ナッツに含まれる豊富な栄養素は手軽で日常的に摂りやすい食べ物です。
普段カロリーが高いと思われがちのナッツですが、それに含まれるオレイン酸やバルミトレイン酸、オメガ3脂肪酸などの脂肪には体に良質な脂肪分が含まれています。
その良質な脂肪分が頭皮の保護膜である良質な皮脂の分泌にも役立ちます。
それらは女性の薄毛にも効果的です。
Contents
ナッツに含まれる栄養素とその効果
ナッツは古くから保存食としても用いられています。良質な脂肪酸をはじめタンパク質やビタミン、食物繊維なども含まれています。
ビタミン類
ビタミンB1、B2は体のエネルギーを作るのにとても大切な栄養素です。
ビタミンB1はエネルギー代謝に関わる皮膚や脳などを維持するにの必要。
一方ビタミンB2は皮質の代謝に使われておりこれが不足すると肌荒れや口内炎などのトラブルが増えてきます。
ビタミンEは抗酸化作用が強く体の酸化による老化を防ぐ効果があります。
それによって肌のハリを保ちながら血行を促進する作用もあります。
脂肪類
ナッツは脂肪が多いと思われがちですが、ナッツに含まれる脂肪は不飽和脂肪酸と言って体内では固まりにくく蓄積されにくい脂肪のことをいいます。
コレステロール値や中性脂肪を下げる作用もあり、食生活が乱れやすい女性におすすめです。
ミネラル
ミネラルに分類される亜鉛は皮膚や骨肝臓などを構成する成分でタンパク質の合成にも重要な役割があります。
特に頭皮や髪はタンパク質からできており亜鉛を摂ることで美髪や健康的なお肌を維持できます。
反対に亜鉛が不足すると髪の毛が痩せてきたり、爪や皮膚に異常が出てくる可能性があります。
カルシウム
体の中に滞在するミネラルの中でも最も多いとされるカルシウムは骨や歯を作ったり、免疫力を高めたりする作用があります。
カルシウムが欠乏すると高血圧や動脈硬化などの病気にかかりやすくなります。
血液関連の不調がでてしまうため当然髪の毛にも悪影響があります。
リン
リンはカルシウムの次に体内に多いミネラル成分です。
リンは体の代謝にも関わっているため自律神経などの神経系統や筋肉を維持するのに効果的です。
カリウム
カリウムは海藻類や野菜、果物におおくふくまれておりナッツにも比較的豊富に含まれています。
カリウムには血圧を下げる作用があり、高血圧が原因で起きる血液疾患などにも効果があります。
マンガン
マンガンもナッツには多く含まれており、骨の成長を促したり、体に必要な様々な酵素の構成成分にも含まれます。
マンガンが少なくなると髪の発育不良につながる恐れがあります。
マグネシウム
マグネシウムは脳や神経系統、筋肉などに存在しており、それが不足すると糖尿病などのリスクが上がります。
またマグネシウムは300種類以上の酵素をサポートしていると言われており人の生命維持に必要不可欠な栄養素です。
食物繊維
ナッツは豊富な食物繊維を含んでおり、その中でも不溶性食物繊維が多めだというのが特徴です。
胃や腸の調子を整えたり、肌荒れ、頭皮荒れを防ぐ食物繊維はコレステロールや糖分を吸着させ体の外へ排出させる効果があります。
タンパク質
髪の毛や頭皮といった肌はタンパク質が主な原料となります。
このタンパク質が減ってしまうと頭皮の代謝などに影響し、髪の毛が作られなくなってしまいます。
ナッツの種類別による栄養素
アーモンド
アーモンドには先ほども説明したビタミンEが豊富に含まれています。
そのほかにも不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミン類などが含まれておりこちらも女性の薄毛対策や美肌効果に期待が持てます。
またアーモンドには脂肪を分解するリパーゼの働きを阻害し、脂肪が体内に吸収されるのを防ぎます。
くるみ
くるみの7割が脂質となっておりオメガ3脂肪酸を最も多く含みます。
オメガ3脂肪酸にはα−リノレン酸が含まれておりそれらは脳や神経などを作る上で重要な成分です。
カシューナッツ
カシューナッツにはタンパク質合成の際にかかせない亜鉛を最も多く含みます。
ピスタチオ
ピスタチをはナッツの女王とも呼ばれておりその栄養素も豊富です。
ピスタチオにはルテインやゼアキサンチンが含まれてるため目の健康や疲れにも効果的です。
目の疲れは肩こりにつかなり最終的には血流が悪くなるため薄毛の原因となります。
カシューナッツを食べると血流が改善するため薄毛にも効果的なのです。
マカダミアナッツ
マカダミアナッツはチョコレートなどに含まれていることが多いです。
このマカダミアナッツもオレイン酸やパルミトレイン酸といった体に良い不飽和脂肪酸が豊富に含まれており血液をサラサラにする作用があります。
ヘーゼルナッツ
ヘーゼルナッツはナッツ類の中でも不飽和脂肪酸であるオレイン酸の量が一番多く含まれています。
オレイン酸は抗酸化作用に優れており、頭皮のアンチエイジングや老化を防ぐ作用があります。
ナッツの食べ過ぎなどには御注意を
こうしたナッツ類は栄養価が高く特にお肌や髪の毛、頭皮に良い食べ物です。
しかし食べ過ぎは肥満につながります。
ちなみにナッツ類のカロリーは
アーモンド100g 600キロカロリー
マカダミアナッツ 100g 710キロカロリー
となっており、お世辞にもカロリーが低い食物とは言い切れません。
何事も適量が良いということですが、どの程度食べればよいの?と思われるかもしれませんので、1日の食べる目安量をご紹介します。
アーモンド 25粒
くるみ 6粒
カシューナッツ 10粒
ピスタチオ 43粒
マカダミアナッツ 5つ部
ヘーゼルナッツ 20粒
もう一度言いますが、ナッツはカロリーが高めなので食べ過ぎは絶対に太ります。
しかし適量を1日の習慣の中にナッツを食べる習慣をつくってあげれば、太るといったことはなくなるでしょう。
ナッツを食べる習慣をつけよう
食べ過ぎなければアンチエイジングに効果的なナッツ類ですが、いろんな種類のナッツをそれぞれ少しづつ毎日のルーティンに取り入れてカロリーオーバーをしない程度に食べていくようにしましょう。
ナッツを使ったおいしい食べ方 レシピ
ナッツを美味しく食べるための簡単レシピをご紹介します。
蜂蜜漬けナッツ
準備するもの 蜂蜜、ナッツ(ミックスナッツ)、ガラスの瓶
1 ガラス瓶の消毒
はじめに耐熱性のあるガラス瓶を消毒します。
2 フライパンんやオーブンでロースト
次にフライパンやオーブンでナッツをローストしていきます。
3 瓶にナッツを入れて蜂蜜を注いで行けば完成です。
キャラメルナッツパウンドケーキ
準備するもの
ホットケーキミックス、サラダ油 砂糖、卵、キャラメルチップ、ミックスナッツ
1 卵を溶き砂糖、サラダ油の順番に都度よくかき混ぜます。
2 1にホットケーキミックスを加えて艶が出るまでよくかき混ぜていきます。
3 型に流し込み、その後5cmくらいの高さから落とすようにして空気を抜いたら、180度のオーブンに35分間焼きます。
4 10分ほど経ってから生地に串をさして中の方まで火が通っていたら完成です。
まとめ
ナッツは髪の毛だけではなく体の健康にもとても良いスーパーフードです。
こうしたスーパーフードを効率よく活かすためには普段からの生活習慣がとても大切です。