女性の薄毛

中華料理は育毛にぴったり!女性に嬉しい調味料の薄毛防止パワーとは

中華料理は今や日本食の一つのようになっていて、嫌いな人はあまりいませんよね。

ただ、本格的な中華料理は独特な味わいがあり、それが苦手という人もいるかもしれません。

そんな味を出しているのが、様々な調味料です。

その調味料には様々な効能・効果があるとされ、育毛にもおすすめできるのです。

今回は、中華料理の調味料と育毛の関係について解説しましょう。

近年の日本の食生活は体調を崩す原因に

食べたものが健康を作る、というのは世界共通の考えであり事実です。

しかし、日本ではあまりに世界中の食べものが簡単に食べられるため、好みで選んでしまうことが多く、食べたものが身体にどう影響するか、深く考えていない人が増えています。

例えば、昔は麦茶は夏だけに飲むものでした。

麦には身体を冷やす作用があるため、夏の暑さを乗り切るためによく飲まれていたのです。

しかし、今はその作用より「カフェインが含まれていない」ことのほうが大きく取り上げられ、冬でも飲まれています。

しかし、特に女性にとって麦の冷やす作用は、体調を崩す原因にもなるのです。

「医食同源」が中華圏の考え方

中華圏でも近年は海外の食習慣がかなり入り込むようになり、コンビニではコーラやコーヒーなど欧米由来の飲み物が溢れています。

しかし、ここぞと思った時には、漢方薬入りのドリンクを飲むのです。

漢方茶が生活に溶け込んでいる香港とマカオ
香港やマカオの街角には、今でも漢方薬を煮出した漢方茶(涼茶)を売るお店がたくさんあります。

また、ペットボトル入りの涼茶を販売するスタンドも駅でよく見かけます。

香港やマカオの人は、老若男女問わず体調が悪いなと思ったら、その場で自分に合ったものをくいっと飲むのです。

正直なところ、飲みやすい味のものはあまりありません。

風邪に効く漢方茶などは、一口飲んだだけでその苦味とニオイに「うっ」となるでしょう。

しかし、飲んで10分もすると身体が芯からぽかぽかしてきて汗が吹き出し、いつの間にか風邪の症状がおさまっているのです。

平均寿命の1位は香港、3位マカオ
日本は平均寿命が高い国として知られていますが、実は最も高いのは男女とも香港で、すぐ近くにあるマカオは3位です。(2018年の統計)

台湾は35位、中国は71位と若干低くなりますが、この差はもしかしたら、香港やマカオでは漢方茶が日常生活に溶け込んでいるからかもしれません。

 1位:香港……84.93歳
 2位:日本……84.21歳
 3位:マカオ…84.12歳
 35位:台湾…80.69歳
 71位:中国…76.70歳

なお、香港の医療レベルは日本に勝るとも劣らないほど高く、しかも公立病院は非常に低価格に抑えられています。

しかしそのため患者が殺到しており、白内障の診察のために3年待たなければならないほどだそうです。

ということは、日本と違い医療水準の高さだけが平均寿命の高さの理由ではないと考えられます。

中華料理にふんだんに使われる漢方生薬

お茶だけでなく、中華料理には漢方生薬が調味料として多く使用されています。

代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

八角(はっかく:スターアニス)
生薬名は「大茴香(だいういきょう)またはトウシキミと呼ばれ、中国南部やベトナム、インドなどが産地の、八角の実です。

甘い香りがあり、肉や川魚の臭み取りによく使われます。

また、胃腸の働きを活性化し新陳代謝を高める働きがあります。

これは、成分に「リモネン」という交感神経を活性化して血行を促進する作用があり、細胞に栄養素と酸素を届ける力が強いからです。

さらに利尿効果もあるため、冷えやむくみの改善にも効果的です。

なお、八角の成分であるシキミ酸は、タミフルの原料です。
(ただし、数回の化学反応を経て製造されるため、八角を食べても効果はありません)

花椒(かしょう:四川山椒・河北山椒)
中国の河北省や四川省、山西省などで栽培されている山椒の一種で、痺れるような辛さがあることから四川料理によく使用されており、代表的なのが麻婆豆腐や担々麺です。

生薬としての働きには、抗菌作用や鎮痛作用があり、腹痛や関節痛、歯痛などの痛み止めに良く使われます。

また、胃腸を温める働きがあるので、消化不良や下痢、食欲不振などの治療薬に配合されます。

利尿効果もあるので、むくみの改善にも良いとされています。

桂皮(けいひ:シナモン)
世界最古のスパイスといわれ、紀元前4000年頃にはすでに使用されていたとされています。

シナモンの木の樹皮を乾燥させたもので、甘みと辛み、そして香りが微妙に入り混じった独特の味があります。

生薬には、枝と皮両方を使用します。樹皮は特に身体の芯を温めるとされ、発汗作用や解熱作用、鎮痛作用などがあります。

また、中枢神経の興奮を落ち着かせると考えられており、質の良い睡眠が得られることから、副交感神経を活性化すると考えられます。

非常に多くの漢方薬に配合されており、中国医学で最も重要視する、生命エネルギーの源とされる「腎」の働きを高める効果があります。

陳皮(ちんぴ)
中国原産のマンダリンオレンジの果皮を干したもので、日本では品種改良された温州ミカンがよく使用されています。

七味唐辛子の材料としてよく使われますが、かすかな酸味が料理の味を複雑にしてくれます。

漢方薬では健胃作用があるといわれ、胃もたれや食欲不振、消化不良の時に使われます。

また、痰や咳を鎮める抗炎症作用で風邪に効果があることから、特に冬によく使用されます。

その他、抗アレルギー作用や中枢抑制作用もあります。

丁香(ちょうこう:丁子(ちょうじ)、クローブ)
釘のような形をした丁香は種ではなく、花のつぼみを乾燥させたものです。

元々は熱帯多雨の地域のもので、現在はインドネシアやスリランカ、中国南部などで育てられています。

甘い香りとシャープな刺激の辛みと苦みがあり、肉に刺して臭みを消したり、カレーなどの風味付けに使われたりします。

健胃作用や整腸作用があり、身体を温めて余分な水分を排出させます。

また、医学的根拠はないとされるものの、中国やインドの伝統医学では歯痛を止める生薬として古くから使われています。

中華圏では、これら5種類を「五香粉」、いわゆるミックスハーブスパイスとしてよく使用します。

もちろん、単独で使用することもあり、これらのどれも使用しない中華料理はまずないといえます。

生薬調味料が髪に良い理由

このような生薬がすべての中華料理に使用されているのですから、健康に良いといわれるのもわかりますよね。

では、髪の毛にはどのように作用するのでしょうか。

食べた物を消化吸収し質の良い血液を作る
これらの生薬調味料の働きを見ると、ほとんどが胃や腸に良いことがわかります。

これは、食事で摂ったものは胃腸が健康でなければ消化吸収できず、全身の不調を引き起こすからです。

特に髪の毛の健康は、胃腸の健康度にかかっているのです。

その理由は、身体にとって髪の毛は健康維持にあまり必要ないものとされ、栄養を送られる優先順位が最も低いからです。

もし胃腸が弱いと栄養素を充分消化吸収できず、髪にまで届ける余裕がないため、髪が細くもろくなり、抜けやすくなってしまうのです。

ストレスによる薄毛の予防改善が期待できる

薄毛には様々な原因がありますが、その中で最も大きいと考えられているのがストレスです。

ストレスは交感神経を活性化させ、頭皮の血管を収縮してしまうため、血液が届きにくくなってしまうのです。

そこでこれら5種類の生薬調味料を使用すると、交感神経を活性化するものと副交感神経を活性化するもの両方が含まれているため、自律神経のバランスが良くなります。

すると血管が拡張されやすくなるので血流も良くなり、髪の成長を助けてくれるのです。

冷え性を改善し女性ホルモンの分泌量を増やす
冷えと女性ホルモンには深い関係があり、冷えによって体調に問題が起こると、脳は女性ホルモンの分泌を止めて生理を起こさせないようにします。

生理による出血はさらに冷えを呼び、体調を崩しやすくなるからです。

ここで問題となるのが、女性ホルモンには髪を健康に保ち、太くしっかり成長させる作用があることです。

女性ホルモンが分泌されにくくなると、髪の成長も止まってしまうのです。

そこでおすすめなのが、これらの生薬調味料です。

どれも身体を温める作用があり、冷えやむくみに働きかけてくれます。

また血行が良くなるので女性ホルモンを作る卵巣に充分栄養が届くため、質の良い女性ホルモンの生成をサポートしてくれるのです。

まとめ

中華料理はおいしいだけでなく、まさに「医食同源」を追及した食事といえます。

今は便利な中華料理の素が販売されていますが、できれば中華食材店で販売している本物の五香粉を買って、使用してみてはいかがでしょうか。

料理が本格的な味に変化するだけでなく、薄毛予防・改善にも効果が期待できますよ。