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花粉が髪に及ぼす影響
花粉と髪の毛には無関係に感じてしまいますですが、花粉が原因で「抜け毛」が起こります。
頭皮には粘膜もないので、どうして?と思われるかもしれませんね。実は花粉症の症状にあります。
くしゃみや咳・鼻水といった症状と別に“目や肌がかゆくなる”、“頭皮がむくむ”という症状が起きますね。
頭皮が浮腫むことで、かさつきが始まり頭皮の血流が悪くなり、毛根に充分な血液や栄養分が運ばれなくなってしまうのです。
そうすると毛が弱くなるだけではなく、細くなるため、そこから抜け毛へと繋がってしまいます。
また痒みが出てきまうと、頭をかくことが増えてしまい、頭皮を傷つけてしまいますね。
毛が育たないことにもつながり薄毛になる可能性も高まります。
アレルギー反応と抜け毛の繋がり
その前に、花粉が髪に与える影響を知るために、花粉症についてです。
ご存知の通り花粉症は、身体がアレルギー反応を起こした時におこりますね。
アレルギーというのは、外から体内に入ってきたものを異物だと判断した時にそれを排除しようとして起こる症状のことです。
では、花粉症をはじめとするアレルギーと抜け毛の関係とは、どんなことでしょう。
驚くことに、抜け毛に悩みを抱える7割の方が何らかのアレルギー症状をしているのです。
アレルギーによる細胞の炎症が、身体だけでなく、髪の毛根にある毛乳頭を攻撃してしまうことで、炎症を起こさせてしまい、毛乳頭の細胞が死んでしまいます。
これが続くことによって、健康な髪が育つ前に抜け落ちてしまい、抜け毛となり薄毛に繋がるのです。
花粉からの対策方法①
抜け毛にならないように花粉からの対策をとるには、そもそも、花粉に触れない事が一番でしょう。
外に出る時は、帽子を被ることをオススメします。
そして、外から戻ったらすぐにお風呂に入り、髪についた花粉を取り除くことで、炎症が抑えられるでしょう。
乾燥していたり、浮腫んでいて頭皮が弱くなっているため、シャンプー自体の仕方も見なおすといいでしょう。
そもそもシャンプーは泡立てをしてから髪につけなくてはいけません。
それはシャンプーによっては、刺激が強いものが多いため、荒れている頭皮に直接液がつくことで、頭皮を傷めてしまう可能性が高くなります。
もし頭皮がかゆい時には、むりにシャンプーを使わずお湯洗いをすると頭皮に負担がかからなくてすみます。
頭皮の血流をアップさせるように、指の腹で優しくマッサージしながらシャンプーしたり、トリートメントするといいでしょう。
花粉からの対策方法②
髪は栄養面からも守ることが大切です。
そしてその中でも「亜鉛」が一番です。
亜鉛は不足すると抜け毛・薄毛そして白髪の原因に繋がります。
またアレルギー体質の人は、体内に有害金属が多くたまる人が多く見られ「亜鉛」はそれを解毒する働きもあるのです。
食品で言うと、牡蠣やレバー、チーズ、卵黄に多く含まれているのです。
また、ビタミンやクエン酸と一緒にとることで、吸収率があがりますよ。
お肉にも亜鉛が‼︎
肉類や魚介類に多く含まれているのが亜鉛です。
健康に欠かせないミネラルの1つになります。
亜鉛は、酵素300種類以上の活性化させるために必要なミネラルです。
細胞分裂やたんぱく質の合成などを促進する働きがあるのです。
このため、亜鉛が不足してしまうと、細胞分裂や細胞の新陳代謝がうまくいかなくなることで、さまざまな不調の原因につながります。
亜鉛不足の障害の1つに味覚障害があります。
舌の表面には食物の味を感じる「味蕾」があります。
これは細胞分裂がさかんな組織になります。
亜鉛が不足すると減少してしまいます。こうして引き起こされるのが味覚障害なのです。
味覚障害になると、塩辛いものや甘みの強いものを食べ過ぎてしまい、生活習慣病を誘発する恐れもあります。
糖尿病や認知症を引き起こす可能性もあり、また、精子や卵子も新陳代謝が活発な組織なので、亜鉛不足により、精子の形成が妨げられたり、卵子の発育に影響をおよぼす可能性高くなります。
そのほか、皮膚炎が起こったり、傷跡が治りにくいなど、免疫力の低下にもつながりますので注意が必要です。
こうした症状を防ぐためにも、ふだんから亜鉛を多く含む食物を摂るようにすることをオススメします。
他に亜鉛を多く含む食物としては、肉類やレバー、牡蠣、海苔などがあり、亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まりますね。
お肉と野菜、牡蠣とレモンなどを食べ合わせるのがいいでしょう。
アレルギーの種類
I型アレルギー
I型アレルギーは、すぐに症状があらわれます。
そのため、即時型アレルギーともいいます。
体にとっては異物と判断するアレルゲン、例えば花粉などが体内に侵入しますと、それを体内から排除するためのIgE抗体の物質がBリンパ球から作られるのですが、このIgE抗体が、マスト細胞とも言われている肥満細胞や好塩基球と呼ばれる白血球に結合するのです。
すると、ヒスタミンやロイコトリエンの物質が放出され、毛細血管を拡張するアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
典型的な疾患
・アトピー性皮膚炎
・気管支ぜん息
・アレルギー性鼻炎
・ペニシリンショック
II型アレルギー
II型アレルギーは、細胞傷害型アレルギーといいます。
抗体(IgG・IgM)が、アレルゲンを持っている自分の細胞に結合してしまうのが原因で引き起こしてしまいます。
これにNK細胞などの白血球が反応してしまうことで、細胞が破壊されてしまうアレルギーのことです。
典型的な疾患
・重症筋無力症
・特発性血小板減少性紫斑病
・新生児溶血性疾患
V型アレルギー
II型アレルギーに似ているメカニズムで引き起こすのがV型アレルギーです。
V型アレルギーは刺激型アレルギーともいいます。
II型と異なる点は、細胞が傷害されてしまうのではなく、細胞の機能が亢進してしまうのです。
亢進とは、細胞が異常に活発化している状態のことです。
新陳代謝が過剰になってしまう症状が引き起こされます。
典型的な疾患
・バセドウ病
III型アレルギー
免疫複合体型アレルギーとも呼ばれ、免疫反応によってアレルゲンと抗体が結合してしまうことで作られる免疫複合体が原因で起こるアレルギーです。
この免疫複合体が原因となり、細胞が傷ついて起こるアレルギーをIII型アレルギーといいます。
典型的な疾患
・膠原病
・急性糸球体腎炎
IV型アレルギー
遅延型アレルギー・細胞免疫型アレルギーともいいます。
アレルゲンに対して、Tリンパ球と呼ばれている白血球が過剰に反応してしまうことが、IV型アレルギーの原因となります。
ただ、Tリンパ球が活性化するのに時間がかかりますので、遅延型と呼びます。
活性化した感作Tリンパ球がサイトカインと呼ばれる物質を放出することで、炎症反応を引き起こすのです。
典型的な疾患
・ツベルクリン反応
・接触性皮膚炎
金属アレルギーはIV型アレルギー
花粉症などは、私たちがアレルギーと知られているものであり、I型アレルギーになります。
一方、IV型アレルギーには、接触性皮膚炎が含まれているのですが、接触性皮膚炎とも言う金属アレルギーは、IV型アレルギーになります。
金属アレルギーは、IV型ですので、金属に触れてからすぐ症状が出るのではなく、数日してから症状があらわれることも多いです。
I型アレルギーはIgEという抗体が関係するアレルギーになります。
IV型はマクロファージが関係しています。
また、I型の症状を引き起こす原因ともいわれる物質は、ヒスタミンです。
IV型ではサイトカインが原因なのです。
I型とIV型では、それぞれ適した診断方法・治療法や対策が異なってきます。
たとえ食事法や健康法がありますが、アレルギー対策によいからと言うだけでは対策になりません。
ですので、注意が必要になります。
というのも、I型アレルギーに有効と言われているものだとしても、実はIV型アレルギーには有効ではないことがあります。
金属アレルギーがIV型アレルギーですので、反応が遅いだけあって、原因が把握しにくいことが大切になります。
注意して対策をとることが肝心となります。
アレルギーは花粉症だけではないため、身体の中から改善することで、抜け毛予防に繋がります。