某テレビ番組で紹介され話題になっている「髪質改善トリートメント」。
確かに、カラーやパーマを繰り返し行ってきた髪は、年々ダメージが酷くなり、パサついたり、広がってきてしまいますよね。
そんな髪質を何とか改善したい！
そこで今回は、普段お使いのトリートメントと、今話題になっている髪質改善トリートメントとは何が違うのかお話したいと思います。
また、どのような方にお勧めで、出来上がりはどうなるのか、施術時間やその流れ、おおよその金額についてもご紹介しますよ。
是非、参考になさって、あなたもトリートメントで髪質改善を目指してみましょう！
Contents
普段お使いのトリートメントと髪質改善トリートメントの違いとは？
あなたが普段からデイリーケアとして、お使いなのは「補修トリートメント」と言われるものです。
髪内部にまで成分を浸透させ、ダメージを補修してくれます。
より具体的にお話するなら、髪の主成分であるタンパク質（ケラチンや脂質など）に似た成分が含まれており、それらが髪のダメージを受けた箇所を補修する役割を担っているのです。
結果として、ダメージが補修された髪はしなやか、かつしっかりしてくるので、まとまりが良くなりますよ。
ただ効果は3週間程度で、シャンプーで洗髪するたびに成分が流れ出てしまうため、定着には時間がかかる上に、定期的に使う必要があります。
これに対して「髪質改善トリートメント」は、酸性の成分を髪内部に浸透させ、更に熱を加えることで、髪を疑似再生させてくれます。
それにより、髪にツヤとコシが復活し、健やかになるのです。
すると、気になるうねりやクセが緩和され、まとまりやすくなるわけですね。
この施術方法から、別名「酸熱トリートメント」とも言われていますよ。
この2つのトリートメントを例えるなら、前者は高級なスキンケアで、後者は注射等を用いて根本から改善する美容整形のような感じですね。
以上の比較から、施術後の仕上り、かかる手間や時間、金額にも違いが出てくることがお分かりいただけると思います。
髪質改善トリートメントを使ったらどうなるの？
では、前章で髪質改善トリートメントについて触りをお話しましたが、より具体的に、それを使用した結果についてご説明しますね。
髪質改善トリートメント（別名：酸熱トリートメント）は、グリオキシル酸やレグリン酸といった酸性の成分を髪内部に浸透させることで、髪のアミノ基と反応し、架橋結合を作ります。
更にストレートアイロン等で熱を加えることで、その結合を髪内部でしっかりと定着させることができるのです。
その結果、髪にツヤ・コシがよみがえり、毛髪構造が疑似再生されるため、髪の健康を取り戻すことができます。すると、加齢やダメージが原因による髪のうねりやクセが目立たなくなり、まとまりやすくなるわけですね。
ただし、縮毛矯正やストレートパーマのように、まっすぐなストレートヘアになるわけではありません。
湿気に負けないツヤ髪に変身させてくれるのです。
髪質改善トリートメントはどんな人にお勧め？
先にお伝えした通り、この髪質改善トリートメントには、元々くせ毛の髪を矯正して、まっすぐストレートにすることはできません。
ですから、お勧めするなら、
①加齢により髪質が変化した（パサついて、広かったり、うねりやクセが出てきている）
②長年のカラー剤やパーマ液の使用により髪のダメージが酷い（ツヤやコシがなく、ギシギシとして、ごわついている）
ちなみに、パーマ液よりカラー剤の方がより髪へ蓄積され、ダメージがひどくなる傾向があります。
また、高温のアイロンやコテの使用も髪にダメージを与えます。
多用している方は注意が必要ですね。
③普段から半年や1年に1回程度の縮毛矯正を行っており、その間のメンテナンス的な役割として行う
以上の3パターンですね。
ただ①については、本来の髪質なのか判断がつきにくいことがありますよね。
そこで、確認していただきたいのが、
髪が濡れた状態でうねりやクセが出るかどうかです。
もし、濡れた状態ではストレートだけど、乾かしたときにだけそれが見られるなら、髪質改善トリートメントが効果を発揮してくれます。
もちろん、濡れた状態ですでにそれらが見られる方は、ストレートヘアにすることはできませんが、まとまりやすい髪にすることは可能です。
やっても全く意味がないわけではありませんよ。
また、ダメージがひどすぎる方は、なかなか効果が出ない場合があります。
髪色をかなり明るくしている方や、頻繁にカラーチェンジをする方、常にパーマヘアの方にも、残念ながら、この髪質改善トリートメントは向きません。
次はより踏み込んで、髪質改善トリートメントの施術を受ける場合の具体的なお話になります。
髪質改善トリートメントの施術時間や流れ、金額は？
髪質改善トリートメントにかかる時間は、1時間ほどになります。
その他、カットやカラーを組み合わせることも可能ですが、その分追加の時間がかかりますね。
お値段は、施術してもらう美容院により異なりますが、おおよそ12000円～とお考え下さい。
もちろん、カットやカラーを加えれば、お値段もその分上がっていきます。
施術の流れとしては、
①まずはシャンプーを行う
髪についた皮脂やホコリといった汚れをきちんと落とすことで、トリートメントの成分を隅々まで浸透させることができます。
②トリートメント（薬剤）を髪に塗る
①のあと、滴が落ちなくなるまでタオルドライを行い、頭を10箇所ほどのパーツに分け、塗り忘れがないように薬剤を塗り込みます。
トリートメント成分は、頭皮につくとなかなか落ちず、炎症や嫌な臭いの原因になりかねないので、頭皮と髪の根元は避けて塗ることになります。
美容師さんはその点をよくご存知なので、お任せで大丈夫ですが、ホームケアでトリートメントを行う場合は、ご注意下さいね。
③加温をする
スチーム噴射を行うなど、トリートメントを塗った髪に熱を加えることで、浸透をより良くさせます。
④髪をすすぐ
ぬるめの湯（38℃前後）で髪全体をすすぎ、トリートメントを落とします。
⑤髪を乾かす
タオルドライとドライヤーで頭皮と髪を完全に乾かします。
⑥ヘアアイロンで仕上げをする
これには、2つの意味があります。
1つ目は、髪に熱を加えることで、先にお話した架橋結合をきちんと定着させるためです。
より髪の状態が良好になり、持ちも良くなりますよ。
2つ目は、髪をストレートにするためです。
これは一時的なことで、縮毛矯正のような効果はありませんが、艶めく髪になります。
以上になります。
1回の施術につき、個人差がありますが、1.5～3ヶ月ほどは持ちますよ。
回を重ねるたびに、持ちは良くなるようになります。
更に、より良い状態で長持ちさせるためには、ホームケアも大切です。
洗浄力や価格、香りではなく、髪や頭皮の健康を考えたシャンプーを替えてみたり、補修トリートメントも忘れずに行いたいですね。
もしも、どんなシャンプーや補修トリートメントを使ったら良いかお迷いなら、美容師さんに相談してみて下さいね。
まとめ
髪質改善についてご紹介してきました。
いかがでしたか？
私はもう年だからとか、ダメージを受けてしまった髪はもう何をしても無駄よ…なんて思わずに、是非、髪質改善トリートメントにトライしてみて下さいね。
きっとその威力に驚き、その美髪さに笑みがこぼれるはずですよ。
そして、その美しい髪を保つためにホームケアもお忘れなく。
