毎日シャンプーをしているのに、痒みやフケが一向に改善されないと、理由が分からず不安になりますよね。
洗っても治らない痒みやフケは、いったい何が原因なのでしょうか?
結論を先に言うと、フケや痒みは頭皮環境が崩れていることが原因のため、放っておくと毛穴が詰まったり、頭皮が炎症を起こしたりして、抜け毛にも繋がるので注意が必要です。
症状が深刻な場合は皮膚科に受診する必要もあり、正しい対応をしないと状態はますます悪化してしまいますので、フケや痒みは頭皮からのSOSサインと捉え、早急に対応していくようにしましょう。
ではここでは、改善されない頭皮のフケや痒みの理由と抜け毛の関係、そして対応策をお伝えしていきましょう。
Contents
フケや痒みが抜け毛のサイン?
毎回キレイに洗ってもフケが出ると、頭皮の毛穴が詰まって髪の成長を阻害し、抜け毛が進行する可能性が高くなります。
そのため、あまりにもフケや痒みがおさまらないようであれば、既に正常な頭皮状態ではないため、根本的な原因を見つけて解決する必要があります。
通常のターンオーバーにより新しい皮膚が生まれると、古い皮膚は自然に剥がれるため、フケはあっても問題ありません。ですが、痒みを伴ったり、いつまでもフケが異常発生したりしている場合は、頭皮の乾燥や菌が増えすぎていることも考えられますので、対応する必要があります。
ではここから原因を詳しくみていきましょう。
フケの原因
頭皮の細胞がターンオーバーによって新しい角質として生まれ、古い角質が剥がれ落ちたものがフケになるため、健康な頭皮でもフケは出ています。
ですが、通常のターンオーバーで出るフケは小さいため、気になることはありません。
それが、フケが肉眼で捉えることができるほどに大きく、大量に発生している場合は、確実に頭皮トラブルを起こした異常事態と言えますので、対処が必要になります。
では、フケの異常事態はどんなときにおこるのでしょうか?
可能性のあるものをあげていきます。
① シャンプーや整髪剤・ほこりなどの汚れが頭皮に残っていたことによる頭皮の炎症
② 洗浄力の強いシャンプーによって必要な皮脂まで流したことによる頭皮環境の崩れ
③ パーマやカラーの強い液による頭皮への刺激
④ ストレスや疲労などにより生活習慣の乱れ
⑤ 頭皮や髪の不潔な状態
⑥ 頭皮での菌の繁殖
⑦ ダイエットや偏食などの食生活の乱れによる栄養不足
⑧ 紫外線などによる外部からの頭皮と髪のダメージ
特に乾燥した状態のフケは痒みを伴うため、掻きむしってしまう傾向が強いですが、強く頭皮を掻くと傷がついて細菌が入り、炎症を起こす原因にもなるため、可能な限り掻きむしることのないよう注意が必要です。
頭皮の乾燥によるフケや痒みの場合は、既に炎症や発疹ができている場合もありますので、掻くことによってなおさら悪化します。
早い段階で一度皮膚科に相談してみるのも良い方法の1つでしょう。
かゆみの原因
では痒みの状態は、どこからくるのでしょうか?
フケももちろん抜け毛に繋がりますが、痒みも同様で、掻いて頭皮に傷がつき、炎症を起こすことで抜け毛の原因を作ることになりますので、注意が必要です。
痒みの原因も幾つかあげることができますので、見ていきましょう。
① 頭皮を不衛生な状態のままにして、細菌が繁殖して増え、悪化した状況
② 強いシャンプー剤により必要な皮脂までも洗い流してしまうことによる皮脂分泌異常
③ 頭皮を掻いたり、爪で髪を洗ったりして傷ができたことで菌が入り込む
④ シラミなどによる感染症など
基本的な頭皮の痒みの原因は、頭皮の炎症からくるものです。
特に体の顔や肌が乾燥する時期は、頭皮も同じ状態にありますから痒みがでてきますし、掻くことで皮膚(フケ)が剥がれ落ちる状態になります。
そのため、乾燥しやすい状況下では肌の保湿同様に頭皮の保湿も必要です。
次に脂性のフケによる痒みですが、強い刺激のシャンプーや、食生活やストレスが原因で皮脂分泌が増えて頭皮環境が悪化し、細菌が繁殖して炎症を起こすことで痒みが発生します。
そのため、殺菌作用のある薬を塗って炎症を抑えて治す必要があるでしょう。
フケ・かゆみ対応策
フケや痒みは放っておくと抜け毛の原因になります。
痒いからと強く掻くことで頭皮を傷つけて頭皮環境を悪化させてしまう前に、対策をする必要があります。
頭皮環境を整えることは、健康で丈夫な髪を育てるうえでとても大切です。
では、ここからはフケや痒みの対応策をお伝えしていきましょう。
発疹などがある場合
頭皮は自分で確認しづらい場所ですが、フケや痒みを警告として異常を発見することができます。
また、炎症による湿疹などがある場合は、病院に行って診察してもらう必要もあるので、長引くようならきちんと医師に診てもらった方が良いでしょう。
例えばですが、脂漏性皮膚炎という病気があります。
これは、ストレスなどによって発生しますが、細菌が増えることで炎症を起こし、痒みも伴います。
また、脂漏性皮膚炎専用のシャンプーなどもありますし、診察で医師の指示を受けて治療することが可能です。
放っておくと抜け毛が進行しますので、早めに皮膚科を受診するようにしてください。
シャンプーの見直し
フケがたくさん出てきたからとか、痒みが止まらないからといって、頻繁にシャンプーをしすぎると、逆にシャンプーが原因で悪化する場合もあります。
シャンプーには強い洗浄成分が含まれたものもあります。そのため、頭皮に必要な皮脂なども全部洗い流してしまうことで、頭皮が異常事態だと判断して逆に今まで以上に皮脂を過剰分泌し、フケや痒みが発生する場合も少なくありません。
シャンプーは自分に合ったものを使用するのが一番ですが、頭皮トラブルを考えるなら、できるだけ刺激が弱い物や、細菌の繁殖を抑える作用のあるものなどを選んで使用すると良いでしょう。
シャンプー1つで頭皮が乾燥したり、皮脂が過剰分泌したりする原因を作ってしまうことにもなりますので、フケや痒みが治まらない場合は、一度使用しているシャンプーを見直してみてください。
シャンプーを変えただけでフケや痒みが治まることもあります。また、シャンプーをする際には、痒みがあるからとゴシゴシと強く洗わずに指の腹を使って丁寧にマッサージするように洗って、頭皮に傷がつかないように気をつけましょう。
シャワーの温度も高すぎると皮脂を奪ってしまう結果となり、頭皮環境が崩れてしまいますので、38°くらいのお湯できちんとシャンプーの成分が残らないよう、キレイに洗い流すことが大切です。
整髪料やヘアケア剤は一旦中止
頭皮のフケや痒みによる頭皮トラブルが発生しているときは、カラー剤やパーマ剤の他、強い整髪料やシャンプーを使用するのは、可能な限り避けた方が良いでしょう。
成分の強い物がトラブル中の皮膚に触れることで、悪化する恐れがあります。頭皮トラブルが悪化することで抜け毛も進行しますので、注意が必要です。
特にカラー液は薬剤が強いため、接触皮膚炎という病気を発症する可能性もあります。カラー剤で痒みや痛み、腫れ等が発生したらすぐに診察を受けるようにしましょう。
特徴としては頭皮にピリピリとした痛みが発生したり、頭皮の湿疹・炎症・腫れの他、顔にも腫れが現れたり、カラーリングの数日後から痒みが発生したりする場合は、接触皮膚炎の可能性もありますので、速やかに皮膚科に相談するのが良いでしょう。
頭皮の血行促進
フケや痒みが発生しているときは、頭皮の環境が乱れて血流が悪い状態になっています。
頭皮の血行を促進すると新陳代謝が活発に行われ、細胞分裂も活発になりますので、頭皮環境も整い、健康な頭皮に生まれ変わります。
頭皮が健康になると、フケや痒みもなくなっていきますので、フケや痒みを治めるためにも頭皮の清潔保持と、環境作りを重点に行い、抜け毛予防をしていきましょう。
今回はフケや痒みを放置することで抜け毛の原因または、進行に繋げてしまうことと、フケや痒みへの対応策をお伝えしました。
フケや痒みが続くからといってシャンプーをしすぎると、なおさら頭皮バランスを崩して悪化させる原因にもなりますので、シャンプーを見直すことも大切です。
また、乾燥した状況と、脂性の状況と両方あるため、頭皮の状況にあった対応をするよう心掛けていきましょう。
フケや痒みは頭皮異常であり、警告でもありますので、抜け毛にならないよう気付いたら早い段階で対処するようにしてください。