女性の薄毛

タバコは薄毛につながる?女性でも注意しなければいけないポイント

タバコの問題が日本でも取り上げられるようになり、喫煙の影響も周知されるようになりました。

その中で、薄毛との関係もわかってきています。

女性の喫煙者も多い中、どのようなプロセスで薄毛になっていくのかを考えておかなければいけません。

タバコと薄毛の関係は

喫煙と薄毛の関係は、直接影響が及ぶわけではありません。

喫煙したから、すぐに薄毛になる物ではなく、段階的に影響が派生していくからです。

そもそも、髪が育つためには、栄養が必要です。

人間の体の一部であり、毛乳頭で作られて伸びていきますが、栄養がなければ作り出すことができません。

他の体の部分と同じで、タンパク質をはじめ様々な栄養がなければ髪は作り出せないのです。

この栄養を運んでいくのが血管の中を流れる血液です。

頭皮にも細い血管がいくつもあり、様々な栄養を運んでいきます。

このプロセスがとても重要な意味を持つのです。

タバコを吸うと、ニコチンを体内に取り込むのはよく知られています。

このニコチンは、体内に入ると血管を収縮させる機能があるのです。

血管を収縮させるのは、何も肺などだけではありません。

細い血管しか通ってない頭皮でも、同じように血管の収縮が起きるのです。

細い血管が収縮すれば栄養もほとんど供給されなくなります

頭皮で栄養が供給されなくなれば、髪の成長に影響が出てくるのは間違いありません。

ヘアサイクルが狂い始め、だんだんと髪が育たなくなります。

育たなくなった髪は細く力がなくなり、薄毛が進行して行くのです。

タバコを吸っているだけで、体の末端でも影響が出てきていることを認識しなければいけません。

実際にタバコを一本吸うと体温が2度下がるという研究があります。

体温が2度下がるという状態は、末端で冷え性を引き起こすのです。

体が冷えてくれば成長の鈍化が見られるようになり、髪も育ちません

栄養が行き届かなくなるだけではなく、温度まで下げられてしまう状況は、何もメリットがないでしょう。

ビタミンCと自律神経の影響

タバコを吸ったことで、体内で変化がおきます。

タバコにはニコチンを始めいくつかの有害物質が含まれており、これを吐き出さなければ体が耐えられません。

そのために必要なのがビタミンCです。

タバコを吸うだけで、体の中で必要なビタミンCを自動的に消費してしまいます

ビタミンCは貴重なだけではなく、体の中で髪を作るために必要な栄養素なのです。

タバコを吸っただけで消費されてしまうため、髪に必要な部分もなくなってしまいます。

薄毛の原因を作り出すことになるのですから、恐ろしい状況です。

失ったビタミンCをサプリメントで補えばいいと思う人もでてくるでしょう。

ところがそうは簡単に行きません。

タバコで失われる量はサプリメントで補えるものではないからです。

もっと多くの量を失うため、いくらサプリメントを摂ってもカバーできるものではありません。

栄養だけではなく、自律神経に対する影響も考えておく必要があります。

タバコを吸うと体は興奮状態に入ります。

体が興奮する状態は、交感神経が優位になり、ストレスを受けたのと変わらない状態が出来上がるのです。

興奮状態になると、体から汗や皮脂が分泌されるようになります。

分泌された汗や皮脂は、毛穴でも詰まりやすくなってしまうのが、薄毛につながる原因の一つです。

いくら頭皮を清潔にしても、タバコを吸うだけで勝手に分泌されてしまえば、条件が悪くなってしまいます。

それだけ髪の成長を阻害されるため、タバコを吸うことは、体にとって百害あって一利なしと言っていいでしょう。

タバコと肝臓の関係

タバコを吸っていると、ニコチンを解毒するためには肝臓に負担がかかります。

喫煙していると肝臓がんのリスクが高まることがわかってきており、 禁煙が進められるようになりました。

肝臓に負担がかかる状況はフル稼働しているのと同じで、他のことができなくなってしまいます。

肝臓でビタミンCも消費されていきますが、他にもミネラルなどの栄養素を使われるのです。

このような状況の中で、いくら発毛や育毛のことを考えても、効果が上がるわけではありません。

それ以上の負担がかかっているからで、プラスになるようなことはすべて打ち消されてしまっていると考えればいいでしょう。

タバコを吸うだけで、体にはそれだけの害が発生するからです。

肝臓に問題が出ると栄養送り出せなくなります。

血管が収縮するだけではなく、全身に栄養が供給されなくなれば、当然薄毛になるでしょう。

タバコを吸うだけでも、これだけの問題が発生するのです。

体の調子も悪くなり、ストレスも溜まるようになります。

やがてダメージがはっきりしてきた時には、すでに手遅れです。

髪も薄くなり始めたのに気づいてタバコをやめたとしても、回復させるためには何年もの時間が必要になります。

今日辞めたから、明日髪の毛が黒々と健やかな状態になるわけではありません。

サイクルの流れに乗って行かなければいけない中、タバコの影響で異常が出ているのです。

元のような髪になるまでには、サイクルが一周しただけでは足りないと思った方がいいでしょう。

仮にサイクルが戻りつつあったとしても、完全に戻るとは限りません。

どこかで悪影響が出てくるかもしれないのですから、髪のことを思えば出来る限り早く禁煙するべきです。

止められないのはニコチン中毒

忘れてはいけないのは、そもそもタバコがやめられないというのはニコチン中毒です。

自分には関係ないと思い、いつかは辞められると思って吸い続けてきたのは、ニコチンによる影響だと考えなければいけません。

普通なら、体に問題があり危険だと思えば、止められるものです。

薄毛だけではありません。

命にも影響を与えるような行為をしているのですから、危険性を知れば止められるのが当然なのです。

ところが、ニコチン中毒になると、その思いを超えて吸いたいと考えます。

自分の欲求に耐えられなくなり、タバコを加え火をつけてしまうのです。

女性でもこの影響を軽視せずに捉える必要があります。

病気ではなく習慣だという人もいますが、その考え方は間違いです。

やめられない状況はすでに病気なのであり、それを認識しなければいけません。

髪を考えれば、将来的に影響が続くため、今すぐでも止めるべきですが、簡単に止められれば苦労はしないと言うはずです。

これがすでに病気の証明と言ってもいいでしょう。

タバコをやめられないのであれば、禁煙外来などを利用するのも方法です。

病気として病院で対処してくれますし、止める方法も色々と考えていきます。

自分で病気だと認識すると、禁煙が進むのも確かです。

やめなければ、近いうちに自分の命に関わると知れば、多くの人はタバコをやめます。

この状況をはっきりと認識させてもらうためにも、病院行って診断を受けるといいでしょう。

その結果、髪の毛を守れるのであれば、幸いだと思うべきです。

まとめ

ストレスを発散するつもりで吸っていたタバコが、実は自律神経を刺激しているというのがあまり考えられていない点のはずです。

思っていたことと逆効果になるようなものは世の中にいくらでもありますが、髪に影響を与えると思えばやめるきっかけにもなるでしょう。

メリットは何もないのですから、薄毛を予防したいと思った時を契機に、禁煙してしまうというのも選択です。

自分の髪が薄くなってきたと思えば、強い意志を持ってやめるきっかけにもつながるはずです。