女性の薄毛

薄毛になる前に知っておきたい!女性の髪を劣化させる様々な要因

髪の毛に悪影響を与える要因は、大まかに分けて2つあります。

頭皮が外からの刺激の外的要因と、身体の調子からくる内的要因があります。

本来なら頭皮は外からの刺激に対して防御し、排出する機能を備えていますが、外的要因・内的要因が加わることでその防御力も低下し、さらに刺激を受けやすくなってしまいます。

この記事では、髪の毛や頭皮に悪影響を与える主な要因について詳しく解説していきます。

【外的要因】➀乾燥

頭皮の老化を促進して抜け毛や白髪の悩みを引き起こすものこそ、乾燥です。頭皮が乾燥すると髪の毛の水分が減少し、パサついた髪の毛になってしまいます。

また乾燥して頭皮の表面が硬くなると、手触りもごわつき、フケや痒みの原因にもつながってしまうのです。

【外的要因】②酸化

「酸化」とは何かに酸素が結びつく働きのことをいいます。鉄が錆びたり、りんごの切り口が茶色に変色することも酸化です。

これと同じような状態が、頭皮の上でも起こっているのです。

フリーラジカルというものの攻撃を受けると、皮脂が酸化し、過酸化脂質(頭皮の錆)へと変化します。

これが湿疹などの頭皮トラブルを引き起こす原因になることがあります。

また真皮のコラーゲン線維などが活性酸素に攻撃されると、頭皮のハリ・弾力が低下。いったん酸化が始まると、次々と連鎖反応で広がってしまいます。

フリーラジカル

フリーラジカルとはペアのいない電子を持った原子や分子のことです。ペアを作るため、他の分子から電子を強引に奪い取ろうとします。

大気汚染やオゾン層の破壊による紫外線の増加などにより、このフリーラジカルが非常に発生しやすくなっているのです。

電子を奪い取られた分子を「酸化」されたといいます。

活性酸素

酸素は人間にとって欠くことができないものですが、この酸素が体内で変質し、フリーラジカル化したものです。

酸素を含む物質の中で特に活性が強いため、健康な細胞を破壊してしまう有害な分子なのです。

おなじ活性酸素の中でも、過酸化水素などはペアがいる電子ですのでフリーラジカルではありませんので頭皮には無害です。

活性酸素はさまざま要因により発生します。食生活、過度なストレス、紫外線や大気汚染、車の排気ガス、また無理なスポーツも要因の一つです。

【外的要因】③紫外線

米国皮膚科学会では、老化の約80%が紫外線(光老化)が原因と考えられています。紫外線によるダメージは、真皮にまで到達します。

肌の悩みでいえばシミやそばかす、頭皮でいえば乾燥やハリや弾力を奪い取ってしまいます。

肌の水分が急激に奪われることで肌が乾き、かさつき、くすみなどの原因になるだけではなく、さらに身体全体の免疫力を低下させるといわれています。

【内的要因】➀加齢

加齢とともに細胞の働きは弱まり、頭皮全体の活性が低下します。

細胞間脂質や天然保湿因子が加齢によって十分作られなくなると、頭皮のバリア機能や水分保持機能が低下。

頭皮はごわごわした感じになり、水分を保つヒアルロン酸や弾力を保つコラーゲン線維、エスラチン線維などが衰えます。

これが頭皮のハリの低下、乾燥やフケ、抜け毛の原因へと繋がっていきます。また、増えすぎた活性酸素を取り除く酵素の量は、30代以降になると減少。

20代~30代から乾燥による頭皮トラブルが急増し、40代~60代では薄毛に悩む方も少なくありません。

【内的要因】②栄養バランス

不規則で偏った食事は、体調不良や免疫低下を招き、頭皮の状態を悪化させます。

とくにカフェインやお酒などの嗜好品は適度なら良いのですが、どちらも神経興奮物質で中毒性もあるため、適量を越さないことが大切です。

バランスの良い食事を心掛け、良質のたんぱく質と食物繊維、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂取し、油分と糖分のとりすぎに注意しましょう。

【内的要因】③代謝不良

内臓機能の不調は頭皮にもさまざまな変化をもたらします。

血管の壁はコラーゲン線維などのタンパク質でできているため、加齢とともに血管は硬くもろくなり、血行が悪くなります。

また、血液は筋肉が動いて収縮するときに勢いよくめぐりますので、筋力が落ちることも血行不良の原因に。

その循環が悪くなると、頭皮に栄養が行き届かず、ハリ、弾力の低下などの原因になります。

さらに心臓病や高血圧などの生活習慣病も引き起こしやすくなります。

【内的要因】④ストレス・疲労

ストレスや疲労もまた、頭皮や髪の毛を劣化させる原因の一つといわれています。

疲労に関しては、睡眠不足が続いていたり、不規則な生活が続いていたりすると、毛髪の成長を促すホルモンが十分に分泌されなくなってしまい、いずれ抜け毛などの症状が顕著に表れてしまう場合があります。

ストレスに関しては、ストレスが悪影響を与える身体3つの部分に分けられます。

内分泌系・神経系・免疫系の3つに分けられるのですが、それらがどのようにしてストレスとの関係性を持ち、影響を与えているのかを具体的に解説していきます。

内分泌系

内分泌系は頭皮にも影響を与えいます。たとえば、副腎皮質刺激ホルモンはメラノサイトのメラニン産生を促すといわれています。

女性ホルモンである黄体ホルモンの分泌が活発になることや、卵胞ホルモンとのバランスが崩れることもメラニン産生を促すといわれています。

またストレスによるホルモンの変調によっても抜け毛が増えるともいわれているのです。

神経系

ストレスを過度に受けると、リラックス状態をつかさどる副交感神経よりも、交感神経が多く働くようになります。

一般的に交感神経が優位になると、心拍数を増加させ、血管を収縮させて血流を悪くし、発汗を促進。

消化活動が抑制されると、体調の悪化などとなって表れてしまいます。

免疫系

自律神経と免疫は深い関係にあります。

交感神経優位が続きすぎると炎症を起こしやすい状態になり、副交感神経優位が続きすぎるとリンパ球が増え、アレルギー症状が出やすくなるといわれています。

【内的要因】⑤ホルモン

加齢とともに、若さを保つ2つのホルモンの分泌が減少します。

ひとつめの卵胞ホルモン(エストロゲン)が卵巣から分泌され、肌の弾力を保つコラーゲン繊維を増やし、頭皮の水分を保持する作用があります。

しかしこの卵胞ホルモンは、30代後半から徐々に減少し、肌老化が加速するといわれています。

もう一つが成長ホルモン。

脳下垂体から分泌されます。子供の成長には欠かせないホルモンで、大人では肌を含めた組織の修復をする重要な役割をになっています。

この成長ホルモンは起きているときには分泌が抑えられているため、睡眠が大切です。

十分な睡眠時間を確保し、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで規則正しく、睡眠の質を上げることができますのでおおすすめです。

イライラしたり、むくみのもとになるのもこのホルモンなのです。女性はよくも悪くも、ホルモンの影響を大きく受けているのです。

髪の毛を劣化させる要因を知って適切な対策をしましょう!

いかがでしょうか?この記事では女性の髪の毛を劣化させる様々な要因についてご紹介してきました。

髪の毛のトラブルや頭皮のトラブルを起こすには内的要因や外的要因など、様々な要因があるので、おきたトラブルの原因と照らし合わせて適切に対処することが大切です。

原因を知っておけば対処もしやすいですので、内的要因・外的要因になるものをできるだけ避けた生活を心掛け、艶のある元気な髪の毛を目指しましょう!