女性の薄毛

女性の薄毛は病気のサイン?脱毛症などの見分け方と対策を紹介

髪の毛の症状や病気と言うと薄毛と脱毛症が思いつきますが、薄毛と脱毛症に違いはあるのでしょうか?

どちらも髪の毛が抜けることは同じだから特に違いはないと思うかもしれませんが、実は大きな違いがあるのです。

ここでは薄毛と脱毛症の見分け方と対策についてご紹介します。

薄毛と脱毛症は髪の毛の抜け方の速さが違う

薄毛と脱毛症の大きな違いは髪の毛の抜ける速さが速いか、遅いかにあります。

髪の毛の抜け方にどんな違いがあるのでしょうか。

ここでは薄毛と脱毛症の詳しい症状と、女性に多くみられる脱毛症の種類と対策について解説します。

薄毛は長い時間をかけて少しずつ進む

薄毛とは髪の毛が生え変わる度に少しずつハリやコシが無くなり薄くなっていき、髪の毛が細くなり寿命が短くなることにより、髪の毛が多く透けてボリュームが減ってしまう症状をいいます。

個人差はありますが女性の場合は30代から少しずつ全体の本数が少なくなり始め、40代になると髪の毛のコシやハリが減り細くなる傾向が見られます。

50代ではヘアサイクルの変化で成長期の髪の毛が減り、休止期の髪の毛が増える為に抜け毛が増えます。

髪の毛の総数の減少と髪の毛自体が細くなってしまう為、根元が立ちにくく分け目が目立ってボリュームダウンする為に年々薄毛が目立ってしまうのです。

薄毛の原因は薄毛になりやすい体質の遺伝、生活リズムの乱れ、ストレスなど複数の要因が考えられます。

脱毛症は一気に抜け落ちる

脱毛症は成長中の髪の毛が途中で大量に抜けてしまい生えてこないことをいいます。

脱毛症は薄毛に比べて一気に髪の毛がなくなるイメージが強いですよね。

また薄毛のように年単位ではなく月単位の短期間の場合が多く、突然髪の毛がごっそり抜けてしまう症状を言います。

突然抜けてしまう為ショックを受けてしまいますが髪の毛の太さと寿命は同じなので、血流を戻すなど適切な治療を受ければ回復できます。

脱毛症にはいくつか種類がありますが特に女性に多くみられる脱毛症について解説します。

・びまん性脱毛症

女性が悩む脱毛症の中で最も多いとされる症状です。

30代頃からストレスや生活リズムの乱れや無理なダイエットなどが原因で、頭髪全体のボリュームが薄くなってしまいます。

とても小さい変化の為に自分でなんとなく髪の毛が薄くなった気がする、くしを通した時に髪の毛の薄さに気づくなどなんとなくの印象から気づくことが多いです。

脱毛する確率が多いのでかかりやすい人が多く気づいた時にはとてもショックと思いますが、その分改善もしやすいといわれていますのでまずは皮膚科で相談し治療をしてみてください。

・脂漏性(しろうせい)脱毛症

頭皮の皮脂が多すぎることで発症し、シャンプーが主な原因が多いです。

具体的にはシャンプーの刺激が強い、シャンプーのやり方が間違っている、シャンプーをしすぎる、シャンプーで汚れを落とし切れていない、すすぎきれていない等があります。

症状が進行すると湿疹も出てくる脂漏性皮膚炎にかかる可能性もあるので、早めに皮膚科で治療するといいでしょう。

・円形脱毛症

脱毛症の中では最も知られているとされる脱毛症で、円形で豆から500円玉ほどのサイズで突然脱毛します。

発症する年齢も子供から高齢者まで様々で、髪の毛に限らず全身の体毛が共通するのでヒゲや眉毛なども脱毛することがあり、1~3か所くらい抜けることが多いです。

自然に治ることが多いですが皮膚科を受診する方が確実でしょう。

また脱毛部分が多い場合は治療までに半年~2年と時間がかかることが多く、完治後に再発することもあるので医師と相談しながらゆっくりと治療してください。

・分娩後脱毛症

出産後に一時的に見られる脱毛症です。

妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養を与える為に女性ホルモンが大きく働きますが、出産後にはエストロゲンなどで維持してきた髪の毛が一気に休止期に入ってしまう為に脱毛してしまう場合があります。

ただし出産後から半年から1年の間に女性ホルモンが回復して自然に脱毛症が治まる場合が殆どなので、必要以上に不安になることはないです。

ただし人によってはストレスや体力の差により回復までに時間がかかることもあります。

・粃糠性(ひこうせい)脱毛症

頭皮が不健康な為に大量のフケが出てしまうことが原因の脱毛症です。

フケの原因は落としきれていないシャンプー液やシャンプーのやり方、生活リズムの乱れやビタミン不足などが多くの原因が考えられます。

フケの皮脂がたまると毛穴がつまってしまう為に髪の毛に栄養がいかなくなり脱毛してしまいます。

悪化すると症状が進行してしまうので、フケが大量に出た時や脱毛してしまったら早めに皮膚科を受診してください。

・牽引性(けんいんせい)脱毛症

髪の毛を引っ張ったりまとめたりする髪型のように、髪の毛に強い圧力を与える為に起る症状です。

お洒落心からした折角の髪型が脱毛の原因になっては大変です。

髪の毛を強く引っ張ってもすぐに脱毛とはなりませんが、長い時間髪の毛に負担をかけると脱毛症になりやすいので、ゆるめの髪型にするかまとめる時間を少なくするかの対策を立てた方が良いでしょう。

薄毛と脱毛症共通の対応策は心身のバランスを整えること

薄毛と脱毛症それぞれ症状別に細かい対策の違いはありますが共通点が多いです。

まずは生活リズムを改善して髪の毛に栄養を送り頭皮環境を健康にしましょう。

その為には食生活や睡眠の見直しなど基本的な生活を見直してみましょう。

また殆どの病気の原因にもなるストレスも対策が必要なので、自分なりのストレスを減らすやり方を考えてみてください。

また髪の毛に良い栄養分をとることも大切です。

髪の毛の主成分のアミノ酸、アミノ酸と共に取ることで髪の毛に効果的な働きをもつビタミンB6、頭皮を健やかな環境に整えるビタミンB2、保湿成分をもつビタミンAなどを優先的に取るといいですね。

他にも女性には貧血予防の葉酸や疲労回復に役立つビタミンCなど必要な栄養素が沢山あります。

成分の名前だけでは具体的にどう取ればいいか分かりにくいかもしれませんので、まずは魚介類、緑黄色野菜、大豆製品を優先的に取るようにするといいですよ。

薄毛や脱毛症は目の疲れや寝相の悪さも原因になる?意外な原因と対策を紹介

薄毛や脱毛症には意外な原因があります。

例えば目の疲れが薄毛の原因の場合があるなんて意外ですよね。

薄毛や脱毛症は頭に生えている髪の毛が抜けること、髪の毛の土台は頭皮です。

頭皮は首や肩など様々な部分と繋がっているので、それぞれの部分に不具合があるとそのまま繋がり薄毛や脱毛になってしまうのです。

ここでは薄毛や脱毛症の中でもあまり知られていない原因を紹介します。

目の酷使は血行不良になり薄毛に繋がりやすい

現代人の多くが目の疲労に悩んでいます。スマホやPC、ゲーム等のデジタル機器の急速な普及により1日の大半をデジタルと接している人も多いのではないでしょうか?

目を酷使すると、血液の流れが悪くなり肩こりなどの諸症状が起ります。

すると頭皮が固くなってしまい、髪の毛の栄養が不足し薄毛に繋がりやすくなってしまうのです。

目の疲れを和らげる為には目を長時間使った後は休憩をとる、マッサージしてほぐす、夜の22時~2時までには睡眠をとるなどを心がけて目を休ませるようにするといいですよ。

寝相が悪くて寝返りが多いと圧迫性脱毛症の危険も!

寝相が悪い原因は睡眠が浅くて寝返りをよくしてしまうことが原因です。

寝相が悪いと頭が圧迫され寝癖ができてしまい、頭を圧迫することで負担がかかった部分の毛が脱毛しやすく「圧迫性脱毛症」になってしまう可能性があります。

寝相の悪さを改善する為には寝返りの回数を減らすことが大切なので快適な睡眠を心がけることが大切です。

その為には体を適度に疲れるように適度な運動をする、食事は適量をとることを習慣化しましょう。

小麦粉のグルテンアレルギーも薄毛になりやすい

小麦製品は様々な食品に入っていて、麺類やお菓子など特に多くの女性が好きな食品が多いですが、小麦粉のグルテンも取りすぎると薄毛になりやすいのです。

もちもちした食感はグルテンによるもので、グルテンアレルギーの人がグルテンを多く摂ると薄毛になってしまう可能性があります。

グルテンアレルギーはアレルギーの中でも分かりにくいので、グルテンを日頃から適量に取ることを心がけてください。

簡単な方法として主食をご飯に変える、和食や和菓子等の割合を多くするなど洋食より和食を多めにすると自然に小麦粉の摂取を抑えることができます。

姿勢が悪いと血行不良につながり頭皮へ栄養が伝わりにくい

前かがみや猫背などつい姿勢が悪くなっていることがありませんか?

姿勢が悪いと首回りの血行が悪くなり、頭皮への栄養がいきあたらなくなり抜け毛が多くなってしまいます。

背筋を伸ばす、デスクワーク時はパソコンと目の高さのバランスを考える等を日頃から心がけるといいですね。

ずっと正しい姿勢を保つことは難しいので少しずつ姿勢を良くするようにしてください。

帽子は利用方法に気をつけて!

帽子はお洒落要素もありますが、紫外線予防や脱毛をカバーするなど実用的なアイテムです。

けれど帽子をかぶることで頭を圧迫し頭皮の状態が悪くなってしまうことがあります。

そうはいっても折角の帽子です、かぶりたいですよね。

その為には長時間かぶりっぱなしにしない、帽子を外した後はシャンプーをして頭皮を清潔にする、帽子自体の洗濯も忘れずにの3点に注意して帽子をかぶるようにしてください。

まとめ

薄毛は長年少しずつ進み、脱毛症は突然多くの髪の毛が抜ける違いがありました。

また薄毛と脱毛症には意外な原因もあり、特に血行不良が大きい原因でした。

目の酷使や姿勢の改善など中々長い習慣を変えることは難しいかもしれませんが、薄毛に限らず肩こりなどの他の症状も抑えて気分をスッキリすることにも効果があるので是非少しずつ取り組んでみてください。