以前は太くて腰があった髪の毛が年々細くなっていく…細くなってほしくない所ほど細くなってしまうのが本当に辛いですよね。
体以上に薄毛は頑張っても即効性がないので続けることが難しいです。
どんなことでも基本の土台のケアが大切です。
そして薄毛の土台は髪の毛が生えている頭皮のこと。
薄毛対策にはまず頭皮を健康にすることが大切です。
それでは頭皮のケアにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは気をつけた方が良い頭皮の症状と、ヘッドマッサージやヘッドスパのやり方などの頭皮のケア方法を紹介します。
Contents
頭皮の状態が良くないと薄毛になる可能性が高い
髪の毛の土台の頭皮が不健康だと良くないことは分かるけど、具体的に頭皮が不健康とはどんな状態を言うのでしょうか?
頭皮で悩むところは頭皮が自分では目に見えないこと。
手足や体のように見えるなら状態で判断できて分かりやすいのですが、髪の毛に阻まれた頭皮は自分で見ることが難しいので美容師さんなど他の人に確認してもらうのが確実です。
けれど頭皮の確認のために美容院へ行くのは少し面倒なんですよね…。
でも大丈夫です。頭皮は実際に見なくても症状で分かることが多いのです。
ここでは頭皮のコンディションの乱れと思われる症状を紹介しますので、次のようなサインが出たら頭皮のケアを考えてみるといいでしょう。
フケが多くなる
フケとは古くなった角質細胞がはがれ落ちたもののことです。
因みにフケは健康な状態の人にもあるのでそれほど悲観することはありません。
頭皮は頭の皮です。
どの皮膚にも古い物から新しい皮膚へと生まれ変わる新陳代謝(ターンオーバー)があります。
普通はターンオーバーの時に生まれ変わる為に、フケとして古い皮膚が剥がれ落ちます。
正常なフケはとても小さく垢ぐらいのサイズなので、シャンプーで取ることができます。
しかし頭皮の状態が悪い時のフケはターンオーバー時に大量のフケが出てしまいます。フケは脂性と乾性に分かれます。
・脂性の主な原因は過剰な皮脂の分泌によるもので、色は白や少し黄色くてべとべととしていて大きな塊の時もあります。
・乾性の場合は頭皮が乾燥していることによるものです。白く細かい大きさでかさかさしています。
どちらのフケにも共通する原因が生活のリズムの崩れとホルモンバランスの乱れがと考えられます。
また女性は皮脂の分泌が10~14歳ごろが多くなり始め、ピークの30歳代では脂性フケ、それ以降は皮脂が減少し乾性フケが多い傾向にあります。
頭皮がかゆい
頭皮がかゆいとフケとダブルで起こる時が多く、頭皮がかゆい原因はシャンプーが原因のことが多いです。
シャンプーのし過ぎても不足しても原因になりやすく、シャンプーをしすぎた場合は皮脂を必要以上に取ってしまったことで乾燥してかゆみを起こしてしまいます。
逆にシャンプーが不足している場合は頭皮が汚くなり雑菌が増えてしまうことでかゆくなってしまうのです。
またシャンプーのやり方にも注意が必要で、爪を立ててあまり強く力を入れすぎると、爪からの雑菌が入ったり頭皮を傷つけてしまうことでかゆくなってしまうことが多いです。
更にシャンプー自体が強い成分の為に頭皮に刺激を起こしやすくなっている事もあります。
シャンプーのやり方ひとつで頭皮のかゆみに影響を大きく及ぼすので、加減が難しいですが自然で刺激の少ないシャンプーを利用して優しく洗い、適度にすることが大切ですね。
シャンプー以外では紫外線の浴びすぎやシラミなどの寄生虫によるかゆみも見られることがあります。
頭皮がべたつく
頭皮は元々皮脂成分が多い部分で元々べたつきやすいです。
毛穴に汚れがつまると皮脂成分が過剰分泌していしまい更にべたついてしまいます。
ただしそれを気にするあまりシャンプーを念入りにしすぎてしまうと、必要な皮脂成分が減ってしまいカサカサの乾燥を防ぐ為に余計に皮脂が分泌されてしまうとので加減が難しいです。
基本の対策は頭皮を清潔にする為のシャンプー方法を見直すことです。
シャンプーでしっかりと汚れを落とし、特にすすぎをしっかりとしてシャンプーを残さないようにする、仕上げのドライヤーで乾かして頭皮の蒸れ状態を防ぐこと、どれもシンプルですがこの3点が特に大切ですね。
頭皮が固い
頭皮が固いのは血行不良、乾燥、紫外線を受けすぎることが主な原因です。
頭皮が固いかどうかは、頭を両手で触ってみて頭皮が動くかどうかで確認できます。
動かない場合には頭皮が固まっているのでほぐすように心がけてみてください。
頭皮が固いと血行不良につながり、薄毛の他にも肩が凝りやすく眼精疲労にも繋がります。
血行不良を改善する為に生活環境を見直して、ストレッチなどで体をほぐし適度な運動をすると血行不良が改善されるでしょう。
頭皮が赤い
頭皮が赤い症状は炎症になっていることが考えられます。
シャンプーが合わなかったりストレスによるものだったりと様々な原因がありますが、脂漏性皮膚炎の可能性もあります。
脂漏性皮膚炎とは皮脂が過剰に分泌されフケやかゆみが多くなる症状のことです。
また洗浄力が強いシャンプーを使用して必要い以上に皮脂を落としてしまい、皮脂を新たに追加しようと過剰に皮脂を分泌させてしまうこともあります。
シャンプーのやり方やシャンプーを変えてみてもよくならない場合には、皮膚科に相談すると原因がはっきりできるでしょう。
頭皮の環境を整える方法とは?
頭皮の状態を改善する為に良く聞く方法が、ヘッドマッサージとヘッドスパです。
美容院に行くと美容院内にヘッドスパメニューが案内されていたり、美容師さんからヘッドスパはどうですか?とおすすめされたりします。
ですが正直マッサージとスパの違いってなんだろうと思いませんか?
簡単に言うとマッサージはツボを押して頭皮、首、肩などのコリをほぐして血行を良くして体の調子を整えることです。
ヘッドスパはシャンプーとトリートメントにより頭皮や首と肩のコリをほぐし、更に髪の毛への集中してケアをすることです。
コリを徹底的にほぐして柔らかくしたい!という時にはマッサージ、コリもほぐしたいし髪の毛もケアしてほしいという時にはヘッドスパを利用するといいでしょう。
マッサージ
頭皮をほぐして柔らかくするマッサージは、頭皮が固いなぁと思った時に自宅で気軽に出来るといいですよね。
ここでは特別な用具もいらない、自宅で簡単にできるヘッドマッサージの方法を紹介します。
まず頭のどの筋肉がこるとどんな症状が出るのかを簡単に解説しますね。
・頭頂部
額の筋肉。こると額の横ジワが発生する。脳のこりからも来るので真面目な人や普段から頭を使う人に注意が必要。
・前頭部
額とまぶたが繋がっている場所。思考機能の前頭葉の部分が主なので考えすぎるタイプの人に多い。
・側頭部
ほうれい線や口角の下がりなど年齢を重ねると特に影響が出やすい。口をぎゅっと引き締め我慢することで起こりやすいので、内にストレスをため込む人に多い。
・後頭部
まぶたや目の使い過ぎの疲労によりクマなども起りやすい。また前頭部にも繋がっているので額の横ジワにも影響が受けやすい。
どの部分のコリも真面目で考えやすい人に影響が出やすいことが分かりますね。
性格や生活環境を変えることは中々難しく最初からこらないようにすることは大変なので、こっている、疲れた時に適度にマッサージをしてほぐしていきましょう。
それではマッサージのやり方について解説します。
マッサージは体を温めるお風呂の中で行うのが効果的ですが、シャワーのついでや仕事や家事等の合間に習慣化すると継続しやすいです。
また寝る前に行うとリラックス出来て良い睡眠にも繋がります。
① 両手で親指以外の4本の指で握り拳を作ります。
② 指の平らな部分で頭全体をぐりぐりと気持ちいいと思うくらいの強さで円を描くようにさすります。特にコリが気になる所は重点的に行い、あまり強く力を込めすぎないように注意してください。頭には沢山のツボがあるのでぐりぐりと全体をさすることで1度に効果があるところが利点です。
③ お湯などで温めた手の指先でぐーっと押します。
④ 両手で交互に指先でトントントンとリズミカルに頭全体を叩きます。
自分の手だけでいつでもどこでも簡単に出来る方法なので是非お試しください。
ヘッドスパ
頭皮のケアの為に美容院へ行くのが大変という人におすすめの自宅でできるヘッドスパの方法をご紹介します。
こりほぐしと髪のバランスを整える効果を併せたヘッドスパの基本は、炭酸シャンプーで汚れを落とす→コリをほぐすマッサージ→トリートメントで保湿をする(髪の毛)となります。
シャンプーは炭酸シャンプーを利用することが大切です。
何故かというと炭酸シャンプーの炭酸ガスが血行を良くしてくれるので普通のシャンプーより効果的だからです。
炭酸水とシャンプーをあわせて簡単に手作りすることができますが、その手間も少し面倒だなと思う人は炭酸シャンプーが店頭に販売されているので成分や値段を確認して購入してみてください。
それではヘッドスパの具体的な方法を解説します。
① お湯で1~2分ほどかけて十分に髪の毛の汚れを洗い流しします(湯洗い)。
② 炭酸シャンプーで指の腹で優しくさするように頭皮全体の汚れを落とします。
③すすぎをしっかり行いシャンプーが残らないようにします。
④マッサージで刺激してコリをほぐします。
⑤髪の毛を保湿する為にトリートメントを馴染ませて少しおいた後にすすぎます。
生活サイクルを整える
頭皮を健やかに保つ為にはシャンプー以外に基本的な生活サイクルを見直すことが大切です。
いくらよいシャンプーを利用し、シャンプーを正しくして頑張っても生活スタイルが乱れていると、土台の頭皮にバランスよく栄養が回らなくて結局薄毛の原因になってしまいます。
生活サイクルと言うと大きく考えがちですが、簡単に言うと食生活、睡眠、ストレスの3点です。
食生活は髪の毛の成長に効果的な女性ホルモンと同成分の大豆イソフラボンを含む豆製品を良く摂るように心がけて、油脂食品の摂りすぎに注意してください。
また皮脂が多く分泌することを防ぐ効果があるビタミンBが豊富な豚肉などもいいですね。
睡眠不足は薄毛だけではなく心身の健康を損なう原因にもなるので8時間を目安に。
そこまで取ることが難しい場合は、22時~2時までの髪の毛の成長時間帯に布団に入り休めることを心がけてください。
また最大の厄介事は自分だけで何とかすることが難しいストレスではないでしょうか?
ストレスを抱えない、消すことは難しいし残念ですが万能のストレス解消法はありません。
その為自分なりのストレス解消法を見つけてストレスがたまる前の段階でストレスを減らすようにしてください。
まとめ
頭皮が乱れている症状とケア方法についてまとめました。
頭皮がかゆかったりフケが出たりするだけで気持ちが落ち込みますが、多少のフケは頭皮のサイクル時に健康な人でも誰にでもおこることが分かりました。
これは意外ですよね!
また自宅で簡単にできる頭皮ケアの為のシャンプーのやり方の見直しとマッサージやヘッドスパの方法を紹介しました。
美容院へ行く手間を省き自宅で気軽に出来る方法なので、気がついた時に試すことができるのではないでしょうか?
また生活サイクルも見直してみることは薄毛の改善以外にもほっとできる生活を送るひとつのステップとしてもおすすめです。
現代は様々なストレスに脅かされやすい社会なので、薄毛対策をとおして是非自分が穏やかに過ごせることを心がけてくださいね。