薄毛対策にも、美しい髪を作り出すにも、頭皮の環境を保つことが大切です。
予防や改善を考えたときには、普段何気なくしているシャンプーが、大きく関わってきます。
女性の薄毛にも大きな影響を与えていることからも、正しいシャンプーの方法を身につけるべきです。
Contents
髪を洗うだけではないシャンプーの役割
シャンプーの役割とは、髪の汚れを取るだけと思っているのは間違いです。
髪だけではなく、頭皮に付着した汚れも落として清潔にするのがシャンプーの大切な役割になってきます。
他にも、普段使っているスタイリング剤など汚れを引きつけてしまう成分も落とし、清潔な状態を保つために使われます。
髪や頭皮に付着している汚れは、 毛穴に堆積しやすく、発毛を阻害する原因になります。
頭皮を爽やかにしながら、健全な髪を作り出すためにも、毎日の入浴とともにシャンプーは欠かせません。
ただし、洗浄効果だけを求め、強力なシャンプーを使うのはリスクがあります。
あまりに強すぎる効果が皮脂を除去しすぎると、必要な分も足りなくなるので、その分を補わなければいけません。
頭皮が皮脂を過剰分泌するプロセスです。
この皮脂が毛穴に詰まるのが問題になるので、過剰分泌させないようにコントロールするのも正しいシャンプーの仕方のポイントとなるでしょう、
毛穴が詰まってしまうと、発毛しにくくなるだけではなく、頭皮の健康状態も悪化させます。
健康状態の悪化とともに、栄養が行き渡りにくくなり、発毛を阻害する悪循環が出来上がるのです。
そのため頭皮ケアの基本は、シャンプーにあると考えられます。
必要以上には使わない
シャンプーで注意しなければいけないのは、効果をアップさせようと、必要以上に大量に使う状況にもあります。
仮に大量に使っても、しっかりと洗い流すれば問題はありません。
しかし、使う量に応じて、頭皮に残る量も増えてくるでしょう。
余分な部分を残さないように洗い流そうとすると、強く洗わなければいけない状況も出てきます。
これが頭皮に余計な刺激を与えることになり、ダメージの蓄積によって弱わらせるのが乾燥を招くことになるのです。
シャンプーは決められた適量を使うと共に、洗い流すときには優しく丁寧に残さず洗うようにしましょう。
シャンプーの時の温度設定も大切です。
お湯の温度が高くなると、どうしても泡立ちにくくなります。
泡が立たない分だけ、大量のシャンプーを使う状況になりやすいのです。
頭皮にも刺激が強まるので、温度にも十分注意しましょう。
正しいシャンプーの仕方
シャンプーを使う際には、まずはそのままの状態で髪をシャワーで洗い流します。
素洗いと呼ばれますが、これだけでも7割近い汚れは落とせると考えられているので、ゆっくり洗いましょう。
頭皮のマッサージしながら、丁寧に洗い流します。
強く洗ってしまうと、髪にも頭皮にも刺激を与えるため、絡まった髪をほぐす感じが大切です。
次にシャンプーを使って洗い始めます。
シャンプーを手に取り、手の中で軽く泡立ててから髪全体になじませましょう。
先に泡立てておくと、髪にかかる負担が減らせるからです。
指先で洗うのではなく、指の腹を使って頭皮を動かすような感じで洗うと、負担をかけず傷つけたりせずに優しく洗えます。
感覚としては頭皮をもみほぐすような感じにすると、優しくゆっくりと洗えます。
マッサージのようになるので、頭皮の血行促進にもつながる方法です。
しっかりと洗えたら、今度は念入りにシャンプーをすすぐことが大切です。
シャンプーを残さないように洗い流すためにも、時間をかけましょう。
さらっと洗ったつもりでは、落ちていないことがあるからです。
特に頭頂部から後頭部にかけては、自分で見て判断が難しく、髪の毛が多くなるので洗い残しが出てきます。
頭皮の負担にもつながるので、気をつけて丁寧に洗うといいでしょう。
正しいトリートメントの仕方
シャンプーをしっかりと洗い流してから、手にトリートメンをつけます。
髪全体になじむようにしますが、手のひらにつけて優しく広げるのがポイントです。
女性の髪でもロングヘアーの場合、毛先は髪の毛が作られてから4年以上経過していることになります。
ダメージも年数分蓄積してくるので、健康な状態を保つためにも、丁寧にトリートメントしましょう。
根元は髪も新しい部分なので、トリートメントはあまり必要ありません。
逆に油脂過多になりやすいので、付着には注意して使いましょう。
配合されているシリコンが、毛穴に詰まってしまい逆効果になる状況もあるので、 必要以上には使わないのがポイントです。
この時点では、髪にトリートメントがムラになっている状態です。
どんなに丁寧にしても、塗られていない部分もありますし、過剰なところも出てきます。
せっかくのトリートメントも役立たないので、コームを使って一本一本に染み込ませるのがポイントです。
濡れた状態の髪はとてもデリケートです。
ちょっとしたことでもダメージを与えてしまうので、根元から毛先に向かって丁寧にゆっくりと伸ばします。
目の細かいコームは、髪に抵抗を与えて無駄な負担をかるので、目の粗いものを使って髪をほどくように優しく伸ばしていきましょう。
トリートメントは3分から5分おくと、より髪にします。
シャワーキャップやタオルを頭に巻き養生しておくと、流れ出したりするのも抑えられるので便利です。
洗い流すときは、髪についた分とともに頭皮に付着したトリートメントも丁寧に落とします。
髪に塗布した分は、流しすぎないようにするのがポイントです。
髪がベタつかない状態まで持っていくのが、洗い流すときの目安です。
トリートメントが髪の表面をコーティングしているので、つるつるした触感なら髪に浸透しています。
髪の毛の水分は、手で絞っておきます。
濡れた髪は、薄毛にとっても天敵です。
切れやすくダメージを与えやすい状態なので、優しくしっかりと絞ると、この後に乾燥させるときに負担を軽減できます。
刺激の少ない界面活性剤を
薄毛を改善するために、正しいシャンプーの使い方が大切ですが、どんな種類のものを使うかも気にしなければいけません。
シャンプーには、界面活性剤が使われていることが多々あります。
界面活性剤は、異なる物質の境界面の持つ性質を変える物質です。
キッチンの洗剤にも使われていますが、油汚れを落とすのは、界面活性剤が水と油の境界面の性質を変えるからです。
本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせるからこそ、汚れもきれいに落とせます。
界面活性剤にはいくつもの種類があり、最近はアミノ酸界面活性剤を配合したシャンプーも出てきました。
アミノ酸界面活性剤は、頭皮に対する負担も少ないのが特徴です。
髪の表面の潤いを保つことができるため、薄毛に悩むときには、特にお勧めです。
成分表を見ると、アミノ酸界面活性剤と表記されていますので、ヘアケアのひとつとして考えとくといいでしょう。
逆に洗浄成分の強い物質としては、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどがあります。
これらの洗浄成分は、非常に強力な作用を持ちますが、代わりに頭皮の皮脂を取り除きすぎてしまうのが問題です。
頭皮を乾燥させることにつながるので、特に女性の場合には、効果が強すぎることも考えられるため避けた方がいいでしょう。
育毛シャンプーにも注意
育毛シャンプーもいろいろと出てきましたが、女性向けのものを選ぶのが大切です。
男性用に開発された商品は、女性には作用が強すぎる場合があります。
強力すぎて逆効果になるので、女性用のものを選ぶのが、薄毛対策としてもポイントです。
こうした育毛シャンプーは、使えば髪の毛が生えてくるわけではありません。
髪の毛を育ててくれる手助けをするシャンプーなので、勘違いしないようにしましょう。
まとめ
日常生活の中でできるシャンプーでの対策は、大きな意味を持ってきます。
頭皮の状態などからも対策を考えていかなければいけません。
余計な刺激を与えず、清潔な環境を保つためにも、正しい方法を身につけましょう。