頭頂部全体の薄毛が気になり出し、髪の成長に良いと言われている食品を積極的に摂ってみたり、シャンプーを変えてみたり、マッサージをしてみたりしたものの、これといった効果が見られず、セルフケアに限界を感じているあなた。
そんなあなたに、是非、知ってもらいたいのが、「飲む育毛剤」です!
頭皮に噴射したり、塗り込んだりといった、外用薬タイプの育毛剤は知っているけど、飲み薬タイプは初めて聞くかも?と思われるかもしれません。
そんな初耳のあなたに分りやすく、飲む育毛剤についてご紹介したいと思います。
薄毛対策の選択肢の一つとして、加えてもらえたらと嬉しいです。
Contents
飲む育毛剤って何?
経口投与の内服薬になります。タイプは、次の2つです。
①治療薬
医薬品に分類され、臨床試験も行われているため、効果は確かなものです。
その分、副作用もあるので、必ず皮膚科などAGA専門のクリニックにて診察の上、処方箋がないと手にすることができません。
②育毛サプリメント
健康食品に分類されるため、あくまでもサプリメントです。効果の保障はありません。
発毛に必要と考えられている栄養素や、それらの吸収を高めたり、発毛環境を整える成分が含まれています。
医薬品ではないので、副作用の危険性はほとんどなく、専門医に診てもらう必要も、処方箋もいりません。ネット通販やドラッグストアで購入できますよ。
男性用の飲む育毛剤との違いは?
かつて、薄毛といえは男性特有の悩みでした。
古くから研究されており、薄毛対策の飲む育毛剤もまた、様々なものがあります。
しかし、ここで勘違いをしてはいけません。
女性にも少数派ではありますが、男性型脱毛症の方がいます。おおかたは、女性特有のびまん性脱毛症や分娩後脱毛症に分類されます。
生え際から薄毛が進行する男性とは違い、分け目やつむじから薄くなり、徐々にそれらが目立つようになり、頭頂部全体が薄くなっていくのです。
原因も、女性ホルモン「エストロゲン」の減少が主なる理由であり、男性特有のものと根本的に違います。
ですから、薄毛治療薬といっても、男性のものを共有することはできないのです。
残念ながら、未だに男性専用の飲む育毛剤である
プロペシア
フィナステリド
デュタステリド
等を勧められる場合があるので、注意が必要です。
特にプロペシアは、男性ホルモンを操作して薄毛治療を行うため、妊婦さんは薬の服用はもちろん、触れることすら止めた方が良いような薬です。副作用を考慮すると、妊活を考えいるカップルなら、男性も服用を止めないといけません。
また、フィナステリドとデュタステリドも前立腺ガン治療薬として開発されたものを、薄毛治療に展開した薬です。女性特有の薄毛には効果がありません。
ですから、女性の薄毛治療には、女性特有の薄型原因を研究した育毛剤が必要なのです!
次に具体的なものをご紹介します。
育毛サプリメントに限りなく近い医薬品「パントガール」
ドイツの大手製薬会社が、女性の脱毛症を研究し、女性のために作られた飲む育毛剤です。
主なる成分は、髪の成長に欠かせないパントテン酸カルシウムやアミノ酸、ケラチン、ビタミンB群等で構成されており、限りなく育毛サプリメントに近い、医薬品です。
髪の毛だけではなく、もろくなり割れやすくなった爪にも効果があります。
それゆえに、副作用はほとんど確認されていません。一方で、大手製薬会社が医学的根拠に基づいて製造しているため、効果も信頼ができます。
ただ、女性の薄毛治療を目的としているため、男性型脱毛症や円形脱毛症には効果がありません。
また、副作用のデータがまだ不足しているため、12歳以下の子供には使用できませんし、念のため、妊婦さんや授乳中の方も使用を避けることをお勧めします。(もし使用を考えているなら、医療機関に最終判断をゆだねて下さいね。)
費用面も、クリニックで処方してもらうと、診察料も加算されるため、90錠で16,000円ほどになります。
更に、髪の成長サイクルを考えると、最短でも効果が見られるまでに、3ヶ月は飲み続ける必要があります。
それなりに費用はかさむことになりますね。
ちなみにこの医薬品は、海外から個人輸入することも可能です。
海外医薬品なため、Amazon等の大手通販会社は取り扱いがなく、まずは信頼のおけるサイトを見付けなければなりません。
というのも、個人輸入をすると、偽物をつかまされることも少なからずあります。同じ90錠でも7,000~12,000円と価格に幅があるので、優良サイトを見分けるのは難しいのが現状です。
効果絶大な医薬品「ミノキシジル」
育毛効果が絶大な薄毛治療薬です。
こちらは、完全な医薬品になります。
元々は、血圧を下げる薬として開発されました。
効果としては、血管を開いたり、血圧を下げたり、血流を良くしてくれます。
それを薄毛治療に応用した薬です。血管を拡張させ、頭皮まで栄養がきちんと行き渡るようにし、また髪の毛の元である毛母細胞を活性化させることで、発毛を促すのです。
当然、副作用があります。具体的には、
頭皮にかゆみや炎症を起こしたり、
むくみ、頭痛、めまいや、
心臓に過大な負担をかけるため、胸の痛みや高心拍の症状が出ることがあります。
それゆえにこの医薬品は、妊婦さんには使用厳禁です!
特に妊娠初期は胎児の心臓に多大なる影響を与えてしまうため、妊娠を考えているなら時点で、服用を中止する必要があります。
またこの医薬品は、服用を止めた途端に血流が悪くなるため、元の薄毛に戻ってしまうのです。
ですから、常に飲み続けている必要がありますが、その一方で、副作用も心配です。
効果は絶大であっても、あくまでも最終手段と考えた方が良いでしょう。
薬の種類としては、2.5mg、5mg、10mgの3つがあります。
もちろん、10mgが一番効果はありますが、一度副作用が出てしまうと、二度とこの薬自体、服用ができなくなります。
一番軽い2.5mgを服用しながら、漢方薬や葉酸、亜鉛、パントテン酸カルシウムといったサプリメントと組み合わせるのも、一つの手ですね。
本気で飲む育毛剤を試そうと考えるなら
AGA専門の皮膚科や美容皮膚科に行くことをお勧めします。メリットとしては、
・何でも相談ができる。
・副作用のリスクをきちんと把握できる。
・たくさんの薄毛治療薬から選択ができる。
ということです。
しかし、お仕事をしていると、なかなか時間が取れないこともありますよね。
そんな場合には、ネット診療ができるクリニックもあります。
スマートフォンのテレビ電話を用いて診察を行い、相談の上で決めた治療薬は宅配されるシステムです。
そんな便利な診察もあります。試してみるも良いのではないでしょうか。
再度お話しますが、ネットで安直に検索して、育毛治療薬を購入することは危険です!
粗悪品が届いたり、そもそも頼んだものが届かなかったり、認可されておらず、副作用がどのように起こるか分からない薬の場合もあります。
育毛効果がないだけではなく、体に害を与える場合もあるので、注意が必要です!
女性の薄毛対策として、飲む育毛剤のことをお話ししてきました。
薄毛治療薬として効果があるものは、必ずといって良いほど、副作用のリスクも伴います。
やはり、専門家のいるクリニックに相談するのが一番ですね。
時代は進み、ネットでも診察はできるようになりました。
自己努力でどうにもならなくなったら、飲む育毛剤を選択肢に入れてみても良いのではないでしょうか。
髪が増えると、また気持ちも若返り、前向きに人生が送れますよ。