女性の薄毛

ウナギが女性の薄毛にいいって本当!?

先日、知人のウナギ屋さんから出前を取ったのですが、「ウナギは夏バテにいいとよく言うけど、美容にもいいらしい」という話を聞きました。

以前、私はウナギ屋でバイトをしていたことがありましたが、確かにウナギと言えば精力がつきそうなイメージがあり、夏バテ予防のためにウナギを食べに来ているお客様がたくさんいました。

そんなウナギについて色々調べてみると、健康にはもちろん、髪の毛にもいい成分がたくさん含まれていることがわかりました!

この記事では、そんな「ウナギのパワー」について紹介します。

そもそもウナギってどんな生き物

私たちが蒲焼などで馴染みのあるウナギは、「ニホンウナギ」という種類で、それ以外には「オオウナギ」、「ヨーロッパウナギ」、「アメリカウナギ」など世界には19種類も生息しているそうです。

ウナギの姿を思い浮かべると、胴体がぬめぬめしていて、ヘビのように体をくねくねさせて泳ぐイメージですよね。

体長は1~1.3メートル位で、目が丸く、口は大きく、嗅覚はイヌ並みなんだそうです!そんなに鼻が利くとはびっくりですよね!

ウナギが住んでいる場所は、川や湖ですが、産卵する場所は海なんだそうです。

ただ、不明な点が多くあり、天然のウナギは減少傾向にあることから、絶滅が危惧されています。

養殖うなぎと言われているものは、天然の稚魚を捕まえて養殖池で育てるというものですが、現在「完全養殖」の取り組みが行われており、人工で育てたウナギの産んだ卵をふ化させて、成魚になるまで育てることができれば、天然のウナギを守ることができ、食用のウナギを確保できるので、大いに期待されています。

日本では、古くからウナギが食べられていたようで、縄文貝塚からもウナギの骨が見つかっています。

「万葉集」の中にも「ウナギ」について詠んだ歌があり、「石麻呂に 吾れ(われ)もの申す 夏痩せに よしといふものぞ むなぎ(ウナギ)とり召せ」(大伴家持)という歌です。
(石麻呂さんに私から言わせてください。ウナギは夏痩せによく効くといわれているものですので食べてくださいというような意味です。)

当時から、ウナギは栄養価の高い食べ物だと認識されていたのですね。

「ウナギ」と言えば、「土用丑の日」が有名ですよね。

私は小さい頃、夏の土曜日にウナギ食べることだと思っていましたが、同じように勘違いしている方もいるかもしれません。

「土用」とは、古代中国では全てのものは木・火・金・水・土の要素で成り立っているという五行節と呼ばれる考え方があり、これを季節に当てはめた時に、木=春、火=夏、秋=金、冬=水とした場合、「土」が余ってしまったため、それぞれの季節の終わりの18日間を「土用」として「土」に割り当てたものです。

「丑の日」というのは、昔の暦では、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」と数えていましたので、「土用丑の日」というのは、土用の期間における「丑の日」のことをです。

土用丑の日というと夏のイメージが強いですが、上記の理由で、夏だけでなく年に数回あることがわかりますね。

そもそもなぜこの土用丑の日にうなぎを食べることになったかというと、江戸時代の学者の平賀源内が、ウナギ屋から「夏にうなぎの売れ行きが良くないので何とかならないか」と相談をされ、「本日、土用の丑の日」と書いて店先に貼り紙をするように提案したところ、そのウナギ屋が大繁盛したことから、他のウナギ屋も真似したことで、「土用丑の日にウナギを食べる」という習慣が定着したようです。

また、「丑の日」に「う」の付く食べ物を食べると夏バテしないといわれていたことも一因かもしれません。

「う」のつく食べ物といえば、ウナギ以外ではウリ、うどん、梅干し、うさぎ、馬の肉、牛の肉などです。

昔は、梅干しとウナギの食べ合わせが良くないと言われていて、その組み合わせを食べないという方が今でもいるようですが、鰻の脂分と梅干しの酸味が刺激となり消化不良になると考えられていたことと、梅干しの酸味で食欲が出てしまい、高価なウナギを食べ過ぎないようにしたとも言われています。

実際は、梅干しの酸味で胃酸の分泌を高めることで鰻の脂分の消化を助ける働きがあり、組み合わせとしては良いと言えます。

次に「ウナギのパワー」について説明します。

ウナギのパワーとは?

ウナギには髪の成分である「たんぱく質」が豊富に含まれており、また、ウナギの皮に含まれている「コラーゲン」は、頭皮の土台を整え、ハリ・コシのある髪へと導きます。

「亜鉛」は、食事で摂ったタンパク質を髪の毛に変える際に必要な栄養素であり、体の中では作り出せないため、食事で摂る必要がありますが、ウナギには「タンパク質」とともにこの「亜鉛」も含まれています。

「ビタミンA」は、粘膜や肌の新陳代謝を促し、うるおいを保つ働きがあり、血行を良くし、頭皮環境を改善します。ウナギ1尾には一日に必要なビタミンAの量以上に含まれておりますので、過剰摂取には気を付けましょう。

ウナギには「ビタミンB1」が豊富に含まれ、糖質を代謝してエネルギーとして利用するのを助ける働きがあるため、疲労回復に効果があります。

また、ウナギは他の魚介類に比べ「美容のビタミン」と呼ばれている「ビタミンB2」が豊富に含まれており、脂肪の代謝や細胞を再生させることで皮膚や粘膜を健康にする働きがあります。

さらに、ウナギに含まれる「ビタミンE」は、「若返りのビタミン」と呼ばれ、血流やホルモンバランスを整え、抗酸化作用がありますが、体内では作り出せないため、食事で摂る必要があります。

このようにたくさんの髪の毛によい成分が含まれているだけでなく、「ビタミンD」や「カルシウム」、「DHA」「EPA」など健康によい成分も多く含まれていますので、是非積極的に摂りたいですね。

次は「ウナギの食べ方」について紹介します。

ウナギの食べ方

日本は、ウナギの消費量が多い国の一つなんだそうです。

ウナギといえば、やはり蒲焼が思い浮かびますね。「白焼き」は、うなぎ本来の旨味を楽しめるものですが、これにタレを付けたのが「蒲焼」になります。

「白焼き」は、塩、ワサビ醤油、大根おろしなどを付けて食べると美味しいですよね。

次に思い浮かべるのが、名古屋発祥の「ひつまぶし」です。

これはウナギの蒲焼を細かく刻んでご飯と混ぜたものです。

ウナギだけ食べてしまってご飯が残ってしまうことを解決するために生まれたのだそうです。

刻みのりやワサビ、出汁、お茶など、好みで色々な楽しみ方ができるので、人気のある食べ方ですよね。

これ以外には、ウナギ屋さんのメニューに、「肝吸い」(ウナギの内臓を実にした吸いもの)、「肝焼き」(ウナギの内臓を数匹分串に刺してタレを付けて焼いたもの)、「うざく」(ウナギとキュウリの酢の物)、「う巻き」(ウナギを巻いた卵焼き)などがあります。

お菓子では、浜松の銘菓で、ウナギパウダーを入れた菓子パイ「うなぎパイ」が有名ですよね。

ウナギの骨は、カルシウムが豊富ですので、揚げて食べてもいいですね。

因みに、ウナギの血には毒性があり、ウナギのお刺身がないのはこれが理由です。この毒は60度で5分ほど加熱すると大丈夫なんだそうです。

是非ご自身のお好きな食べ方で、今年の猛暑を乗り切ってくださいね。

まとめ

今回は「ウナギのパワー」について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

夏バテや滋養強壮だけでなく、健康や髪にも効果的があることがわかっていただけたと思います。

是非ウナギのパワーを利用して、健康でいつまでもハリ・コシのある髪でいてくださいね。