寝る子は育つという言葉があります。
良質な睡眠をとるのは、健康には欠かせない大事な要件です。
女性の薄毛にも睡眠は大きな影響を与えることが分かってきました。
髪も人間の体の一部
朝起きると自分の枕に大量の髪が付いていたりすれば、いきなり驚きの瞬間から1日がスタートしてしまいます。
それだけならまだしも、ブラシをかけてみれば大量の髪がついていたりすると、1日もがっくりした気分で過ごさなければいけません。
1日だけならまだしも、何度も繰り返していると、薄毛になってしまうのではないかと思うのが当然です。
その背景の一つとして、睡眠が関係しているとすれば、朝起きる前の瞬間から影響が出ていると言えるでしょう。
睡眠時間といえば、肌に影響するというのは一般的に知られています。
肌荒れの原因ともなるため、しっかりと睡眠をとらなければいけないと誰もが認識するでしょう。
実際に睡眠不足の日の肌の調子を見ると、かなり良くないがわかるはずです。
ここで考えなければいけないのは、人間の肌の調子と同様に髪にも影響があるかどうかでしょう。
人間の髪も体の一部なのを忘れてはいけません。
肌とも変わりがない人間の体なのです。
髪の場合には生み出された時から細胞は死滅してしまい、それ以上成長をすることはありません。
このを作り出された瞬間に、睡眠不足で肌のように影響を受ければ、髪の調子はどんどんと悪化していくのです。
悪化した髪の調子は、細胞が死滅しているため、後から何をしたとしても治るようなものではありません。
つまり、普段の生活から気をつけていかなければ、力のない髪が生まれてきて、抜け毛が増えて影響を受ける可能性が出てくるのです。
一瞬の出来事ではなく、長い時間をかけて影響を受けていると考えなければいけません。
髪には欠かせない成長ホルモンの分泌
人間の体の中から髪は作られますが、栄養素が必要なのは間違いありません。
その供給がしっかり行われなければ、髪が育たないのは道理です。
しかし、栄養だけが送られていれば髪が育つわけではありません。
そこには成長ホルモンがあって、はじめて栄養が代謝されるのです。
成長ホルモンの働きは、炭水化物やたんぱく質、脂質といった三大栄養素を代謝させる役割を持っています。
食事で摂取したタンパク質はいったん分解されますが、各所で再構成する時の作用を促すのも成長ホルモンの役割なのです。
つまり、成長ホルモンが足りなくなると、髪を作り出すための作用がうまく働かない状況が出来上がります。
成長ホルモンは、いつでも必要とされる量が分泌されているわけではありません。
一番多く分泌されているのが、睡眠をとっている間なのです。
運動後の後にも分泌されますが、量が全く違います。
睡眠中に分泌されるのは間違いがありませんが、最も多く分泌されている時間は、夜8時から午前2時あたりまでの時間なのです。
この時間に良質な睡眠をとっていることが、成長ホルモンの分泌を促す大事なポイントになります。
肌のゴールデンタイムと呼ばれていたりしますが、実は狙いは同じです。
肌のターンオーバーにも成長ホルモンが必要で、分泌を促すとなければいけないため、ゴールデンタイムには良質な睡眠が必要とされてきました。
この時間に良質な睡眠をとるというのは、実際に簡単なことではありません。
寝始めてすぐに分泌が始まるわけではなく、ゆっくりと始まっていくからです。
そうなると9時過ぎあたりから睡眠をとり始める生活リズムを考えなければなりませんが、これができるような人は非常に少ないでしょう。
だからこそ、出来る限りゆっくりと睡眠がとれるようにリズムを正していかなければいけません。
薄毛につながるヘアサイクルの乱れ
成長ホルモンの分泌が最大でなくても、髪の成長に使われるのではないかと考えるのは当然です。
いくらかでも成長ホルモンが分泌されるようにうながせれば、それだけでいいのではないかというのは間違いでもありません。
成長ホルモンは、体の様々な部分の成長に使われるホルモンです。
髪もその一つであり、他にも多くの場所で必要とされています。
少々分泌されたところで、肌のターンオーバーにも使われている通り、必要とされる場所は多数あるため、髪の成長に回ってこない可能性もあるのです。
つまり、できるだけ多くの成長ホルモンの分泌を促す得るようにしなければ、薄毛対策には繋がりません。
ここで睡眠不足と比較して考えなければいけませんが、単純にゴールデンタイムに良質な睡眠が取れないというだけではなくなります。
普段から睡眠が不足していけば、一番重要な時間を逃すだけではなく、成長ホルモンの分泌のタイミングすらうまくいかない可能性があるのです。
そうなれば、薄毛は当然のように進行していきます。
成長できるための栄養が運ばれにくくなり、タンパク質の細胞性がうまく促進されなくなれば、ヘアサイクルの乱れが生じてくるでしょう。
ヘアサイクルの乱れが生じれば、正常に戻すためには相当な時間が必要になります。
時間をかけて薄毛が進行ししている以上、直すのにも同じような時間が必要となるのです。
薄毛に気がついたからといって、すぐに治らないのは、このような背景があるのを理解しておく必要があります。
軽い運動で睡眠がとれるように改善
睡眠時間を改善するのが大事なポイントになりますが、なかなか眠りにつけないような人もいるはずです。
今日の生活習慣にも関わっていますが、まずは軽い運動をするようにしてみると良いでしょう。
ハードな運動を繰り返していると、疲れて眠くなるように見えますが、実は興奮状態に陥りうまく睡眠が取れない状況も生まれます。
これでは悪循環の始まりとなるため、軽い運動をしてリラックスできる状態を作るのです。
軽い運動といってもいろいろとありますが、ウォーキング程度でも十分に効果を発揮します。
20分程度の連続で少々早足で歩くような感じにすると良いでしょう。
連続で20分程度歩くことによって、体がポカポカしてくるように感じるはずです。
筋肉に刺激が与えられ、発生したら熱を血液が受取全身に巡ることにより、体の隅々まで温まって行きます。
体が温まると、副交感神経が働くようになるのです。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが大切ですが、交感神経が優位に立ってしまうと興奮状態に陥り睡眠が取りにくくなります。
副交感神経が優位に働くように導いてあげれば、自然と眠気がやってくるのです。
この眠気に逆らわないように生活をしていけば、ゴールデンタイムにはうまく取れなくても良質な睡眠に変わってきます。
少しでも改善できるきっかけなるのは間違いありません。
ウォーキングもなかなかできないという人は、家庭の中でストレッチゴムを使ったりするトレーニングでもいいでしょう。
ストレッチゴムも安価で手に入るようになり、珍しいものでもなくなってきました。
座ったままでもトレーニングできる方法が色々とあり、手軽に体の筋肉を動かしていけるのです。
基本は引っ張るだけのトレーニングですので、自分の力に合わせてできるのもメリットです。
少ない時間でもできますので、生活の中に取り入れて睡眠がとれるように改善していきましょう。
まとめ
睡眠が薄毛に影響しているのは間違いありません。
睡眠不足の改善は、健康な生活を送るためにも重要なポイントになります。
女性の薄毛だけではなく肌の状態も交えていているのですから、積極的に睡眠時間の改善に取り組んでいくべきでしょう。