美容院帰りのような美しい髪は、私たち女性の永遠の憧れですよね。
しかし実際は髪がパサついたり抜け毛が酷かったりして、なかなか理想通りにはいきません。
そこで本日は少しでも理想通りの、豊かで美しい髪を手にいれるためのセルフケア法をご紹介していきたいと思います。
毎日の生活の中で取り入れられるものも多いはずですから、是非試してみてくださいね。
紫外線ケア
私たちの頭皮や髪は絶えず紫外線にさらされています。
その紫外線量はお肌の浴びている量の約2倍とのことですから、何の対策も行わずにいると頭皮や髪に深刻なダメージを与えてしまうのです。
紫外線を浴び続けることで髪内部に存在しているアミノ酸同士が切断され、髪自体がもろくなり、切れ毛や枝毛・抜け毛などを発生させると言われているのです。
また強烈な紫外線を浴びた頭皮は軽い火傷を負った状態になり、炎症を引き起こしてしまいます。
熱を持った頭皮からは潤いや弾力のある頭皮に欠かすことのできない水分が奪われえていき、極度の乾燥状態に陥ってしまうのです。
そして乾燥によってバリア機能が低下した頭皮は、強い痒みやフケ・湿疹といったトラブルを引き起こすと言われています。
さらに紫外線による頭皮の日焼けによって頭皮の血行が著しく悪化し、本来であれば血液と一緒に運ばれるはずだった栄養素や頭皮が頭皮や髪全体に行き渡らなくなります。
すると頭皮は栄養失調の状態に陥り、髪をつくり出す細胞の活動が弱まってしまうため抜け毛や細毛といった髪トラブルを引き起こすことが分かっているのです。
こういった紫外線によるダメージは知らず知らずのうちに蓄積されていくため、髪に何らかの異変を感じた時にはすでに深刻な状態に陥っていることも少なくありません。
そうなる前に紫外線ケアを行うことで、健やかな頭皮や髪を手に入れることが可能なのです。
では一体どのような方法で紫外線ケアが有効なのでしょうか。
まず1つ目の方法は、帽子の着用です。
帽子は熱中症の予防だけでなく、紫外線対策としても大変有効なのです。
帽子の素材にもよりますが、ごく一般的な麦わら帽子は約70%の紫外線カット率とのことですから、夏場は特に着用を心がけるようにしましょう。
だた、帽子を長時間被り続けることで頭皮が蒸れ、雑菌が繁殖する恐れがあるため、定期的にタオルなどで汗を拭うなどの工夫が必要になります。
2つ目は、日傘の使用です。
近年の日本では日傘がずいぶんと浸透し、時折男性が使用しているのを見かけるほどです。
それもそのはず。
現在販売されている日傘の紫外線カット率は90%以上と非常に高い数値になっており、とても機能的なのです。
そんな優れものである日傘ですが、紫外線カットの効果は2~3年程度で徐々に落ち始めると言われています。
ですからきちんと紫外線ケアを行いたい方は、定期的に新しい日傘に買い替える必要があるのです。
3つ目の方法は、UVスプレーの使用です。
髪や頭皮に使用するUVスプレーは出かける数十分前に頭全体に振りかけるだけと大変手軽に紫外線ケアをすることができるため、帽子や日傘が苦手という方にピッタリの紫外線ケア法です。
しかしUVスプレーの弱点としては、汗や水分に弱い点が挙げられます。
そのため、汗をかきやすい夏場にはスプレーを携帯し、数時間おきに付け直す必要があります。
このような方法で紫外線対策をきちんと行うことで光老化を予防し、健康で美しい髪に近づくことができるのです。
正しいシャンプー方法をマスターする
毎日シャンプーをする女性はとても多いと思います。
しかし、そんな毎日の習慣であるシャンプーを間違った方法で行っている女性はとても多いのです。
では正しいシャンプーの方法とは、どのような手順で行えばいいのでしょうか。
順を追って見ていきましょう。
まず1番始めに行うことは、お湯だけで髪を洗うという工程です。
軽く髪を湿らせた後すぐにシャンプー剤を使って洗髪していた方もいらっしゃると思いますが、そういった方法でシャンプーをすることで頭皮に必要な成分まで洗い流してしまい乾燥を招いてしまうのです。
しかし前もって頭皮や髪にお湯を通しておくことで、髪の汚れの約70%を洗い流すことができ、シャンプー剤の使用を極少量で済ませることができるのです。
この時に使うお湯の温度はが40度を超えると、髪のキューティクルなどにダメージを与える可能性があるため、37度~38度程度のぬるま湯で行うようにしましょう。
お湯での洗髪が終わったら、いよいよシャンプー剤を使用しての洗髪に入ります。
この時点で頭皮や髪に付着していた汚れはほぼ落ちているため、ほんの少量のシャンプー剤を手に取るようにしましょう。
使用料の目安としてはセミロングの方で500円玉大程度が理想とされています。
そして手に出したシャンプー剤に水を加え、少し泡立ててから頭皮に塗布していきます。
頭皮全体にシャンプー剤が塗布できたら、指の腹を使ってマッサージするようなイメージで、優しく洗いあげていきます。
最後の工程は、すすぎです。
このすすぎが十分でないと、頭皮に痒みや炎症・抜け毛などのトラブルを引き起こすと言われているため注意が必要になります。
まず十分なすすぎ時間の目安は、約3分程度だと言われています。
しかしこの3分という時間はあくまで目安であって、髪の長さや量によって必要なすすぎ時間は変わってくるのです。
最低でも洗髪に使った時間の2倍程度の時間はすすぐように心がけ、頭皮や髪にシャンプー剤が残らないよう気を付けましょう。
正しいシャンプーを実践することで以前より時間がかかってしまうため面倒に感じるかも知れませんが、続けていくことで髪は驚くほど変化していきます。
日々の積み重ねで美髪を手に入れることは可能ですから、根気強く続けてみましょう。
生活習慣にも気を配る
実は生活習慣も、私たちの美と健康に大きな関りを持っています。
まずは美髪へと導いてくれる食生活をご紹介していきたいと思います。
髪の主成分はタンパク質の一種である「ケラチン」という物質です。
そのため、健康的で美しい髪を手にいれるためには良質なタンパク質の摂取が欠かせないのです。
タンパク質はお肉や魚・卵などに豊富に含まれており、髪をつくり出す細胞である毛母細胞の働きを活性化させたり、女性の美と健康に必要不可欠な女性ホルモンの分泌を盛んにしてくれる働きをしてくれるのです。
また柑橘系やイチゴなどに多く含まれているビタミンCや、マグロやレバー・緑黄色野菜などに含まれるビタミンB群は頭皮の血行を促進し、抜け毛を防いでくれたり傷ついた箇所の修復をしてくれたりします。
さらにミネラルの一種である亜鉛は頭皮の新陳代謝を促進したり、ケラチンの形成を助けたりする役割を担っているため積極的に摂取すべき栄養素なのです。
この「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」は髪に欠かすことのできない栄養素ですから、毎日の食事でバランスよく摂取するよう心がけましょう。
食生活に続いて気を付けたいのが、睡眠です。
美しい髪を手に入れるためには質のいい睡眠が欠かせません。
睡眠時間は髪のことを考えると最低でも7時間は必要だと言われており、眠る時間帯は午後10時から午前2時前後が理想的とされています。
この時間帯は俗にゴールデンタイムと呼ばれており、髪の成長や健康に欠かすことができない成長ホルモンの分泌がもっとも盛んな時間帯だと言われているのです。
また十分な睡眠を取ることで自律神経が整い、女性ホルモンの分泌量を増やすことができます。
睡眠は、日中に受けた頭皮へのダメージを補修・回復させるためだけでなく、髪に大きな関りを持つ女性ホルモンや自律神経を整えるためにも欠かすことのできないものです。
実は美髪への道はとてもシンプルです。
体の外と中、両面からアプローチすることで髪はきちんと応えてくれるのです。
本日ご紹介した方法を取り入れて、美しい髪を手にいれましょう。