現代は、ストレス社会とも言われます。
だれもが多かれ少なかれ、ストレスを抱えていると言われてるようになりました。
このストレスが体に与える影響は少なくありません。
薄毛もうそのひとつに挙げられることから、ストレス発散がカギになってきます。
ストレスと身体の仕組み
ストレスが溜まると、人間の身体の自律神経に影響を与え、交感神経が優位な状態になります。
このバランスをとるためには、副交感神経をもっと優位にしなければいけません。
ストレス発散の大事な条件です。
ストレスは、肉体的に影響を与えますが、精神的な部分にも働きます。
そのため、精神的にリラックスする方法が良いとされてきました。
しかし、一般的な方法が、全ての人に有効とは限りません。
例えば、ストレス発散のために、飲酒をする人もいるでしょう。
ところが、お酒が好きな人は、飲み過ぎることも出てきて、肉体的には逆効果になってしまうのです。
入浴が良いとされていますが、実際にそれほど長い時間は入っていれられません。
同じように、運動するのも有効ですが、ひたすら打ち込んでいると、ストレスを発散するどころか、肉体の疲労から逆効果になる可能性が出てきます。
血行を促進させるために、軽い運動をするのは有効です。
運動をしなければいけないという、精神的な強迫もマイナスになるでしょう。
過度な運動が、活性酸素を生み出す原因になるのも、薄毛につながる問題です。
真面目な人が、ストレスを溜めてしまうのは、意識の切り替えがうまくいかないからです。
ひとつの事を真摯に取り組むのは、仕事でも生活でも大切な意味を持ちます。
しかし、固執してしまい柔軟性のある思考が失われると、考えの中から抜け出せなくなるのです。
抜け出すことすら考えからなくなり、負のスパイラルにはまります。
この状況こそストレスのもとになるため、普段からプラス思考ができるように、癖づけが必要です。
人間の体はストレスを感じると、自分自身を守ろうとします。
ストレスは外的な刺激で、生命維持に障害になる可能性があると判断するからです。
そこで、人間の体の中でも生命維持に大切な内臓を守ろうと働きます。
内臓を守るためには、必要な量の血液を送り込まなければいけません。
必要性の低い末端部分の血管を細くし、内臓を中心に血液を送り込もうとするのです。
そのため、ストレスを受けている状態になると、手足は冷たくなり、冷え性のような状態が出来上がります。
頭皮も末端のひとつになるため、血液が送り込まれにくくなり、必要な栄養も摂取できなくなるのです。
頭皮の中にある毛乳頭が細胞分裂して、髪は作り出されます。
細胞分裂するためには、タンパク質などの栄養素が必要ですが、これを血液から受け取るのです。
血流が悪化すると、髪の毛を作り出すための栄養がたりなくなります。
ストレスが薄毛の間接的な原因になるプロセスです。
そこで、ストレスの解消とともに、血行の改善を考えなければいけないと言えるでしょう。
ストレスの発散方法
ストレスの発散方法は、人によっても違いがあります。
自分がリラックスできると思う方法が適切ですが、なかなか見つからないこともあるものです。
まずは、自分がお気に入りの場所を思い出してみるのといいでしょう。
そういった場所は、リラックスできてストレスを感じにくいからお気に入りなのです。
元気になれるのなら、手軽なストレス発散になるでしょう。
ストレスが溜まると、精神的にも落ち着きがなく、カリカリするようになります。
周囲に与える影響も大きくなりますが、この状態を改善することこそストレス発散の大事なポイントです。
例えば 笑顔で過ごすのは、代表的な方法になるでしょう。
無理に笑顔にできないのであれば、声に出して笑うというのもありです。
まだまだ研究の段階ではありますが、笑っていると免疫細胞として知られるナチュラルキラー細胞が活性化すると言われています。
笑うのは、何事もマイナスになりません。
気心の知れた友人と話をしたり、お笑いの番組を見たりして笑っていれば、薄毛だけではなく健康な体をつくるためにもつながるのです。
笑う門には福来るというのは、ことわざだけの話ではありません。
ストレス発散のための運動としては、ウォーキングぐらいで十分です。
日常生活の中で、歩く機会を増やしてみたり、ちょっと遠回りをして歩いてみたりするだけでも、気分転換になるでしょう。
時間としては、20分程度あれば十分です。
軽く汗ばむ程度のウォーキングだけでストレスは発散できます。
特に普段運動をしていない人なら、いつもとは違った風景の場所を歩いてみると良いでしょう。
気分転換にもなり、新たな気持ちがもてるようになるからです。
普段の生活リズムの中に、良質な睡眠も必要です。
ストレスが溜まっている状態は、交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、精神的にも休めず、眠りにつきにくくなるので、不眠になるのです。
不眠になると、さらにストレスを生みます。
これが悪循環となり、精神的にも肉体的にもむしばんでいくのです。
負の連鎖を断ち切るためにも、どこかで良質な睡眠をとって休める必要があるでしょう。
単純に睡眠時間だけではなく、睡眠をとる環境にも目を向けてみると変化が出ます。
枕を変えてみるのも方法ですし、普段とは違った照明をつけてみるのも良いでしょう。
アロマなどリラックスできる香りも、睡眠の質が変わったりします。
ほんのわずかな変化でも、良質な睡眠がとれるようになるのです。
注意しなければいけないのは、 寝る前にパソコンやスマホなどの画面を見ることです。
ブルーライトなど強い光を浴びていると、刺激を受けて交感神経が優位になります。
日常的なものとはなりましたが、光の強い画面などは見ないようにして休むのが大切です。
簡単なことから発散も
リラックスできる環境は、人によっても異なります。
薄毛対策と考えてしまうと、どうしても精神的に圧迫される部分も出てくるものです。
普段の生活の中で、何気なくしていることが、ストレス発散になっている場合もあります。
女性の場合、食器やグラスなどを洗うだけでも、ストレス発散になっている人も多いでしょう。
食器などを洗う行為に集中して、ほかのことを考えずに済みます。
集中している間に、ストレスのもとになるような原因も考えずに済み、頭から切り離せるのです。
短時間でできる方法で、特に大きな準備もいりません。
普段しまってある食器を洗ってみる良い機会にもなるでしょう。
アイロン掛けをするのも、手軽にできる方法です。
ひとつに集中するうえ、シワが伸びていくことで綺麗に仕上がる状態を見ると、気分が晴れてくるように感じがします。
なかなか手が掛けられなかった衣類など、まとめてやってみるといいでしょう。
簡単なことですが、意外に集中していることがわかるはずです。
ストレス発散として注目されるようになってきたのが、アンガーログと呼ばれる方法です。
アンガーログとは、その名前の通り怒りを記録するという意味があります。
自分が何にイライラしているのか、それがなぜ起こっているのかなどを紙に書いていくのです。
原因を正確に知ることができると共に、対策しなければいけない部分も見えてきます。
そんなに細かく考えずに、何かイラっとしたことだけを書いてみるというだけでもいいでしょう。
普段から書き留めておくことができれば、イライラしやすいことの傾向も見えてくるのです。
まとめ
ストレスの発散方法は、人によってそれぞれです。
自分の環境に合った方法がありますので、ほかの人の方法を参考に、少し意識してみると良いでしょう。
ストレスを溜めてしまえば、薄毛になるだけではなく、健康にも大きな影響を与えます。
精神衛生という面を考えても、普段からストレスは溜めないような生活が大切です。