チロシンをご存知の人も多いでしょうか。
チロシンは神経伝達物質の原料であり、必須アミノ酸の一種です。
人間の成長や代謝を促進する甲状腺ホルモンの材料となります。
甲状腺ホルモンは、細胞の生まれ変わりを促進するので、子どもの成長には欠かせないホルモンです。
それだけでなく、やる気のホルモン「ドーパミン」、意欲・怒りのホルモン「ノルアドレナリン」の原料にもなるのです。
体内でフェニルアラニンからチロシンを生成。
アドレナリン・チロキシン・メラニンなどの物質に変わり、老化によるチロシンの減少を補いメラニン色素を増やします。
白髪は、毛根にあるメラニン色素を作る部分が働きが低下してしまうので、透明な状態で白く生えてきてしまう現象です。
加齢や遺伝的で色素がつくられないこともありますが、栄養やストレスで短期間に一気髪が真っ白になってしまう人もいます。
これは、逆に良くなる傾向でもあります。
白髪になる要因
老化成長ホルモン
① 新陳代謝を高める働きのあるホルモンで、弱った細胞を再生します。
② 成長ホルモンは入眠後3時間の間に大量に分泌されます。マッサージをした日の夜11時から12時までに就寝すると成長ホルモンが通常よりも倍放出されるため、睡眠も深くなり、白髪のダメージを修復します。
③ 睡眠の深さに応じて量が決まります。
④ 浅い睡眠では修復は難しいメカニズム
体力がなくなる→眠りが浅くなる→成長ホルモンの分泌不足→頭皮の血流不足で栄養不足→白髪や抜け毛が増えてくる→薄毛になりやすいです。
女性ホルモン
① エストロゲンも30歳過ぎると徐々に減りはじめ、髪の毛の成長が衰えます。
② 成長ホルモンと同様に、髪や肌の再生までいかなく、白髪や抜け毛になりやすいです。
③ 血管拡張作用が弱まることで、血流が滞り栄養が頭皮に届きにくくなり、白髪に繋がります。
食事
メラニン色素はメラノサイトとよばれる細胞から作り出され、さまざまな栄養素が必要となります。
・栄養素は体の中で生成できないものも多いため、食べ物から摂取することがとても重要になります。
・栄養素が摂取できないとメラニン色素が作れなく、白髪になりやすいだけでなく、抜け毛にも繋がる可能性が高まります。
白髪に効果的にする栄養素が3つあります。
ヨード ヨウ素
細胞の成長や代謝を促進し、メラノサイトを活性化することができ、白髪を抑えるだけでなく、髪を健康に保つはたらきがあります。お子様の場合は、成長ホルモンとともに成長を促進する働きをするため、ヨウ素は体になくてはならないミネラルになります。だからといって甲状腺ホルモンの材料でもあるため、過剰に摂取は注意です。
チロシン
海藻類や魚介類などに多く含まれております。昆布、ヒジキ、ワカメ、カツオ、ブリ、サバです。メラニンが作れなくなると、白髪が増える可能性があります。
チーズ類、果物、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、バナナ、アボカド、リンゴ。
苦みを感じる成分としてバナナやリンゴの果物に多く含まれています。チロシンは糖分と一緒に摂取すると吸収が良くなり、果物から摂取することで効率良く摂取することができます。
魚介類
かつお、まぐろ、たらこ、ちりめんじゃこ、ひらめなど。
大豆やナッツ類
アーモンド、落花生、豆腐があります。
銅
体の中では合成できなく、食べ物から摂らなくてはならないのが銅です。
チロシンと合わせて摂取することで、白髪を少なくする相乗効果を期待できます。
納豆、ゴボウ、パセリ、ニンニク、そば、サツマイモ、玄米、エビ、カニ、プルーンなど。
白髪の原因はさまざまありますが、食べ物を改善することで期待できます。
食品添加物の多い食事には要注意‼︎
頭皮や毛髪に栄養が届かなくなり、色素の生成ができなくなるため、白髪が増える原因となります。
睡眠
寝不足だと、頭がボーっとするってことありませんか?それは頭に十分な血液が行き届いていないということです。
寝不足で血の巡りが悪くなり、髪の色素を補修できなくなり、白髪が増えてしまいます。十分な睡眠を心掛けることをオススメします。
ストレス
過度なストレスで一気に白髪になることはありえます。
ストレスが原因の白髪は、一時的に強いショックが頭皮に負担をかけてしまい、一気に白髪になります。
色素を作る働きをしなくなってしまうことなので、改善が可能です。
白髪を根元から切ると、白と黒が交互になっている髪があるのをご存知でしょうか。
こういった髪は睡眠不足やストレスが原因が考えられます。
ストレスを溜めない様に マッサージ、好きな音楽を聴く、ウォーキング、深呼吸、入浴、ヨガなど自分に合ったストレス解消法を実践することで、気持ちがリフレッシュできると脳の活性と白髪の改善に向かいます。
チロシンと甲状腺ホルモンの働き
チロシンは、人間の成長や代謝を促進する甲状腺ホルモンの材料となり、細胞の生まれ変わりを促進するので、子どもの成長には欠かせないホルモンになります。
甲状腺ホルモンは過剰でも不足でも病気を引き起こすことを把握する必要があります。
過剰に分泌されてしまうと、交感神経が刺激されるため、動悸や手の震えが起こり、バセドー病になる可能性が高くなります。
しかし、甲状腺ホルモンが不足することで、脳内で働く神経伝達物質の分泌が減少してしまい、身体の代謝が正常に機能低下し、集中力の低下やむくみ、心筋梗塞の要因となる動脈硬化や高脂血症を誘発するコレステロールの上昇を引き起こしてしまい、白髪の原因にもなります。
女性は更年期など甲状腺機能を左右するため、気をつける必要があります。
さらに成長途中である乳幼児がチロシンの摂取不足になることで、発達障害や成長障害を引き起こす可能性も高まります。
このことから、チロシンは集中力を高め、ストレスを緩和し、疲労の緩和にも繋がるため、うつ病やドーパミンが低下してしまうパーキンソン病など脳にも影響がみられます。
成人では、ADHD(注意欠陥多動性障害)では、チロシン摂取で一時的に改善が見られています。
それだけの効果があるチロシンはサプリメントもあります。過剰にならず、適度に毎日摂ること、これからの食生活を見直すことをオススメします。
脳のチロシン効果
ブレイン・フーズをご存知でしょうか。
脳を活性化させる食べ物のことをいいます。
その代表的なのは大豆です。
大豆食品には大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉です。大豆には、レシチンやチロシンという栄養素が多く含まれております。
神経細胞にはレシチン!
レシチンは、体内でアセチルコリンに変わります。
またチロシンには、ノルアドレナリンやドーパミンの分泌を高める作用があります。
神経細胞の活性化には、大豆食品が最適です。
レシチンを摂取するときに、ビタミンCと一緒にとるとアセチルコリンの生成がより高まるのです。
アセチルコリンの活性が低下してしまうと、アルツハイマー型認知症になる可能性が高いと判明されています。
レシチンを摂取することで、精神の安定を促進、集中力、記憶力、判断力を増大させます。
作業効果や学習効果の向上につながる働きをします。
胎児の脳細胞の70%→母親の体内で作られます。生まれてから満3歳前後で残りの30%ができ上がるため、妊娠中や生まれた子どもがレシチンを摂っていれば脳細胞も充実してきます。
産後も十分な補給をする必要があります。
脳のメカニズム
幼少時の脳は重量400グラム程。
それが男性なら20歳でピークの重量1350~1400グラムになります。
その後、ゆっくりと減っていきます。
70~80歳で約5~10%減少します。
特に記憶や判断の機能をつかさどる大脳の前頭葉や側頭葉は萎縮が激しくなり、20歳を過ぎると1日に10万個の神経細胞が死滅していきます。
90歳では半減すると言われています。
さらに30歳頃から脳内の老廃物が脳内に蓄積してしまい、脳の活動が活発になれず低下してしまいます。
40代に入ると、個人差はありますが、“脳のシミ”も増えていきます。
脳のシミは病気ではなく、老化です。
これら加齢による脳の変質により記憶力は衰えていきます。
それにつれて、白髪が増えてしまいます。
これを補うには脳の原料であるたんぱく質・大豆が重要な役割を果たします。
良質のたんぱく源である大豆は、脳の老化予防にプラスして白髪予防になる万能ケアともいえます。