全身に供給

と言う流れで頭皮に届けられるので、頭皮の健康は全身の健康とは無関係ではないんです。

確かに、体に何らかの不調を持っている人が、同時に薄毛の悩みを抱えていることはよくありますよね。

中でも健康な人でも、注意が必要なのが「アレルギー」です。

アレルギーにはすぐに反応が出る即時性もあれば、時間が経って症状がでる遅延性もあります。

特に後者の場合は気づかないうちに、症状が進行してしまうリスクがあるので要注意です。

今回は、遅延性アレルギーとは何か、どういう仕組みで抜け毛を発生させるのか、説明しましょう。

アレルギーって何?種類があるってホント?

アレルギーと聞いて「花粉症」「食べ物アレルギー」を、思い浮かべた方は多いでしょう。

どんな種類のアレルギーでも、症状が起こる仕組みは

・体内にアレルゲン(アレルギーの原因物質)が侵入or皮膚にアレルゲンが触れる
・アレルゲンと戦おうと免疫機能が活性化
・化学伝達物質「ヒスタミン」が放出される
・知覚神経に働きかける
・咳やくしゃみ、鼻水などでアレルゲンを体外に排出

症状が過剰に起こるからこそ体の不調になるんです。

症状は一時的な咳やくしゃみ、鼻水だけで済む場合も、皮膚や頭皮の炎症やかゆみ(酷いとかぶれ)が起こる場合もあります。

また、アレルギーには即時性と遅延性があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

・即時性アレルギーはすぐに症状が出る
・即時性アレルギーはアレルゲンが体内に侵入して、2時間以内に起こることが多いです。

基本的な症状は、

・皮膚や粘膜の炎症
・呼吸困難
・嘔吐や下痢
・顔色が悪くなる

などで、症状が酷い場合は、

・複数の臓器で症状が悪化
・血圧低下
・意識がなくなる

など、「アナフィラキシーショック」が起こすこともあります。

即時性アレルギーに関係しているのがIgE抗体で、食品アレルギーの多くがこの種類のアレルギーに該当します。

遅延性アレルギーは時間が経って症状が出る

遅延性アレルギーはアレルゲンが体内に侵入して、症状が出るまでに数時間以上かかることが多いです。

その日のうちには症状が出ない場合、もっと遅いと数日後に症状が出る場合もあります。

遅延性アレルギーを起こすアレルゲンでよくありがちなのが、

・化粧品
・漆
・金属

などですが、実は食べ物で遅延性アレルギーが起こることもあるんです。

この種類のアレルギーに関係しているのがIgG抗体で、即時性アレルギーのIgE抗体とは違う抗体です。

IgE検査を受けてもアレルゲンが特定できなくても、IgG抗体が関係している可能性があるので注意が必要です。

アレルギーは抜け毛の原因に!遅延性でも危険!

ほとんどの人は、「アレルギーが抜け毛を引き起こしているかも!」なんて考えないでしょうね。

でも、薄毛の悩みを抱えている人の70%近くが、同時にアレルギーの悩みも抱えているのだとか。

体温が高くなりやすい女性の方が、男性よりもアレルギーになりやすいという情報もあります。

このように考えると、重篤な症状が起こりにくい遅延性アレルギーでも放ってはおけませんよね。

アレルギーが抜け毛を引き起こす仕組みは?

アレルギーが直接抜け毛を引き起こす訳ではないのですが、少しずつ症状が進むと抜け毛が増えることが!

実は、アレルギーの引き起こす細胞の炎症は、頭皮の細胞にも及ぶ危険性があるんです。

これが一時的な症状であればまだ良いとして、長期的に症状が続くと

・細胞のダメージが大きくなる
・ヘアサイクルが乱れる
・髪が寿命を全うせずに抜け落ちる
・最終的に毛の量が減る

というふうに、薄毛になってしまいます。

もっと言うと、アレルギーによる細胞の炎症は、

・気温の高い時期
・暖房で温かい環境
・体温が高い状態

などで、悪化しやすいと言われています。

女性は男性より体温が高くなりやすく、アレルギーを発症・悪化させやすいので注意が必要です。

遅延性でも即時性と同じ仕組みで抜け毛が!

アレルギーは即時性でも遅延性でも、細胞の炎症には変わりありません。

遅延性アレルギーも即時性アレルギーと同じように、抜け毛が発症・悪化する危険性があります。

なので、「大した症状がないから」と言って放置すると、気づかぬうちに大変な症状に発展することが!

体のだるさや慢性疲労などのちょっとした症状も、実は遅延性アレルギーの症状なんです。

もし現時点でこのような症状を感じているなら、検査を受けてみるのもおススメです。

遅延性アレルギーはIgG検査で特定できる?

遅延性アレルギーは近くの病院で診てもらっても、誤診されることが多いんですよね。

と言うのは、即時性アレルギーに関係するIgE検査だけで、遅延性アレルギーに関係するIgG検査を受けていないから。

もし病院でアレルギー検査を受けても、体の不調が気になる場合は、

・総合病院や専門病院でIgG検査を受ける
・家庭用の検査キットを利用する
・遅延型アレルギーになりやすい食品を中止してみる

などの方法で、遅延性アレルギーの有無を確かめてみると良いですよ。

遅延型アレルギーになりやすい食品を中止した場合は、数週間もすれば体調に良い変化が出てきます。

遅延性アレルギーと抜け毛同時に対策するには?

「アレルギーは体質的な問題だから、どうにもならない。」なんて思っていませんか。

確かに、体質そのものは変えるのは難しいですが、アレルギー症状を最小限に抑える対策なら可能です。

アレルギー症状を軽くすることができれば、同時に頭皮へのダメージを軽減して抜け毛を減らすことができます。

そこで、遅延性アレルギーと抜け毛を同時に対策する方法を、3つ挙げてみました。

アレルゲンの摂取量を調整する

遅延性アレルギーと抜け毛を同時に対策するには、まず「アレルゲンの摂取量を調整すること」です。

体内に取り入れるアレルゲンの量が多いほど、アレルギー症状である細胞の炎症も悪化します。

ちなみに、遅延性アレルギーの原因となる食品には、

小麦
そば

乳製品
ピーナッツ
エビやカニ、イカ、いくら、あわび
牛肉や豚肉、鶏肉
さけやサバ
桃やリンゴ、オレンジ、キウイ
大豆やくるみ
まつたけや山芋
ゼラチン

など、即時性アレルギーと大体同じ食品があります。

アレルゲンとなる食品が特定できているのなら、完全に除去するのがベストです。

完全に除去するのが難しければ、症状が出なくなるまで量を調整しましょう。

食品は表示をよく確認して選ぶ

ついうっかりしてしまいやすいのが、「食品の表示チェック」です。

アレルゲンになりやすい食品は、基本的に食品のパッケージに記載されています。

但し、加工食品に多く使われている添加物も、アレルギー症状を引き起こすリスクがあるので要注意です。

「表示のチェックを忘れやすい。」なんて言う方は、自炊中心の食事を心掛けた方が安心でしょうね。

腸内環境の改善を目指す

「IgG検査を受けたところ、どの食品においても反応が高め!」なんて言う方はいませんか。

こんな方はあらゆる食品がアレルゲンになっているのではなく、腸内環境の悪化に原因がある可能性も!

腸内環境を改善するためには、

・食物繊維や乳酸菌などを積極的に摂取する
・適度な運動でお腹の筋力をつける
・十分な睡眠をとって生活リズムを整える

などの健康的な習慣を身につけるのが効果的です。

ちなみに、腸内環境の悪化はアレルギーや薄毛だけでなく、病気の原因にもなるので気を付けましょう。

まとめ

遅延性アレルギーとは何か、どういう仕組みで抜け毛を発生させるのか、まとめてみました。

アレルギーの基本的な仕組みは、

・体内にアレルゲン(アレルギーの原因物質)が侵入or皮膚にアレルゲンが触れる
・アレルゲンと戦おうと免疫機能が活性化
・化学伝達物質「ヒスタミン」が放出される
・知覚神経に働きかける
・咳やくしゃみ、鼻水などでアレルゲンを体外に排出

となっていて、アレルギーによる細胞(頭皮)の炎症が抜け毛を増やすことがあります。

即時性アレルギーと遅延性アレルギーには、

・即時性アレルギー:2時間以内に発症
・遅延性アレルギー:数時間後~数日後に発症

と言うふうに、発症のタイミングに違いがあります。

遅延性アレルギーを対策するには、

・アレルゲンの摂取量を調整する
・食品は表示をよく確認して選ぶ
・腸内環境の改善を目指す

などの方法があるので、少しずつでも頑張って習慣にしていきましょう。

アレルギー・抜け毛対策は健康にも良い対策になるので、早く始めるに越したことはありませんよ。