自分の髪を見たときに切れ毛を見つけたら、かなりショックなものです。
その一本で済むのであれば問題もありませんが、他の部分にも現れていたらと思うと心配になります。
ただの切れ毛で済めばまだしも、薄毛の予兆として現れている可能性も考えれば、髪をいたわってあげなければいけません。
髪は修復できない
髪は正直なもので、栄養のバランスなどが狂えば影響が現れてきます。
ごまかしがきかない部分でもあり、傷みが出てくるとさまざまな影響が見られます。
ヘアカラーやパーマをかけたりしているだけでも、髪にはダメージが蓄積してきますが、栄養のバランスとはまた違った意味があるのです。
髪が切れたり枝毛ができたりするのは、外的な要因と内的な要因に分けて考えることができるでしょう。
外的な要因の代名詞と言えるのは、オシャレのために染めたりパーマをかけたり繰り返している時に起きるダメージヘアです。
髪のダメージは、回復させることができません。
色々なヘアケア商品が出ていますが、コーティングしたりする方法は根本的な部分から解決はできないのです。
最終的にはカットする以外方法はありません
ここには髪の構造的な問題が隠れています。
髪の細胞は生まれてすぐ死滅してしまいます。
これが重要なポイントで、死滅しているため後から成長できません。
成長できないということは、ダメージを負っても修復もできないのです。
髪を守っているキューティクルが失われれば、後から直すこともできません。
切れ毛になったり枝毛ができたりしても、元に戻ることはないのです。
きれいな髪を維持するためにはダメージを与えないことが大切で、生まれた段階から健やかな髪にしていかなければいけません。
つまり、本当に丈夫な髪を作り出すためには、根本的な部分から改善を目指さなければいけないといえます。
髪が上手く育っていない状態
切れ毛や枝毛ができてしまうような髪は、うまく育っていない状態が起因している場合も出てきます。
健康な髪ではないのが、大きな原因につながるからです。
薄毛の原因の多くも、髪の生育環境が整っていない状態を示しています。
ヘアサイクルに狂いが生じ、抜け落ちてしまうのも、環境が起因する場合があるでしょう。
つまり、切れ毛や枝毛ができやすい髪は、いずれ薄毛になる可能性が出てきます。
健康ではない状態が大きな問題であり、ダメージを与え続けるようなことを繰り返していれば、やがて薄毛になるのは必然となるのです。
このような条件から見ても、切れ毛や枝毛ができてしまうと、全体的なダメージを考えなければいけません。
頭皮に影響を与えていたりするケースも少なくなく、ダメージの蓄積が続いている可能性が高いからです。
若いうちに髪や頭皮をいじめていると、将来的に薄毛になるリスクを高めます。
ダメージの蓄積は徐々に現れてくるからです。
このサインを見逃さないようにしながら、ダメージの回復を図るのは将来のリスクを下げることとなるでしょう。
バランスを崩す原因のストレス
切れ毛や枝毛になる原因はいろいろとあります。
薄毛にもつながるような案件としては、ストレスがあげられるでしょう。
ストレスは非常に大きな問題を抱えます。
人間の体はストレスを感じると、血管を収縮させて耐えようとします。
体にとっては大きな危機なので、生命維持をしようと考えるからです。
内臓などに血液を送り、末端部分は血管を収縮させて送らないようにします。
この影響を受けるのが頭皮で、細い毛細血管しかないため、栄養が届きにくくなるのです。
この血行不良が、髪の生育を阻害し、弱い状態で生み出してしまいます。
切れ毛や枝毛になりやすいだけでなく、弱々しい髪となるため、薄毛につながる原因にもなるのです。
実際にストレスがかかることで、ホルモンバランスが崩れ、免疫力の低下も見られます。
自律神経に影響を与え、髪にも影響が出るためストレスは早期に発散できるようにしなければいけません。
ヘアカラーやパーマのダメージ
髪へのダメージが、切れ毛や枝毛に繋がるのはよく知られています。
ヘアカラーやパーマを連続してかけ続けた場合に、髪が傷んでしまうことがよくあるのです。
できるだけダメージを蓄積しないよう、最低でも3週間程度はおいて施術するのが基本となっています。
出来ればもっと時間を空けた方が、安全といっていいでしょう。
さらに、縮毛矯正なども、髪にダメージを与えます。
問題点は、髪の表面にあるキューティクルを開いてしまう点です。
ヘアカラーの場合には、キューティクルが邪魔をして、染料が髪の中心部分にまで入り込めません。
パーマでも似たような状態が起きますが、キューティクルを強制的に開き浸透できるようにするのです。
これがダメージヘアの第一歩といえます。
すぐにキューティクルが閉じれば安心ですが、いったん開けばそう簡単に元には戻りません。
この時間が必要で、連続して施術するべきではないという結論に至ります。
キューティクルは、髪の表面で守る盾のような存在です。
盾が機能しない期間が生まれてしまうため、ダメージを蓄積しやすいと考えればわかりやすいでしょう。
薬剤を使って強引に開きますが、これが頭皮にも影響します。
どんなにうまく施術しても、薬剤は頭皮に影響を与えるからです。
仮に付着しなくても、化学反応を起こした時に頭皮にも吸い込まれます。
ダメージは毛母細胞などにも影響を与える可能性があるため、薄毛の原因にもなりかねないのです。
時間を空ければ、頭皮は回復する時間を得られます。
髪も伸びていき、健全な部分が出来上がるでしょう。
できる限り時間をおかなければいけないのは、こうした理由があると認識しなければいけません。
乾燥も髪の天敵
切れ毛や枝毛の原因となる乾燥も、薄毛と関連性が出てきます。
髪が乾燥すると、キューティクルが外側にめくれるような現象が起きているため、中心部の水分が蒸発しやすいのです。
髪の中に蓄えられている栄養も外部に流出しやすく、ダメージが蓄積してしまいます。
キューティクルがめくれた状態になれば、髪はカサカサの状態となり、簡単な摩擦で剥がれ落ちてしまうのです。
このような状態になると、反応中心部を守るものはなくなり、ダメージヘアが加速します。
切れ毛や枝毛の大きな原因で、簡単にちぎれてしまうのです。
乾燥は薄毛にも大きな影響を与えます。
頭皮は硬く締まり、ダメージを受けやすくなるのは変わりません。
育ち始めた髪の水分もなくなり、ヘアサイクルが狂いだしてしまうのです。
抜け毛が増えるようになり、育つ髪も短く弱々しいものとなるでしょう。
乾燥させないためには、栄養のバランスも大切ですし、ヘアケアも考えなければいけません。
トリートメントなどの使用も大切になりますが、体が冷えないような生活も考えていきましょう。
運動をして筋肉をつけるのも有効で、血液を末端まで送り出してくれる力がつきます。
筋肉を動かして体温を上げることもできるので、生活の中に積極的に取り入れていくと効果的です。
まとめ
切れ毛や枝毛は髪のダメージが蓄積するだけではなく、さまざまな原因が関わっています。
それらの原因は、薄毛の原因とほぼ変わらないものがある点にも注意しなければいけません。
後から気がついた時には、かなり進行している場合もあります。
髪の異変に気が付いた時には、将来の薄毛予防という点でも、すぐにでも対応を始めていきましょう。