スイゼンジノリって聞いたことありますか?
あまり馴染みのない言葉ですよね。
でも、どうやらこのスイゼンジノリが頭皮にいいらしいんです。
そこで、スイゼンジノリとは一体何なのか?頭皮にいい理由などと共にご紹介したいと思います。
Contents
スイゼンジノリってなに?
九州の一部の地域にしか自生していない食用の藍藻類のことです。
藍藻(らんそう)は光合成を行う生物のこと。
いわゆる「藻」ですね。
水槽などに発生する藻ですが、スイゼンジノリは自生地域の限られている希少な藻。
スイゼンジノリは漢字だと「水前寺のり」です。
すり潰して乾燥した見た目が海苔に似ていて、熊本県熊本市水前寺が原産なので、この名前がつけられました。
原産地では天然記念物に指定されているため、現在出回っているものの殆どが養殖で育てられています。
昔は将軍への献上品として用いられるなど、高級で貴重なものでした。
現在でも食べられるのは主に高級料亭などで一般的な食材ではありません。
スイゼンジノリの成分
スイゼンジノリはカルシウムと鉄分、ビタミンが豊富に含まれています。
抗酸化作用のある食品、抗アレルギー食品としても優秀であるという研究結果もあります。
鉄分もカルシウムもビタミンも頭皮や髪の毛の健康維持に必要不可欠な栄養素です。
少量の摂取で鉄分もカルシウム、ビタミンも摂れるスイゼンジノリは食べる薄毛対策としても期待されています。
どうやって食べるの?
主に高級な日本料理で使用することが多いです。
精進料理や懐石料理などでよく使用されます。
スイゼンジノリ自体に味はありませんが、その貴重さからグルメの間では珍味をして知られています。
乾燥して板状にしたものを水に漬けて戻したものを、お刺身のツマにしたり、お吸い物に入れたり、和え物にしたりして食べられています。
乾燥したものは黒い紙のような、薄い昆布のような形と色をしています。
現在は生のものも販売されていて、あおさのようにお吸い物にいれたり、お刺身に添えたり、そのまま酢の物にして食したりと、乾燥のものと同じ調理方法でも食感や見た目が違い、生タイプのものも人気になってきています。
生タイプのものは緑色をしています。
わかめや海ぶどうのような海藻の色ですね。
お吸い物にいれたりするとより、鮮やかな緑に変化します。
乾燥タイプのものは消費期限も長く日持ちしますが、生タイプのものは冷蔵で保存、消費期限も短いので注意が必要です。
また、こんにゃくにスイゼンジノリが入ったものやお蕎麦に練り込まれたものなど、色々加工品もあるので自分の好みに合わせて試してみるのもいいかもしれませんね。
どんな味?
味はしません。
香りもないため、無味無臭となります。
無味無臭なので、どんな料理にも合わせやすく、名脇役として活躍しています。
あおさなどよりも肉厚でツルとした食感です。
どこで買える?
一般的な乾物屋さんでは取り扱いがないことが多いので、食用を購入したい場合は通信販売で購入可能です。
乾燥タイプはハガキサイズで1,000円くらい、生タイプ(塩漬け)は100gで2,000円くらいから購入できます。
養殖が可能となった現代でも高級食材ですね。
食べる以外の方法は?
食用としての他に工業利用もあり、その保水力を活かして化粧水などに応用されています。
スイゼンジノリに含まれている多糖体の「サクラン」は北陸先端科学技術大学院大学の教授たちの研究により、発見されました。
高分子であるため、長時間の保湿が可能なんです。
そのため、色々な化粧品に配合されていて、潤うのにベタつかず、しっかりと保湿をしてくれると人気が出てきています。
また、頭皮のケアや髪の毛の保湿用にシャンプー、トリートメント、ヘアエッセンス、ヘアミルク、ヘアカラーなどにも配合された商品が色んなメーカーから販売されています。
自分のライフスタイルに合ったアイテムでケアしましょう。
また、頭皮だけではなく、髪の毛の保水力も上がりますので、切れ毛対策にもなりボリュームのある艷やかな髪の毛を手に入れることが可能です。
どうして頭皮にいいの?
スイゼンジノリの多糖体は保湿力がヒアルロン酸のなんと5倍!
皮膚科でもアトピーのケアや火傷の治療として取り入れているくらい保湿力に優れています。
頭皮の乾燥は色んなトラブルを引き起こしてしまいますよね。
・フケ
・かゆみ
・炎症
・赤み
・抜け毛
・薄毛
・皮膚炎
など、乾燥によるトラブルをスイゼンジノリの保湿力でケアすることで防ぐことが出来ます。
頭皮や髪の毛の乾燥の原因は加齢、環境、季節や病気など人それぞれですが、どんな原因の乾燥でもケアできるのがスイゼンジノリのすごいところです。
化粧水でも、頭皮を潤すことは出来ますが、頭皮専用のものとは成分も違いますので、頭皮専用のアイテムを別で用意しましょう。
また、化粧品やヘアケア用品に配合されている成分はスイゼンジノリから抽出した成分になりますので、食用のスイゼンジノリをそのまま頭皮に塗布しても効果は期待できませんので注意しましょう。
頭皮のための摂取・・・適量は?
生のスイゼンジノリを食べるなら、酢の物1杯を1日3食が適量です。
1日食べたからといってすぐに効果のあるものではありません。
継続することで効果がでるものなので、これをずっと食べ続けるとなると費用もかかりますし、現実的ではないですよね。
ヘアケアとしての効果を期待するなら、食用ではなくスイゼンジノリの多糖体「サクラン」が配合されているシャンプーなどのヘアケア用品を使用することをおすすめします。
サクラン配合のヘアケア用品はネットショップやドラッグストア、美容皮膚科などで取り扱っています。
ヘアエッセンスやヘアミルクなどは今使っているシャンプーやコンディショナーを変えることなく追加するだけでいいのでおすすめです。
ヘアエッセンスなどなら、乾燥が気になってきたらその場で塗ることができるのもすぐに対処できていいですよね。
スイゼンジノリがおすすめな人は?
スイゼンジノリの多糖体サクランはその保湿力が最大のメリットです。
髪の毛も健康、頭皮にも特にトラブルのない人だとあまり効果を感じられないかもしれません。
スイゼンジノリ配合のヘアケアがおすすめなのは髪の毛や頭皮が乾燥しがちな人。
さらに乾燥によって、かゆみ、抜け毛、フケなどのトラブルがある人は効果を実感しやすいと思います。
継続して使用することで、トラブル解消を期待できます。
また、花粉やアトピーなどのアレルギーのある人にもおすすめです。
このスイゼンジノリ多糖体「サクラン」が潤いを与えて頭皮にバリアを張ることで、アレルギーの元となる花粉やハウスダストから頭皮を守り、アトピー悪化の原因となる外的刺激からも守ってくれるので、症状の緩和が期待できます。
ですが、あまりひどい症状の人はお医者さんに相談してから使用してくださいね。
また、お肌の弱い人はパッチテストをしてからの使用をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
スイゼンジノリという聞き慣れないものが頭皮や髪の毛に潤いを与えてくれることがわかりました。
お肌にも頭皮にもいいスイゼンジノリ。
頭皮の乾燥によるトラブルにお悩みの方は一度お試ししてみてはいかがでしょうか。