私の美容室ではお客様に喜んでもらうため、ボリュームアップのためのエッセンスを付けてブローをしてあげます。
そうするとふんわり感のあるボリュームがでて、スタイル的に見ても非常にナイスな雰囲気になります。
そんなときお客さまから一言、「髪の毛を一時的に増やすことってできないの?」「たとえば白髪を隠すようなスプレーみたいな」ということをおっしゃっていたので、それについて、いろいろな方法をお答えしてみました。
その時説明した内容を今回はご紹介します。
Contents
女性増毛スプレー
まず、簡単にボリュームアップできるものが増毛スプレーです。
増毛スプレーとは一般的に髪のふりかけともいわれていますよね?
どういったものかというと、細かく断裁された繊維を頭皮に直接ふりかけのようにふりかけて、頭部を濃く見せるものです。
パッと見普通の髪にしか見えないのですが、1mくらい近づいたり、よく見ると髪でないことがばれてしまいます。
メリット
扱いが簡単で価格も良心的です。一時的な薄毛隠しには良いでしょう。
デメリット
雨の日や汗などでその繊維が垂れてきます。気づくとお顔が真っ黒になることも。この辺を気を付ければ、かなり使えます。
しかし、こうした増毛スプレーは細かく裁断された繊維が材料となっているのでその繊維が頭皮にダメージを与えてしまう恐れがあります。
また、頭部にかける際に誤ってその繊維を吸い込んでしまうと健康被害が出ることも考えられます。
ウィッグ
ウィッグは一番手っ取り早いですよね。
あたまにかぶるだけ、付けるだけでボリュームのあるヘアスタイルにあっという間に変身できます。
メリット
取り扱いがかぶるだけなので簡単。
また医療用など様々な種類のウィッグがありパーマやカラーリングが施されているウィッグも多くバリエーション豊富な中から好みのもの、自分に似合うものを選ぶことができます。
デメリット
安価なものを使ってしまうと、人口毛をつかっているので、ウィッグをかぶっていることが他の人にバレてしまいます。
なじみが良い物や通気性、利便性の高いものは、それと比較して価格も高額になります。
高いものだと、数十万から数百万。それくらいの費用をかけるのなら、普通に育毛サロンやクリニックに通えちゃいますね。
またウィッグ屋さんは1台だけでなくスペアも購入させようとします。
私も個人的には1台買うのならスペアもお勧めしますが、その分費用が高額になってしまいます。
女性増毛カウンセリング
次に育毛サロンやクリニックで髪を増やします。
育毛サロン
育毛サロンにはいろいろなメニューがありますが、一般的にすぐ髪を増やしたいとなると、女性用マープなどの増毛が有名です。
増毛とは一本の髪に数本の人工毛をくくり付けていくもので、一日で増毛が完了します。
メリット
本物の髪の毛と勘違いするほど自然な仕上がりです。
また、普段のお手入れと変わらない方法でお手入れできます。
まるで自分の髪の毛のような感覚になります。
デメリット
ただし、値段が高いです。
確か、あるメーカーさんでは3000本で16万円だったという記憶がありますが、どっちにしてもそれに近い料金はかかります。
人の髪は平均9万本あるので、3000本増毛しても一部は髪が多くなるかもしれませんが、女性の薄毛は広範囲にわたるため、それくらいお金をかけても気休め程度になってしまう可能性があるのと、この増毛法は地毛に人工毛をくくりつけているので人工毛が付いている髪が伸びてしまうと取れてしまいます。
髪の毛は1ヶ月で1cm伸びますが、それだけ自毛が伸びてしまうと確実に人工毛の方はとれてしまいます。
育毛クリニック
育毛クリニックはいわゆる毛髪専門の病院です。
今までのような方法よりも、確実な薄毛の改善が可能です。なぜなら医者が治療するからです。
そのなかでも、すぐに増毛したい場合は植毛があります。
植毛には自毛植毛と人工毛植毛があります。
自毛植毛とは
自毛植毛とは自分の髪の毛でなおかつ多い箇所、主に頭のバックの毛を皮膚ごと移植します。
移植されたバックの毛は二度と髪がはえませんが、すべてを移植するわけではありません。
人工毛植毛とは
人工的に作られた毛を地肌に埋め込んでいきます。自毛植毛よりも費用が安く、最近だと安全性も高くなっています。
自毛植毛のメリットデメリット
メリット
どの増毛方法よりも自然です。
そして短期間での増毛が可能です。
デメリット
先に植毛ですので痛いです。
しばらく頭部の傷も残ります。
その傷があるうちは外に出かけるのはちょっと勇気が必要かもしれません。
このように植毛による増毛方法は男性だけでなく女性も増えていますが、一番のデメリットはやはり費用です。
植毛の場合髪の毛1本というよりは髪の生えている箇所を株で計算します。
一株に3本髪が生えているとすると、一回の施術で1000株移植すれば3000本の増毛高価です。
これは髪の密度にもよるので何とも言えませんが、大体このような計算です。
1000株植毛すると費用は100万円程度かかったと記憶しています。
このあたりの価格は変動するので、都度確認することをお勧めします。
もう一つは、自毛植毛する際の最大移植株数は3000本と決まっていることです。
これもクリニックやその人の状態によって上下すると思いますが、移植には限界値があるということですね。
人工毛のメリット デメリット
メリット
自毛植毛よりも費用が安価で、植え付ける髪の本数制限がありません。
デメリット
人工毛のデメリットは自分の髪を植え込むわけではないため、皮膚が拒絶反応を起こしてしまうリスクがあります。
そうなるとそこにかけた費用が水の泡になってしまいます。
ちなみに経験者のお話を聞く機会があり、人口毛は抜けるということを言っていました。
また自分の毛ではないため見た目の違和感も否めないようでした。
さらに自毛植毛、人口毛による共通のデメリットは痛みです。
やはり地肌を傷つけるわけですから、痛みを伴います。
そして急に増えた感じがするので、仕事をしていると確実に周りにバレてしまいます。
徐々に増やしても良いのですが、時間とお金がかかるのは必至です。
女性用育毛剤
育毛剤といってもこの場合すぐに髪が増えるわけではありません。
時間はかかるものの、皮膚を傷つけたり、高いお金を出してエクステみたいなものや、ウィッグをかぶることよりも、確実に根本的な薄毛改善に効果があります。
私ならこの増毛剤(女性用育毛剤)を使って時間をかけながらでも、確実に今の状態を回復させていったほうが将来的に良いと考えています。
ですから、そういったお客様にも急を要するならウィッグで対応し、毎日のケアに女性用育毛剤を使って育毛を促進するように促しています。
女性用育毛剤は効果が高いほど確実に今よりも良い頭皮環境に整えることができます。
デメリット
他の増毛方法よりも時間とそれなりの費用がかかります。
まとめ
女性の増毛方法には色々な方法がありますが、そのなかでも私がよく見る最もポピュラーな増毛はウィッグを使ってその場しのぎをする増毛方法とそれと併用して女性用育毛剤で根本的なところから頭皮ケアをしているものです。
さすがに一生ウィッグをかぶるのもいつかは嫌になります。
ですから育毛剤をつかって薄毛の根本的な治療をし、いつかは自分の髪の毛で生活をしたいと思っている方がほとんどです。