女性の薄毛

リンゴ1個で医者いらず!おまけに女性の薄毛にも美容にも良い!

日本人に最も馴染みが深い果物の一つ、リンゴ。

海外でも食べられますが大味なものが多く、繊細な舌を持つ日本人にはやっぱり日本のリンゴが一番!

しかも、リンゴは毎日1個食べると医者いらずといわれるほど、健康に良いのです。

さらに最近、リンゴに発毛効果があるという論文も発表されています。

リンゴの栄養価や薄毛・美容効果について解説しましょう。

リンゴの基礎知識

まずは、リンゴがいつ頃生まれたのか、日本ではどのような種類があるのか、紹介します。

リンゴの歴史
現在わかっているところでは、原産地はアジア西部、北コーカサス(ロシア南部)辺りといわれています。
4000年前にはすでに栽培されていたと考えられますが、栽培が盛んになったのは16世紀以降のヨーロッパでした。
その後アメリカに伝わり、ここで様々な品種改良が行われたものが世界中に広まっていきました。

日本は中国から伝来した小玉リンゴがありましたが、19世紀にアメリカで開発された西洋リンゴが入ってくるようになると、徐々にそちらの方が主流となりました。

リンゴの種類
現在、リンゴは1万種類以上の品種があるといわれていますが、ほとんどはアメリカの西洋リンゴが元になっています。

日本の代表的な品種をいくつか挙げてみましょう。

国光…アメリカ原産で、19世紀後半日本に入ってきた品種です。当時はリンゴといえば国光か紅玉で、甘みはそれほど強くない品種です。現在日本ではほとんど栽培されていません。

紅玉…こちらも19世紀後半アメリカから入って来た品種で、真っ赤な色と強い酸味が特徴です。現在は主にアップルパイなどに使用されています。

レッドデリシャス…アメリカで偶然生まれたとされる品種で、汁が多く甘さと酸味のバランスが良いことから、現在欧米で最も栽培されています。

ふじ…国光とレッドデリシャスを掛け合わせたもので、現在世界で最も多く栽培されています。甘みが強く、日持ちがするのが特徴です。

王林…ゴールデンデリシャスと印度という品種を掛け合わせたもので、緑色に薄い斑点がある皮の色が特徴で、甘みと香りが特徴です。貯蔵性があり、収穫後半年は持つといわれています。(印度はインドではなく、アメリカのインディアナ州で作られている品種のこと)

陸奥…王林と同じくゴールデンデリシャスと印度という品種を掛け合わせたものです。さくっとした歯触りと甘酸っぱさが特徴で、外国でも人気の高い品種です。育て方によって黄色、黄緑、ピンクなど果皮の色合いが違います。

津軽…ゴールデンデリシャスと紅玉を交配してできた品種で、ふじに次いで収穫量が多い品種です。肉質は硬めで汁が多く、酸味が強めです。

この他、千秋(せんしゅう)や世界一、ジョナゴールド、シナノスイート、旭など非常に多くの種類があります。

日本はリンゴ大国で、輸入品もいくつかあるものの、それらが店頭に並ぶのは国産リンゴが品薄になる夏のみです。

リンゴの栄養価
品種によって多少違いますが、Mサイズ1個で140kcal程度で、炭水化物の他ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンB群とビタミンC、食物繊維を豊富に含んでいます。

また、カリウムや銅、カルシウム、マグネシウム、りん、マンガン、クロムなどミネラルも豊富です。

医者いらずといわれるリンゴの効能とは

「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」とは英国ウェールズ地方のことわざで、健康効果があることが古くから知られてきました。

主な働きにはこのようなものがあります。

血圧を降下させる働き

現代人は塩分を取り過ぎているといわれています。

特に日本人は先進国で最も摂取量が多く、WHOが勧告する5g/日に対し、日本人の平均は約10gと、2倍も摂取しているのです。

塩分の摂り過ぎはナトリウム過剰を引き起こし、高血圧や心臓疾患の原因となることがわかっています。

リンゴには多くのカリウムが含まれていて、ナトリウムの排出を促進させます。

その結果、高血圧のリスクを下げる効果が認められています。

コレステロールを減らす働き

コレステロールには皮膚や髪をしっとりさせ、脂肪の消化吸収を助ける働きがあります。

しかし増えすぎると血管を傷つけ、それを治すために集まって来た血小板が剥がれると血栓となり、血管を詰まらせてしまいます。

それを防ぐのが、リンゴに含まれるペクチンです。

ペクチンは食物繊維の一つで、水溶性と不溶性があります。

コレステロールの吸収を抑え、動脈硬化や高血圧を予防する働きがあるとされ、実際4ヶ月の摂取で悪玉コレステロールの濃度が10%以上下がったという結果も出ています。

疲労回復効果

リンゴにはリンゴ酸やクエン酸などの有機酸が多く含まれています。

金沢大学の研究によると、剣道合宿中の14名を検査したところ、有機酸を運動後に与えたほうが疲労が蓄積されにくいことが確認されました。

この実験では、運動後の尿内に含まれる乳酸の量を測定しています。

乳酸は疲労度が高まるほど増えることから、疲労度の尺度となっているのです。

その結果、水を摂取したグループと比較して尿酸の量が明らかに少なくなっており、有機酸に疲労回復効果があることが判明したとしています。

高い抗酸化作用

活性酸素は誰の体内にも存在し、適量であれば細胞やウイルスを攻撃してくれますが、増え過ぎると健康な細胞まで傷つけてしまいます。

紫外線や大気汚染、ストレスなどによってどんどん増えてしまうと、細胞の新陳代謝や分裂機能が損なわれ、病気や老化の原因となるのです。

リンゴにはプロシアニジン、カテキン、ケルセチンなどポリフェノールが多く含まれています。

ポリフェノールは果物や野菜が過酷な自然から身を守るために備わっている自己防衛のための成分で、高い抗酸化作用があります。

そこで、リンゴを食べることで活性酸素の増殖を防ぎ、老化予防に役立つのです。

口臭を防ぐ効果

ニンニク料理を食べた後にリンゴやリンゴジュースを摂ると臭いが消える、という話を聞いたことがありませんか?

これは、ニンニクの臭いの元となるアリシンを、リンゴ酸が分解してくれるからです。

また、一般的な口臭は、口内に残ったタンパク質が細菌によって分解する時にできるメチルメルカプタンという悪臭成分によるものです。

りんごのポリフェノールにはこの成分の発生を抑える働きがあり、口臭予防に効果が期待できます。

美白効果

紫外線を浴びると、活性酸素が発生し皮膚細胞を老化させてしまいます。

メラニン色素はそれを防ぐための皮膚の防御作用によってできるもので、紫外線を吸収して奥に浸透させないようにする働きがあります。

そして、最終的にはターンオーバーによって目に見えないほど小さな垢となり、剥がれていきます。

しかし加齢とともにターンオーバーの速度が遅くなると、メラニン色素が排出されず肌に蓄積されてしまい、それがシミやそばかすの原因となるのです。

2005年にアサヒビールが発表したところによると、リンゴポリフェノールには紫外線をカットしたり、メラニン色素の合成を抑制したりする作用があることがわかりました。

すでにスキンケア商品にも取り入れられており、リンゴを摂取することで美白効果が期待できるのです。

プロシアニジンに発毛・育毛効果

2019年に国際科学会議で報告されたところによると、リンゴに含まれるポリフェノールの一種プロシアニジンに、脱毛防止や発毛効果があるということです。

実際にサプリの形で摂取したところ、髪の毛の数や重量が明らかに増えたそうです。

この理由として考えられるのが、プロシアニジンの抗菌作用と血行促進作用です。

頭皮に雑菌が増えると炎症が起こり、それが毛穴内の毛母細胞の機能を劣化させてしまいます。

また、血液が不足すると髪に栄養が届かず、やせ細った弱い髪になってしまいます。

プロシアニジンは特にリンゴの皮部分に多く含まれており、皮ごと食べることで髪トラブルの改善につながるのです。

最近は育毛剤にも配合されており、薄毛や抜け毛の予防改善効果が期待できます。

まとめ

簡単に手に入るリンゴにこれだけの効能・効果があるのは驚きですね。

健康に良いだけでなく、美白効果や薄毛予防改善効果もありますから、毎日のおやつとして摂取してはいかがでしょうか。