女性の薄毛

薄毛に海苔がいいって本当なの?女性の薄毛対策になる食べ物の成分を紹介

海苔が髪の毛にいい」という噂は本当なのか?

「海苔は髪の毛にいい」と聞いたことはありませんか?

昔からの定説のような印象がある方もいるかもしれませんが、本当に海苔と髪の毛に関係はあるのでしょうか?

薄毛について悩んでいたり育毛をしていたりする人にとってはとても気になることだと思います。

食べるだけで髪の毛に良い効果が出るのならこんなによいことはないですもんね。

ということで、今回の記事は「海苔が髪の毛にいいというのは本当なのか?」についてまとめていきたいと思います。

なぜ海苔が髪の毛にいいと言われ始めたのか

まず、なぜ海苔が髪の毛にいいと言われ始めたのかについて調べました。

その真っ黒な色味から何となく髪の毛に関係しているのではないかと思う人もいるかもしれませんが、調べてみるとそのような考え方はあながち間違っていないようです。

一説ではありますが海苔が髪の毛によいと言われ始めたのは、海苔の原料である海藻(ワカメ)の見た目が髪の毛がフサフサしているイメージによく似ているからとなのです。

これを知って「海苔が髪の毛にいいっていうのは嘘なんだ」と思う人も多いでしょう。

海苔が髪の毛にいいと言われ始めたのがイメージならば、そこに科学的な根拠は全くないということになってしまうからです。

では海苔が髪の毛にいいという考え方に科学的な根拠はないのでしょうか?

海苔を推進している団体の考え

海苔が髪の毛によいという科学的な根拠があるとしたら、海苔を推進している団体が絶対に強く打ち出しているはずです。

ということで海苔を推進している団体の「海苔で健康推進委員会」について調べました。

団体のホームページを見ると「よくある質問」という項目を発することができます。

そしてその中に「海苔は髪に良いとききますが・・・」という質問の答えが書いてあるではないですか!書かれている内容は以下の通りです。

“海苔を食べると髪の毛が黒くなる”とか、“髪が増える”など、海苔と髪の関連性が言われておりますが、残念ながら現時点ではその事実関係は明らかにされておりません。
しかし、天然のミネラルをたっぷり含んだ真っ黒い海苔は、食べるとたしかに髪に良さそうな気分になりますよね。
もしかすると、そんな気分の持ち方が、髪には一番いいのかもしれませんね。

「事実関係は明らかにされておりません。」
「気分の持ち方が髪には一番いいのかもしれませんね」

ここからわかるのは「海苔で健康推進委員会」は海苔が髪の毛によいという事実関係はないと言い切っているということです。

私たちの考えている海苔が髪の毛にいいかどうかという広い視野から少し限定的になった「海苔を食べたら髪の毛が黒くなる・髪の毛が増える」という範囲ではありますが、そこに科学的な根拠はないというのが本当のようです。

科学的に髪の毛にいいとされる食べ物の成分

「海苔を食べても意味ないじゃん!」と思った人はちょっと待ってください。

海苔を食べても髪の毛が黒くなったり増えたりはしないということなのですが、髪の毛と栄養の関係がないとは言い切れないと思いませんか?

そこを考えるために次は髪の毛にいいとされる食べ物の成分に注目したいと思います。

まずは髪の毛にいいとされる成分を確認していきましょう。

髪の毛にいいとされている主な成分は「たんぱく質」「ビタミンB群」「ビタミンC」「亜鉛」「カルシウム」「セレニウム」「ヨウ素」「フコイダン」「鉄」と言われています。

それぞれの成分の髪への効果は以下の通りです。

タンパク質
→髪の毛の主な成分です。つまり「髪の毛の材料」となります。タンパク質の中のシスチンを摂取することで髪の強度を高めさせることができるとも言われています。

ビタミンB群
→ビタミンB群は髪の毛の主成分である硫黄と結合することで、髪の毛の新陳代謝を促進する働きがあります。

ビタミンC
→髪の成長に重要な血液の流れを適切に保つために必要なコラーゲンを生成するときに必要です。

亜鉛
→抜け毛の原因となる5αリダクターゼを抑制します。

カルシウム
→髪の土台となる頭皮の健康を保つために必要です。

セレニウム
→細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があり、髪の毛の細胞の老化防止にも効果があります。

ヨウ素
→代謝を促す様々なホルモンに作用し、糖質やタンパク質の働きを活発にすることで、髪や皮膚の成長をサポートします。

フコイダン
→褐藻類の海藻から抽出したヌメリ成分によって、代謝が良くなる、血行促進、免疫力が上がると言われています。


→髪の毛の成長の鍵である血行を良くします。

以上のように、髪の毛は食べ物の成分によって大きく左右されるということがわかりました。

様々な成分が必要になるので、どのような食べ物にどんな成分が入っているか気になりますね。

髪の毛にいいとされている食べ物

次は髪の毛にいいとされている成分が多く含まれていると言われている主な食べ物をみていきましょう。

タンパク質
肉類、魚類、卵、大豆製品、乳製品など

ビタミンB群
肉類、魚介類、納豆、卵、バナナ、胚芽米など

ビタミンC
緑黄色野菜、果物、海苔など

亜鉛
牡蠣、貝類、うなぎ、いわし、肉類、納豆、アーモンド、高野豆腐、海草類など

カルシウム
乳製品、小魚、桜エビ、海藻類など

セレニウム
海産物、乳肉類、家禽類、卵、乳製品など

ヨウ素
海藻類、タラなど

フコイダン
昆布、めかぶ、もずくなど


豚レバー、牛レバー、鶏レバー、豚モモ肉、海苔の佃煮、切り干し大根、きくらげなど

髪の毛によいとされている食べ物をあげるだけでも、海苔に髪の毛によいとされる成分がたくさん含まれているということがわかります。

「でもタンパク質とか入ってない成分もあるじゃん」という人もいると思いますので、次はさらに海苔の成分について詳しく見ていきましょう。

海苔に含まれる成分について

実は海苔はグラム当たりの含有量で考えるとタンパク質が極めて多いと言われています。

なぜ先ほどのような栄養素の代表的な食べ物に出てこないかというと、海苔をたくさん食べるというのが現実的ではないということなのだと思います。

海苔はしっかりと髪の毛に必要な栄養素を網羅している。そういった考えもできるのです。

さらに海苔は日本人に不足しがちな食物繊維、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、B1、B2などの8種類の栄養素も全て含んでいます。

一日あたりのビタミンの量で考えても、圧倒的な量が含まれており、その他のビタミンが豊富に含まれているような食品と比べても、海苔だけで全て補えてしまう量です。

海苔は髪の毛が増えたり黒くなったりするという科学的な根拠はないのですが、髪の毛にいい成分という観点から見ると海苔は非常に優れていると言えるのです。

まとめ

「海苔が髪の毛にいいって本当なの?」という疑問から考えてきましたが、いかがだったでしょうか?

記事をまとめると

・海苔で髪の毛が黒くなったり・増えたりするという科学的な根拠はない。
・一方で海苔は髪に必要な栄養素をたくさん含んでいる。

ということになります。

海苔を食べることで髪の毛によい影響がでる可能性があるぐらいに考えるのがよいのかもしれません。

さらに海苔について新しい研究結果などが発表される時には要注目ですね。