頭を爪でひっかくとつぶつぶの角栓が爪に引っかかったりポロポロ落ちてくることがあります。
女性からしてみると不清潔に見えてしまいますよね？
頭皮のあちらこちらから出てくる。いったいどうなっているの？
そしてその角栓は肩に落ちたり、また頭皮の常在菌、雑菌などの菌類を大量発生させてしまう恐れがあります。
Contents
頭皮環境を劣悪にしてしまう角栓とは
頭皮から落ちてくるつぶつぶは「角栓」と言います。
その角栓は70％がタンパク質、残り30％が皮脂からできており、クレンジングオイルや湯洗ではなかなか除去しづらいです。
でも、放っておくと頭皮ニキビの原因となったり、黒ずみ、最悪抜け毛の原因にもなってしまいます。
角栓を放っておくと怖いこともある？
この角栓を放っておくと様々な頭皮トラブルが起きる可能性があります。
頭皮から悪臭
角栓はタンパク質と皮脂からできており放っておくと、それが酸化しその際臭い菌が発生します。
周囲の人に不快感を与えかねません。
女性の頭皮は通常でもアメリカザリガニの6倍の臭いを放ちます。
それに炎症や頭皮の膿や角栓の臭いが混ざってしまうととんでもない悪習になる可能性があります。
頭皮ニキビ
古い角栓は黒ずみ、頭皮ニキビの原因となります。
頭皮ニキビが増えると常在菌、雑菌の大量発生の原因となってしまいます。
また頭皮ニキビは痒みを伴う場合があり、無意識に頭皮をかきむしったりすると、余計頭皮が荒れてしまいます。
抜け毛
頭皮ニキビがひどくなると脂漏性皮膚炎、最終的に脂漏性脱毛症の可能性が出てきます。
脂漏性脱毛症になると頭皮がかゆみと痛みで大変になります。
そうなる前に一刻も速く改善が必要です。
具体的にはまず皮膚科などで受診します。
次に正しいシャンプー選びとシャンプーの仕方をおこないます。
あと皮脂の過剰分泌による角栓の原因にはストレスや加齢によるホルモンバランスの乱れも影響することがあります。
角栓の大量発生ひどくなると抜け毛の原因脂漏生脱毛症とは？
角栓から脂漏生脱毛症に発展してしまうと髪の毛が抜けてしまいます。
その経過具合は次のとおりです。
角栓が溜まり不清潔な頭皮になる。
頭皮に角栓がたまるとそれを餌に常在菌や雑菌が異常繁殖してしまいます。
常在菌も通常の数ならば頭皮の健康に良いのですが大量繁殖してしまうとかえって頭皮環境の悪化につながります。
また角栓は雑菌の餌にもなりますので常在菌と雑菌の大量発生で頭皮が荒れてしまいます。
脂漏生皮膚炎
脂漏生皮膚炎とは常在菌や雑菌が頭皮で大量発生し、また皮脂も過剰分泌した状態で起きる皮膚炎のことです。
それらによって皮膚が炎症を起こします。
脂漏生皮膚炎の厄介なところは頭皮だけでなくお顔や首まで症状が広がってしまうことです。
また周りの人に感染してしまう恐れがあります。
脂漏性脱毛に発展
ひどくなった脂漏性皮膚炎から脂漏性脱毛症へ発展します。
脂漏性脱毛症まできてしまうと痛みを伴う場合があります。
そして荒れた頭皮は髪を脱毛させ薄毛を発症します。
脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症の症状は病院の皮膚科で治療が可能です。
またこれらの症状は保険が適用されるので頭皮にこのような異常が見られたときは、早めに受診することをお勧めします。
100％角栓を取り除く美容師のシャンプー方法
頭皮の角栓を放置しておくと怖い症状に見舞われることがあります。
何よりも頭をかいただけでそんなもの（角栓）がポロポロ落ちて来たらきっと周りの人は引くと思います。
でも安心してください。
角栓は正しいシャンプーで改善することができます。その方法を現役の美容師が教えます！
シャンプー選び
角栓の出る主な原因はシャンプーが合っていない事がほとんどです。
特に市販のシャンプーを使っているならもう少し良いものに買いなおしてください。
安価なシャンプーほど洗浄力や防腐力が強く、本来人の肌には刺激が強すぎるため、角栓が発生するような頭皮トラブルが起きる原因の一つになります。
頭皮トラブルを起こした際はできるだけ優しい洗浄力のシャンプーを選ぶことが大切です。
例えば頭皮ケア専用のスカルプシャンプーやアミノ酸シャンプーなどです。
ブラッシング
シャンプー剤を買いなおしたら、シャンプーをする前に前準備をします。
粗目のブラシで頭皮からしっかりブラッシングしていきます。
それで頭皮の角栓や汚れを浮かせておけば、シャンプー剤を大量に使わなくて済むのでコスパ的にも良いです。
ブラシも優しい肌触りのものを選びましょう。
少々お値段がはるのですが、馬の尻尾などを使ったものが地肌には優しいです。
角栓がでるときは雑菌の影響で頭皮の痒みがありますので間違っても金属やアクリル製のものでガシガシ頭皮をかかないようにしましょう。
余計頭皮環境がひどくなります。
しっかり湯洗い
あらかじめブラッシングしてシャンプー前の湯洗いをしっかり行えば頭皮や髪の汚れの80％は洗い流すことができます。
余計な量のシャンプーは肌に良くありませんから、この湯洗いもしっかり行いましょう。
お湯の温度は38度程度のぬるま湯が良いでしょう。
あまりに熱いお湯で洗い流すと皮膚の炎症を悪化させてしまいます。
ですからぬるま湯程度が良いです。
シャンプーの泡立て
手のひらに500円程度のシャンプー剤を載せ手の平で泡立てます。
それを地肌につけさらに泡立てていきます。
ブラッシングや湯洗いがしっかりできていればこの量でもかなり泡立つと思います。
もし一回のシャンプーで泡立ちが悪いのなら2回に分けて泡立ててシャンプーをします。
1回のシャンプーはプレシャンと言って頭皮や髪の汚れを落とす程度、2回目のシャンプーで本格的に頭皮を洗っていきます。
シャンプー
指の腹を使い頭皮マッサージをするようにシャンプーをしていきます。
爪でガシガシかいてしまうと余計頭皮が荒れてしまいますので注意しましょう。
頭皮マッサージをするときも頭皮のツボを指圧しながらシャンプーをすれば自律神経が整うため皮脂の過剰分泌も抑えられ角栓の大量発生も防ぐことができます。
しっかり湯洗い
これがシャンプーの中でも一番大切です。
せっかく自分の地肌にあったシャンプーを選んでもシャンプーが残っていると頭皮環境を悪化させてしまい、今よりも角栓が増えてしまうことがあります。
シャンプー剤を流すときは3分以上時間をかけてしっかり洗い流します。
トリートメント、できれば頭皮用があればなお良し！
最後にトリートメントですが、角栓がひどいときは頭皮専用のトリートメントもあります。
できればそれを使ってあげるとより効果的に頭皮の角栓予防ができます。
また病院からもらった塗り薬や頭皮ケアのための育毛剤を使うのも良いです。
まとめ
頭皮の角栓など頭皮ケアは基本シャンプーの見直しが大切です。
自分の地肌にあったシャンプーを正しい方法でシャンプーしていけばほとんどの頭皮トラブルは防げます。
今回紹介したシャンプー方法は実際美容室でも行われるスカルプケアシャンプーです。
これで同僚や彼氏に不潔だと思われずに済むと思います。
