「髪の毛が薄くなってきた…」
髪の毛に悩みをもつ女性は多いものです。
そんな時、ウィッグの購入を考える方も多いのではないでしょうか。
なんとなく高そうなイメージもありますし、そもそもどうやって選んだら良いのか分からないものですよね。
ウィッグには、
既製品ウィッグ
オーダーメイドウィッグ
の2種類があります。
この記事では、元カツラメーカー勤務&現役美容師の私が、既製品ウィッグとオーダーメイドウィッグの違いについて、解説していきます。
Contents
価格帯は大幅に違う
既製品ウィッグとオーダーメイドウィッグの一番の大きな違いは、価格帯です。
既製品ウィッグの価格帯は、安価なものであれば数千円ほどで購入でき、高価なもので20万円ほど。
対して、オーダーメイドウィッグは安価なものでも20万円~となり、高価なものでは100万円を越えるものまであります。
実際に購入する際の目安として、一番多く販売されている価格帯では、既製品ウィッグであればおよそ3~5万円。
オーダーメイドウィッグであれば40~50万円ほどとなりますので、ご予算の目安としてはそれぐらいを考えておいた方がいいでしょう。
ウィッグを選ぶ際に一番大事な事は?
ウィッグを実際に購入しようか、専門サロンで試着などをする際、ご自分のイメージに合っているかなどを前提にウィッグを選ぶと思います。
その際、髪の毛の長さや、髪色の違いなどをどうしても考えてしまいがちですが、一番ウィッグを選ぶ時に大事な事は、ベースの大きさです。
ウィッグは、大きすぎるといかにもカツラ、という感じになってしまいますし、小さすぎるとそもそもの隠したい部分が隠れません。
頭部の大きさは人それぞれで、意外と大きく違うものです。
ご自分の頭部の大きさに合った適正サイズを選ぶ、というのがウィッグを選ぶ際に最も大事なことになります。
既製品ウィッグとオーダーメイドウィッグの選び方
価格帯の大きく違う既製品ウィッグとオーダーメイドウィッグですが、そのどちらを選んだらいいか?には、それぞれの特徴を知る必要があります。
ここでは、それぞれの特徴をメリットとデメリットに分けて、説明していきます。
オーダーメイドウィッグのメリット
頭部のサイズを測ってから作成することができる
髪色や髪の毛の長さもオーダーメイドできる
保証期間がある
地毛カット無料などの購入特典があることが多い
オーダーメイドウィッグの最大のメリットは、頭部のサイズに合わせて作成することができる、という点です。
ウィッグを購入する際に一番大事な、ご自分の適正サイズを知った上で作成することができるので、最も似合いやすい状態のウィッグを購入することができます。
また、多くはメーカーによる保証期間や、特典サービスを設けているものなので、万が一気に入らなかったとしても作り直してもらえます。
この安心感はかなり大きなもの。
実際に頭部のサイズや髪色などを合わせた担当美容師が、保証期間中に地毛のカットをしながら、ウィッグのつけ方や洗い方などの細かい部分まで教えてくれます。
オーダーメイドウィッグのデメリット
高価
サンプルでのイメージしかできない
納期までに日数がかかる
既製品に比べて高価な価格帯であることが、やはり一番のデメリットとなります。
また、ベースの大きさや長さ、髪色などは全てサンプル品での似合わせ作業となり、契約時に購入する実物を見ることはできません。
納期にも完成までにおよそ1か月半前後と日数がかかりますので、今すぐに欲しい、という方には向かないものと言えます。
既製品ウィッグのメリット
安価
実物をその場で見て購入できる
即、購入することができる
オーダーメイドウィッグよりも安価な価格帯、というのが一番のメリットです。
実際に購入するウィッグをその場で選ぶことができるので、試着時にウィッグをつけた時のイメージをしやすいのが既製品ウィッグの特徴です。
既製品ウィッグのデメリット
元々のサイズが決まっている
髪の毛の長さや髪色で選ばずをえない
ベースが硬く、厚い製品が多い
粗悪な髪質のものが多い
ウィッグを選ぶ時に一番重要な、ベースのサイズがあらかじめ決まってしまっている、というのが最大のデメリットです。
オーダーメイドウィッグがご自分の髪色や髪の長さを後から合わせて決められるのに対し、既に毛材が植えられている状態なので、髪色や長さの合うものを探して購入する必要があり、種類が限られてきます。
また、ベースや毛材自体も、オーダーメイドウィッグと比べると品質が下がります。
品質の低いウィッグは、毛材自体が熱に弱く、洗浄時も必ず冷水で洗浄したり、ドライヤーやアイロンなどでクセをつけたりということも出来ません。
普段のお手入れや手間は、オーダーメイドウィッグよりもかなりかかるものですね。
初めてウィッグを購入するならどっち?
オーダーメイドウィッグにも既製品ウィッグにも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
使用目的や普段の使い方などから、どちらのウィッグを購入するか決めるのが失敗は少ないでしょう。
具体的な例を挙げていきます。
普段から使用したい
日常的にウィッグをつけていたい、外出時に帽子を被るようにウィッグを使用したい、という方は、オーダーメイドウィッグがおすすめです。
違和感なく、自然な仕上がりを求めるような場合であれば、髪色や長さに合わせた上で、しっかりと似合うものを作るようにしましょう。
イベントや趣味で使いたい
忘年会、新年会などの単発での行事ごとや、コスプレなどの趣味でウィッグを使用したい、という場合は既製品ウィッグがおススメです。
奇抜な髪色で販売されているものも数多くありますし、価格的にも安価で済みます。
上手に取り付けられるかが不安
ご自分でしっかりと取り付けられるかどうか、の不安が大きい場合は、オーダーメイドウィッグがおススメです。
アフターフォローをしっかりとしているメーカーであれば、細かく丁寧に教えてもらえる環境が整っているのもオーダーメイドウィッグの魅力の一つ。
担当美容師がしっかりと取り付け方を教えてくれますので、不器用な自覚のある方には特におススメです。
医療用ウィッグを検討するなら
手術や薬液による影響は髪の毛には特に出やすいもの。
術後のケアとしてウィッグを考えているのなら、オーダーメイドウィッグがおススメです。
なかでも医療用ウィッグには、「セミオーダーメイドウィッグ」と呼ばれるものがあります。
治療などで今後の出費を考えると、出来るだけお金は掛けたくないものですよね。
そんな時にセミオーダーであれば、オーダーメイドウィッグよりは安価に済み、既製品よりも品質の高いものを購入することができます。
ウィッグ自体が不安で仕方ない
自分に合うウィッグに出会えるかが不安、取り付けても不自然に思われていないかと周りの目が不安、上手に取り付けられるかが不安、など、ウィッグ初心者の場合はとにかく不安が付きまといます。
そんな時は既製品ウィッグがおススメです。
あまりにも不安で仕方ないのであれば、まずはウィッグというものがどういうものかを実践し、ご自分で試してみるのが一番効果的。
しっかりと使ってみた上で、更にご自分に似合うものを探したい、と思ったら、その後にオーダーメイドウィッグに移行していった方が、金銭的にも安価に済みます。
まとめ
髪の毛が薄くなってくると不意に頭によぎるウィッグですが、その種類や特徴、メリット、デメリットはほとんどの人が知らないものです。
今後、ウィッグの購入を考えている方には、是非、参考にして頂ければと思います。