女性の薄毛

女性の薄毛や抜け毛は更年期障害のひとつ?

若い時はふさふさだった髪の毛のボリュームがいつの間にか減り始めてどんどんぺちゃんこになってしまうと、鏡を見る時や髪の毛を手入れする時、日常でふとした時に周りの方と比べてしまいやすいですし辛いものです。

薄毛や抜け毛は色々な要因が考えられますが、30代からは更年期障害も考えられます。

更年期障害は年配の方のイメージでしたが、生活スタイルや個人の体質によっては年齢に関わらず更年期障害の症状がでることも珍しくありません。

更年期障害はネガティブなイメージがありますが、具体的にはどのような症状が出るのでしょうか?

ここでは更年期障害の内容と薄毛や抜け毛との関係、更年期障害の対策について解説致します。

薄毛が多くなるのは更年期障害のひとつ

年配の女性との会話で更年期障害が辛かったこと等を聞いたことはありませんか?

更年期障害に関わらず未体験で人づての場合は想像のみになるので辛さ等分かりづらいです。

しかし更年期障害はいずれ誰にでも起こる症状のひとつなので、今から予備知識としてどんな症状があるのかを知っておくといいでしょう。

更年期障害は閉経前後10歳くらいに多い

更年期とは閉経前後の10年間の期間で、更年期障害とはその間に起る障害のことです。

閉経の年齢は個人差がありますが大体50代前半が多く、更年期は45~55歳くらいまでに始まるのが一般的です。

ただし近年は働く女性が増えてライフスタイルやストレス等が大きく関係する為、30~40代でも若年性更年期障害として症状が出る場合があります。

更年期障害の原因

更年期障害は加齢により女性ホルモンが減少することが主な原因で、女性ホルモンの減少は体に色々な不調を与えてしまいます。

女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類あり、エストロゲンは女性らしい体つきや美しい髪の毛や肌の形成に大きく作用し、プロゲステロンは主に妊娠に関係する働きをします。

更年期障害は特にエストロゲンの減少が大きく関わり、エストロゲンの量は20~30歳代のピークを経て閉経後に急激に落ちてしまうことからも閉経後の女性に特に起りやすいです。

更年期障害の症状

更年期障害の症状は主に体と心の不調に大別されます。

体の不調はほてりやのぼせや発汗等の血管障害によるものと、頭痛やめまい、肩こりや疲れやすい等様々な症状があります。

心の不調は不安やイライラなど情緒不安定さ、睡眠障害や食欲過多や低下等があり、ひとつだけではなく様々な症状の場合が多いです。

また毛髪の成長に関係するエストロゲンが減り髪の毛が成長しにくくなる為に髪の毛の総数が減り、栄養不足により髪の毛がやせ細り抜け毛の原因にもなってしまいます。

更年期障害にならない人っているの?

更年期障害は女性の7~8割がなってしまう症状です。

これだけ多くの方がなってしまう更年期障害ですが、誰でも必ずなってしまうのか気になります。

更年期自体は誰にでも起こりますが、症状の重さは生理痛など多くの症状のように個人差がある為、殆ど影響はなく更年期前と変わらずに元気な方から日常生活にも影響がおよび布団から出られない方まで様々です。

心の不調などは本人のメンタルケアで改善も出来ますが、体の不調はエストロゲンの減少が原因です。

その為エストロゲンの減少が緩やかな方ほど更年期障害の症状も軽く済むと考えられます。

更年期障害への対策

必ず来る更年期は受け止めるとしても、更年期障害を出来るだけ軽く押さえられる方法はあるのでしょうか?

更年期や更年期障害を完全に失くすことは出来ませんが、更年期障害をできるだけ軽くする為の方法をご紹介致します。

頭皮ケアを丁寧に

更年期障害で起る薄毛対策には、髪の毛の土台の頭皮の環境の安定がとても大切です。

頭皮ケアで1番重要なケアのシャンプーのやり方を見直してみましょう。

シャンプーは低刺激で頭皮に優しく髪の毛の主成分に近いアミノ酸系シャンプーをおすすめします。

またシャンプーのやり方はシャンプー前の湯洗いをしっかりする、手にシャンプーをとって十分泡立てる、シャンプーをする時は指の腹で丁寧にする、シャンプー後はシャンプー時より時間をかけてまんべんなくすすぐ等がポイントです。

乾かし方もタオルで軽く水分を拭き取り、時間をなるべくおかずにドライヤーを小刻みに動かし、髪の毛から適度に離して最後に冷風で乾かすといいでしょう。

頭皮マッサージはシャンプー後の体が温まった時が適していますが、ストレスを感じたり頭が凝っていたりと、頭をほぐしたい時に両手指の腹でいつでも気軽に誰にでもできる方法なので血行を良くする為に多くの女性が心がけている方法です。

バランスの良い食事

更年期障害はエストロゲンの減少が主な原因の為、エストロゲンに似た働きを持つ大豆イソフラボンを優先的に取ると減少したエストロゲンを補給する意味でも効果的です。

大豆イソフラボンはみそ、納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品から取ることができます。

またイソフラボンと並行して吸収を促すたんぱく質も取る必要があるので、肉魚卵等を始めとするタンパク質製品の他の栄養素も多種類の食事から取ることを心がけてください。

単品だけではどうしても栄養が偏りやすく同じような物の摂取はストレスや飽きの原因にもなりやすいので注意が必要です。

適度な運動

適度に体を動かすことは頭皮の血流を良くすることに効果的です。

運動には有酸素運動と無酸素運動がありますが、酸素を取り入れながら長期間無理なく続けやすい有酸素運動をおすすめします。

運動不足の方にとって運動をするだけでかなりハードルが高いです。

まずはエレベーターではなく階段を利用する、ずっと同じ姿勢や座り仕事の時には席を外して体を動かす、短い距離の場合には徒歩でいくなど少しずつ歩く習慣を取り入れるといいですね。

十分な睡眠

寝ている間は全てのことから解放されますから睡眠は最良のストレス対策になります。

しかし睡眠も質があまり良くないと、寝つきがよくなかったり逆に寝起きが悪くなったり、悪夢を見やすくなったり等で心身の疲れが取れずイライラが募りやすくなってしまいます。

睡眠障害を防ぐにはまずは布団に早めに入り、腹八分目の夕飯でお腹を適度に満たしておくことが大切です。

また布団の中で足をゆっくり動かして体をほぐす、手のひらをぎゅっと握って開く、深呼吸をするなど緊張を軽くしておきます。

眠らなければと思い詰めてしまうと圧力になってしまいますので、他の楽しいことや好きな曲を想像して眠る意識から離れるといつの間にか眠れるようになるでしょう。

ストレス対策は適したものを

ストレス対策には様々な方法がありますがストレスの内容によっては逆効果になってしまうことがあるので注意してください。

例えばむしゃくしゃして誰かにぶちまけたい!等のように、ある意味気力が十分なストレスにはカラオケや友達へ話す、ドカ食いなどが効果的ですが、深く落ち込んで誰とも話したくない動きたくないなどの状態の時に行動的なストレス解消法をすると却って疲れがたまってしまいがちです。

発散したい時には行動的なストレス解消法、ひとりになりたい時や心を休めたい時には静かな音楽を聴く、布団に横になる、体を温めるなどの静かな方法とストレス解消法を使い分けてみましょう。

まとめ

更年期障害…若いうちはまだまだと思っていても年月が経つのは早いものです、歳をとったと実感するのはあっという間ですよね。

更年期も更年期障害も全てなくすことは不可能ですが、更年期障害を軽くすることは頭皮のケア、食事や睡眠を十分とる、適度な運動、ストレス対策をするなどの方法があります。

どれも即効性はなく気長に続ける方法なのですぐに効果が出る訳ではないところが難点ですが、どれも薄毛対策や更年期障害に関わらず生きていく上で大切なことばかりです。

是非どれかひとつからでも試してみてくださいね。