ヘアケア

女性が今日からできる薄毛予防のセルフケア

髪の毛も私たちの体の一部、皮膚の付属器の一つです。

過度の疲れやストレスから、頭髪の状態が急激に悪くなることもあれば、生活を立て直すことによって、抜け毛が減ったり、髪のコシやハリが次第に戻ってくることもあります。

この記事では、市販の育毛剤の選び方、使い方や、睡眠や食事の工夫、ストレス解消など、髪の毛のために「自分の力で」「身の回りで」できることを集めてみましたので、薄毛に悩む女性の方は是非参考にしてください!

気持ち良く感じたことを繰り返す

薄毛や脱毛のタイプも、髪の毛の状態を改善するために何がプラスになるのかも、人により、状況により、さまざまな要素が関わってきます。

これからご紹介するセルフケア方法を、全部やる必要はありません。

自分に向いてそうなこと、できそうなこと、やってみる価値のありそうなことをいくつでも、試してみてください。

やってみて、髪の毛に何かしら「いい感じ」がしたり、身体の調子が良くなったり、気持ちが上向いたり、役に立ちそうに思えるものがあったら、それを何回も、根気よく、繰り返してみてください。

市販育毛剤の成分と作用

自分の薄毛や脱毛に気が付いて、心配になった人の多くは、「市販のおくもう剤を試してみようか。でも本当効くのだろうか?」と考えたことが、何度かはあるのではないかと思います。

日本では現在、たくさんの種類の育毛剤が市販されています。それらのなかから、何を選んで、どのように使えば効果的なのかと、気になる方も多いことでしょう。

そこでまず、市販されている育毛剤に含まれている有効成分と、期待される作用を見ていきましょう。

▼育毛剤に含まれている主な有効成分

  • 末梢血管拡張剤(頭皮・毛根への血流をよくする)…センブリエキス、塩化カルプロニウム、チクセツニンジンチンキ、ビタミンE誘導体など
  • 毛母細胞活性剤(毛母細胞へのエネルギー供給、髪の毛の成長に必要な酵素の活性化)…ニコチン酸アミド、アデノシンなど
  • 抗フケ剤(皮脂の分泌を抑える)
  • 殺菌剤(頭皮に繁殖する悪玉常在菌の活動を抑制する)
  • 角質溶解剤(角質が厚くなり過ぎないように溶かしフケを抑える)
  • 消炎剤(頭皮の炎症を抑える)
  • 保湿剤(頭皮の乾燥を防ぐ)
  • ▼育毛剤の特徴

    上記の通り、育毛剤の成分も作用も多様ですが、現在のところ、髪の毛の発毛を促進するためのポイントになるのは、大別すると、「毛母細胞の活性化」「頭皮とその周辺の血流改善」の二つの働きです。

    今は市販されている多くの育毛剤は、このどちらか、あるいは両方の特徴を備えています。

    一方で、血行不良だったり、体調を落としたりして、髪の毛に十分な栄養素を届けることができていない場合は、「血流改善」系の育毛剤を試してみる、というのが一つの考え方です。

    育毛剤の上手な使い方

    市販の育毛剤を使っていくうえで大切なのは、適切な使い方、つまり説明書に書いてある通りの使い方をすることです。

    どの育毛剤でも、用量や使用回数、その他注意事項などが、説明書に詳しく書いてあります。

    おすすめしたいのは、シャンプー後なるべくすぐに、ただし水分を良く取り除いてから、使用することです。

    ▼使用するならシャンプー後に

    育毛剤の成分は、頭皮の、特に毛穴の多い部分からよく吸収されますので、シャンプーでフケ、脂をキレイに取り除いた後の、清潔な状態の頭皮に使用すると、それだけで良く吸収されることが期待できます。

    例えば毎日夕方に入浴する人が、1日2回使用するタイプの育毛剤を使うのであれば、そのうち1回は、夕方の入浴、洗髪の直後に使用するようにすると効果的でしょう。

    ▼頭皮を決して荒らさない

    育毛剤を使用する上で気を付けたいのが、「頭皮を荒らさないようにする」ということに気を配るということです。

    洗髪時にゴシゴシ頭皮をこすったり、1日に何回も洗髪したりする人がいますが、そのようなやり方をすると、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。

    頭皮に皮膚炎などが起きれば、痛かったりかゆかったり、不快な症状が出てきますし、育毛剤も使いにくくなります。

    また、頭皮の正常な血流が悪化して、髪の毛そのものに悪い影響を与えかねません。

    シャンプーの正しい知識

    薄毛が心配だったり、特に頭皮の湿疹やかゆみなどが日頃から気になっている人にとっては、自分に合ったシャンプー選びも大切なことの一つです。

    ▼シャンプーは刺激の少ないものを選びましょう

    頭皮にしみるような成分が含まれていたり、シャンプーした後に、つっぱったり、乾きすぎたりするような感じなど違和感のあるものは避けて、

      刺激の少ないもの

    を選ぶようにしてください。

    ▼シャンプーは指の腹で優しく

    実際のシャンプーでは、二度洗いが効果的です。

    髪の毛をよく濡らして、シャンプーを髪全体に伸ばして、泡立てて、まず髪の毛を洗い、一度すすぎます。

    もう一度シャンプーを付けて、こんどは頭皮をやさしく洗います。

    シャンプー残ると頭皮に負担がかかりますので、ゆっくりと十分にすすぐようにしてください。

    十分で良質な睡眠

    髪の毛根にある毛母細胞の分裂は、午後9時ごろにピークとなり、髪の毛は午後10時~午前2時ごろにかけて最も成長するといわれています。

    また睡眠時間が減れば、頭皮の血流が悪化し、髪の毛の成長に良くない影響を与える恐れがあります。

    そのようなことから、睡眠不足や睡眠時間の不規則は、薄毛、脱毛につながる恐れがあります。

    6~8時間程度を目安として、まずは十分な睡眠時間の確保をするようにしてください。

    また、時間だけでなく、熟睡眠であることも大切です。

    バランスの取れた食事を

    偏った食事や栄養不足、過度のダイエットも、髪の毛の太さ、成長のスピード、色などに変化を及ぼします。

    食事内容を整え、毎日の食事をなるべく規則正しく摂ることも、髪の毛の健康にとって大切なことです。

    ▼良質のタンパク質、ビタミン、ミネラル

    髪の毛はケラチンと呼ばれる硬タンパクからできていますので、良質のタンパク質を含む食品を積極的に食べることが大切です。

    それから、髪の毛の成長を促し、健康を保つために、各種のビタミン、ミネラル類をバランスよく摂るようにしましょう。

    タンパク質を多く含む食品というと、肉類ばかりではなく、魚介類、大豆、納豆、牛乳、卵など、タンパク質を含むいろいろな食品を食べるようにしましょう。

    また、ビタミン摂取のためには、緑黄色野菜、果物などが大切ですし、ミネラル類を豊富に含む食品という意味でも、食事に魚介類を上手に取り入れ、海藻類なども食べるようにしましょう。

    ▼サプリメントの活用も

    食事の大切さはわかっているけれど、忙しくてつい簡単に済ませてしまう事が多いという人もいます。

    また残念なことですが、野菜や果物、海藻類などの栄養素が以前よりも低下しているとも指摘されています。

    そのようなことから、栄養バランスの手助けの一つとして、サプリメント(栄養補助剤)を上手に使うというのも、考えていいことの一つです。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    この記事では薄毛に悩む女性の方が明日からできるセルフケア方法をご紹介してきました。

    薄毛を自分で直す方法の一つとして、市販の育毛剤を使うということが一つの手段ですが、育毛剤の種類はさまざまですので、自分の薄毛の状態にあったものを選ぶようにしましょう。

    また、正しい使い方で効果的に継続していくことで、効果がだんだん現れてきますので、この記事を参考に、育毛剤を正しく使うようにしましょう。

    また、日々の生活習慣も髪の毛の成長と深いかかわりがありますので、今一度、自分の生活を見つめ直して改善できるところは改善し、薄毛の悩みを解決していきましょう!