年齢と共に髪の毛は弱くなってしまいます。
髪の毛が弱くなり、細くなったり薄くなったりしてくると
「つむじが割れてる…」
「分け目が気になる…」
「ボリュームが出ない…」
などのヘアスタイルの悩みが出てきます。
1番望ましいのはもちろん、髪の毛自体を元気にさせることですが、育毛剤などの育毛系アイテムは効果が出るまでに時間がかかります。
もっと早くその悩みを解消させるためには、ヘアスタイルを変えてみましょう。
この記事では、元カツラメーカー勤務&現役美容師の私が、薄毛でも似合うヘアスタイルを解説していきます。
悩みの元はなにか?
一言に薄毛と言っても、その悩みは様々です。
代表的な例を挙げていきます。
頭皮が見える
つむじが割れてる
ボリュームがでない
全体的にペタンとしている
それぞれに似合うヘアスタイルと似合わないヘアスタイルがあり、その悩みの原因も様々です。
あなたが抱える悩みの原因に合わせて、ヘアスタイルを決めていく事が重要になってきます。
悩み1 頭皮が見える
全体的に毛量が少なくなってしまい、頭皮が見える状態になってしまうと、なかなかセットが上手くいきません。
髪の毛の1本1本が細くもなってきますから、全体的に貧相な印象になってしまいます。
似合うヘアスタイル
頭皮が見えてしまう場合に似合うヘアスタイルは
ショートスタイル
グラデーションボブスタイル
です。
主にトップ付近の頭皮が見えてしまう場合が多いので、レイヤーを入れて軽めのスタイルにしてあげ、ふんわりとしたイメージに仕上げると、毛量の少なさが目立たなくなります。
その際、毛先を梳いて軽くしてあげた方がふんわりとしたイメージになりますので、「これ以上毛量を減らしたくない…」と思っていても毛先だけは少し梳いてもらいましょう。
その方がまとまりやすくもなるので、ご自分でブローするときなども楽に仕上げることができるようになります。
似合わないヘアスタイル
反対に、頭皮が見えてしまっている場合に似合わないヘアスタイルは
ロングスタイル
重めのスタイル全般
です。
毛量が少なくなってしまうと、とにかく今よりも髪の毛を減らしたくないという心理が働き、量も長さも出来るだけ多くなるように維持したくなるものです。
ですが、その長くなってしまった髪の毛自体の重さにより、根元の立ち上がりが出なくなってしまいます。
そうすることで頭皮がより見えやすくなってしまい、結果として毛量の少なさが強調されたヘアスタイルになってしまいます。
もともとずっとロングスタイルをしている方は抵抗があるかとは思いますが、一度ばっさりと切ってショートスタイルにしてみると、かなり頭皮の見え方は変わりますね。
悩み2 つむじが割れてる
年齢が高くなってくると、つむじが下がってきてしまい、つむじ付近がぱっくり割れやすくなってしまいます。
これはトップの長さが長すぎても、短すぎても起こってしまいやすく、適正な長さを保つ必要があります。
適正な長さを維持するためには、頻繁に髪の毛を切る必要がありますので、1か月~1か月半ほどでカットをするようにしましょう。
似合うヘアスタイル
つむじが割れてる方に似合うヘアスタイルは
ショートスタイル
パーマスタイル
レイヤースタイル
です。
つむじの割れている部分を隠すことが重要になってきますので、トップにふんわりとした印象をもたせやすいヘアスタイルが似合います。
特にパーマをかけてトップに立ち上がるクセを付けてあげると、つむじ部分の頭皮が見えずづらくなり、ご自分でのお手入れもしやすくなります。
レイヤーを入れてあげることで全体的に流れを出すことも出来るので、サイドの髪の毛を後頭部まで流してつむじ部分を隠すのもおすすめです。
似合わないヘアスタイル
つむじが割れている場合に似合わないヘアスタイルは
ロングスタイル
ベリーショート
です。
つむじ付近の長さが極端に長すぎたり、短すぎたりするとつむじは割れやすくなります。
トップが長すぎるロングスタイルは、髪の毛自体の重さにつむじの立ち上がる力が負けてしまいます。
逆に短すぎるベリーショートは、つむじが割れようとする力を抑えることができず、よりぱっくりと割れてしまうことになります。
特にベリーショートの方の場合は、パーマもかけることができない長さだったり、ブローもしづらい長さだったりしますから、トップだけでも少し伸ばしてあげた方が手入れは楽になります。
悩み3 ボリュームが出ない
髪の毛が細くなってくると、全体的にボリュームが出なくなってしまいます。
トップ以外にも、サイド付近のボリュームが出なくなると、貧相なシルエットになりやすくなります。
この状態の方は今後、全体的に毛量が減っていってしまう前兆とも言えますので、早めの育毛ケアが必要です。
似合うヘアスタイル
ボリュームが出ない方に似合うヘアスタイルは
ボブスタイル
ロングスタイル
ウェーブスタイル
です。
トップ以外のボリュームが出ない状態であれば、サイドや毛先をふんわりとさせることで、華やかなイメージになります。
特に肩より下(セミロング~ロング)の長さでウェーブが出るようにパーマをかけてあげると、全体的にボリュームが出たように見せることができます。
似合わないヘアスタイル
反対に似合わないヘアスタイルは
ベリーショート
です。
ボリュームが出ない状態でベリーショートの長さにまでしてしまうと、見た目がほとんど坊主に近いような印象になってしまい、あまり女性向きとは言えません。
頭皮環境が乱れ始めている状態でもありますので、紫外線などの外部からの刺激を少なくさせるためにも、過度に短すぎるヘアスタイルは避けた方がいいでしょう。
悩み4 全体的にペタンとしている
上記したボリュームが出ない状態と近いのですが、これは脂性の髪の毛の方を指します。
ボリュームが出なくなっている状態とは違い、ボリュームはあるものの、もともと持っている油分で髪の毛が寝やすい状態です。
体質によってもともとの油分量が多い方は、ヘアスタイルによって全体的に髪の毛がペタンとした状態になってしまいます。
似合うヘアスタイル
全体的にペタンとしてしまう方に似合うヘアスタイルは
ショートスタイル
ベリーショート
軽めなスタイル
です。
頭皮から分泌された過剰な油分が髪の毛に付くことで、ペタンとした印象になってしまいます。
なので、油分が付く長さが短い方がペタンとした印象にはなりづらいです。
また、過剰に油分が分泌される脂性の方は、細毛で悩んでいる方と同じく頭皮環境が乱れている可能性があります。
今後の事も考え、早めの育毛系アイテムでのケアはしていった方がいいでしょう。
似合わないヘアスタイル
ペタンとしている髪の毛に似合わないヘアスタイルは
ロングスタイル
ボブスタイル
重めのスタイル
です。
油分が高い髪質はもともとが重めの印象になりがちです。
ロングスタイルやボブスタイルなどの重いヘアスタイルは、さらに髪の毛の印象を重く見せてしまいます。
また、トリートメントオイルなどのアウトバスの使用も合いません。
油分の高い髪質にさらに油分の高いアウトバスを使用すると、なおさら全体的にペタンとした印象になってしまいます。
もしアウトバスを使用したいのであれば、トリートメントミルクなどのサラサラしたものを使った方がいいでしょう。
まとめ
今回は、実際に美容室でお客様とのカウンセリングをする際に、私がお伝えしている内容をまとめていきました。
あくまで髪質や頭皮の状態だけを考えた上での提案なので、本来はこれらに『お客様の好み』が入ります。
インターネットなどで好みのヘアスタイルを探してみるのも面白いですよ。
是非、あなたに合ったヘアスタイルを探してみてください。