秋の食材の1つと言えば「キノコ」ではないでしょうか。
お目当てのキノコを自ら取りに、山に入る方もいらっしゃいます。
しかし、ご存知の方も多いように一見すると食べられるキノコと姿かたちが良く似ている「毒キノコ」もあるので、見分け方には要注意です。
種類が豊富で高級食材のマツタケや、安価なシメジにエノキダケやシイタケがありますが、やはりキノコの王様と言っても過言ではない秋の味覚であるマツタケは風味や味わいが豊かです。
土瓶蒸しや炊き込みご飯にお吸い物など、どれも口に入れると贅沢な気分になります。
もちろん、安価なキノコにも美味しさはあります。様々な種類をお鍋に入れたキノコ鍋も出汁が美味しく深い味わいを感じられます。
現在では、キノコをダイエット食材として好んで取り入れている方もいる位に年間を通し人気の高まりが伺えます。
中性脂肪などを減らすべくダイエットをしている方は、身体中の血液の流れを促す手助けにも繋がるので良さそうです。
今回は、ダイエットだけでなく薄毛にも効果を発揮すると噂のキノコに注目してみたいと思います。
キノコの特徴とは
なぜダイエット食材として人気があるのかと言いますと、ズバリ!キノコは低カロリーなのです。
減量したい方が一番気になる糖質や脂質などの含有量がとても少ないようです。
水分を多く含んでいるのはご存知でしょうか?
キノコを炒めて調理した際、後々お皿を見てみると沢山の水分が出ている時がありますので、多くの水分を含んでいる事が分かります。
水分が多いと他の栄養素は含まれていないと思われがちですが、キノコには何とビタミン類(ビタミンBやD群)やミネラルと食物繊維が含まれています。
腸内環境の改善にも効果的
女性の大敵である便秘に年々苦しんでいる方も多くいらっしゃるでしょうか。
特に女性は冷え易い体質の方も多く、筋力の低下や生活リズムの乱れによって、年を重ねる度に便秘に悩まされてしまう方が増えているようです。
便秘の解消に乳製品を取り入れたり、酷い場合には市販薬に頼らざるを得ないケースもあるでしょう。
しかしなるべくは薬に頼らずに、何とか改善したいとお思いの時真っ先に頭に思い浮かぶのは「食物繊維」によるお通じの改善だと思います。
テレビのコマーシャルでもよく宣伝されていますが、食物繊維と言えばコンニャクやサツマイモでしょう。
どちらも美味しい食材ですが、ついつい食べ過ぎてしまいそうだし体重が増えてしまわないか気になるものです。
ここで登場するべき食物繊維を含んだ食材がキノコなのです。
キノコは先にご説明させて頂いた通り、低カロリーな食材です。
それだけではなく、食物繊維も含んでいるとなれば頼りにしたい存在と言えそうです。
腸内環境が悪化していると、血液の流れが悪くなっている状態です。
一番分かりやすい事例と言えば、便秘になると顔に吹き出物が出来たりします。
このような状況になってしまうと、髪の毛に行き渡るべき血液の流れにも支障が出てきてしまうのです。
ですから、必要な栄養分が頭皮に届きにくくなってしまいかねないのです。
やがて髪の毛が抜けやすくなる可能性も高まってしまうので、腸内環境の正常化は、とても大切なのです。
髪の成長に欠かせないビタミンの存在
キノコに多く含まれているビタミンBには、主にB1やB2が多い傾向にあります。
ビタミンB1は疲労回復が期待できるだけでなく、糖質をエネルギーに変えるという働きも担っています。
髪の毛は日々、細胞が分裂しているので沢山のエネルギーが実は使われています。
ですので、ビタミンB1が足りなくなってしまうと髪の毛の成長自体に影響が出てしまう可能性があるのです。
またビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康を保つ為にも欠かせない存在です。
口内炎やニキビが出来てしまった場合、ビタミンB2を摂取しようといった内容のテレビCMなどを見かけたことがあるかと思います。
しかし髪の毛にも必要不可欠でもあります。
不足していると、頭皮が乾燥するだけではなく髪の毛自体もパサパサとした状態に繋がってしまうのです。
ビタミンB群は水溶性のビタミンですから、水に溶けやすいものです。
よく、キノコはあまり洗わない方が良いなどといった話もありますが、軽く洗ってあげることで汚れを落とした方が良いでしょう。
その際、あまり念入りに洗い過ぎてしまうと大切な栄養素まで必要以上に流れて行ってしまう恐れがあるので、サッと洗う様に気を付けると良さそうです。
さらに、熱に弱いという特徴も併せ持っていますから、調理の際には炒めすぎたりしないなどの注意も大切です。
そしてビタミンDには、カリウムやリンといったミネラルの吸収を促す働きがあります。
ミネラルは髪の毛の成長に欠かせない成分が沢山含まれているので、そのサポートをする存在となるビタミンDは非常に重要な役割をしています。
骨を作る上でも大切なビタミンですが、なんと天日干しをすることでさらに数倍も増加するようです。
他の食材との組み合わせで効果アップ
キノコのみで食べることも良いですが、次第に飽きてしまうのも頷けます。
マリネにしたりソテーにするだけでも美味しいでしょう。ですが、他の食材と組み合わせることで更なる薄毛防止を目指しましょう。
たまごや魚、肉には何と言ってもタンパク質が豊富です。
髪の毛の成分の半分以上を占めているタンパク質もキノコと一緒に取り入れましょう。
キノコの大切な栄養分が流れ出てしまっては勿体ないです。
余すことがないように、スープや味噌汁に入れる際には最後まで飲み干してしまう位にキレイに食べることも忘れないようにしておきたいものです。
白キクラゲやマツタケなど、高価なキノコは香りも素晴らしかったり味わいも別格です。
しかし、スーパーで100円前後で手に入るシメジやエノキダケは冷凍して利用することで旨味成分もさらにアップするのです。
冷凍すると細胞が壊れます。
一見すると、良くないことなのでは?と思われるかもしれませんが、細胞が壊れるために酵素が働きだすので旨味成分が増すようです。
また、グルタミン酸といったアミノ酸も増えるので栄養価が格段にアップします。
しかしながら、冷凍してしまうと食感がどうしても変わってきてしまうので食感が苦手な方は気にならないようにスープに入れてしまうなどの工夫が必要かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キノコにはダイエット効果だけでなく、実は髪の毛にも良い影響を与えてくれる存在だったようです。
毎日でもキノコを食べようと意気込みたくなりますが、当然ながら食べ過ぎは良くありませんので程ほどに食べるように気を付けましょう。
またキノコは安価で手軽でもありますが、節約も兼ねて自分で栽培してみるのも面白そうです。
最近では栽培キットなども販売されていて、家に居ながらにして手軽にシイタケなどを育てられるようです。
湿度に気を付けながら、自分で育てたキノコを食べる事で新たな発見も出来そうですね。
低カロリーなキノコを上手に取り入れながら、ダイエットにも繋がり、お通じの改善にも繋がるだけでなく、髪の毛の育成にも効果が期待できるキノコはまさにスーパー食材と言えるでしょう。
女性のお悩みの強い味方と言っても過言ではなさそうです。
さっそく今夜は、どの様な調理方法でキノコを食べようかとレシピを見つける所からスタートしてみてはいかがでしょうか。