薄毛につながる原因はいろいろありますが、生活習慣から見直していく必要も出てきます。
特に女性の場合には、運動不足が薄手を加速させる可能性を考慮しなければいけません。
普段なにげなく運動不足だと感じている人は、なぜリスクが高いのか、影響の大きさと運動後のケアを合わせて知っておく必要があるでしょう。
運動不足からくる血行不良が薄毛につながる
日頃の運動不足は、体や心にさまざまな影響を与えます。
人間は、体を動かしていないと、必要となる筋肉量が落ちていき、やがて日常生活にも影響を及ぼすのです。
その中で、運動不足が薄毛につながる可能性も考慮しなければいけません。
体を動かしていない、運動不足であるというだけで髪に影響を与えるとしたら、将来のことを考えても改善していかなければいけないでしょう。
女性の髪は、そう簡単に諦められるものではないからです。
女性の場合、薄毛の原因の多くは、ホルモンに関する影響です。
年齢とともに女性ホルモンの減少が顕著となり、頭部全体が薄くなってしまうびまん性脱毛症は避けることができない部分もあるのは間違いありません。
女性特有の悩みとして認識されるようになりましたが、一気に薄くなったりすることはありません。
年齢とともに髪が細くなり、本数はあっても頭皮が見えるような状態になるからです。
男性の薄毛ように、どこか一部分から薄くなるわけではなく、全体的な影響から頭皮が目立つのが女性の薄毛の特徴といえるでしょう。
もう一つの女性の薄毛に関する側面が、血行不良による影響です。
人間の体の血液を送り出しているのは、心臓であることは間違いありません。
しかし、心臓だけでは全身に血液を送り出すのには、力が足りないのです。
そこで重要な役割を持つのが、全身のいたるところに存在する筋肉です。
人間の筋肉は、活動するたびに熱を発しながら、伸縮することで血液を送り出すポンプの役割を持ちます。
全身に血液を送りながら、熱も伝えてくれるのです。
つまり、筋肉を動かさなければ、全身の各所に血液を送りにくくなります。
運動不足になると筋力の低下がみられるため、血液を送り出す力が必然的に弱くなり、血行不良が生まれやすくなるのです。
もちろん、血行不良になる理由は他にもあります。
食生活などの影響で血液がドロドロになっていたり、全身に脂肪が多く血管が広がりにくいのも理由です。
運動不足の状況は、これらにも影響してしまう可能性も抱えます。
運動不足を解消することが、代謝機能を向上させ、薄毛対策にもつながると言えるでしょう。
筋肉をつける無酸素運動と負担の少ない有酸素運動
運動不足は筋力の低下を伴いますが、なんでも運動をすればいいというわけでもありません。
運動にも2つの種類があるからです。
メタボ対策という面で知られるようになりましたが、有酸素運動と無酸素運動の2つがあります。
名前の通りで酸素を使うか使わないかでわかりやすい意味を持ちますが、運動として筋肉に大きな影響を与えるのです。
無酸素運動は、運動をしている間に酸素を使いません。
エネルギー源として糖質を使う運動で、筋肉に大きな負荷をかけます。
エネルギーの消費は大きくなり、長時間続けることはできません。
不可が大きい分だけ筋肉を成長させるので、無酸素運動が適しているのです。
有酸素運動は、ダイエットにも使われることで知られるようになりました。
酸素をエネルギー源としているところが特徴で、負荷はゆっくりとかかります。
常に酸素を使い続けていくわけではなく、ある程度時間が経つと、エネルギー源が脂肪と変わるのです。
ウォーキングやジョギングなどが該当することで知られていますが、一定時間以上繰り返さなければダイエットには役立たないのも、この燃焼の切り替わりが理由となっています。
心肺機能や血圧の安定にも寄与するため、日常的な運動としては有酸素運動が重要といえるでしょう。
ここで注目しなければいけないのは、無酸素運動の方です。
筋肉を増強する理由がありますが、髪にも大事な成長ホルモンも関わっています。
無酸素運動を繰り返すと、筋肉が疲労してダメージを受けた状態です。
ダメージを受けたままでは機能に問題が出るため、どこかで回復しなければいけません。
この回復に使われるのが成長ホルモンで、修復と同時に筋肉が育っていくのです。
ここで重要なのは、髪の成長にも成長ホルモンが使われている点にあります。
運動をして筋肉がダメージを受け、体がその損傷を治そうとすれば、必然的に髪の成長にも影響を与えるのです。
ただし、問題点もあります。
筋肉がつきすぎると男性ホルモンの生産量も増えることです。
あまりに過剰に繰り返し、全身を鍛え上げればホルモンのバランスが変化します。
これでは逆効果となるため、日常的な運動として無酸素運動を取り入れていく一方、必要以上の増強は避けなければいけません。
一般的な運動量では筋肉がつきすぎることはまず起きないため、そこまで心配はいりませんが、注意しておかなkれ場いけないでしょう。
毎日行うのは有酸素運動
筋力をある程度維持する一方で、常に行う運動としては有酸素運動の方を重視するべきです。
薄毛予防としては、有酸素運動が対策なるからです。
無酸素運動よりも有酸素運動が活用される理由は、血行を促進させ基礎代謝をアップでき、自律神経のバランスを整えられるところにあります。
血行促進を目指す場合、有酸素運動の方が効率的です。
エネルギーの消費だけではなく、酸素を消費しながら筋肉が動くため、酸素の供給が必要となり血液量が増え新陳代謝が高まります。
年齢とともに落ちてしまう基礎代謝も、有酸素運動を続けることで活性化できるのです。
無酸素運動に比べれば体にかかる負担は少ないため、無理せず続けていけるところもメリットになるでしょう。
基礎代謝が向上すれば、肌のターンオーバーも加速します。
頭皮環境の改善にも役立つため、有酸素運動が有効となるのです。
自律神経の調整にも役立つのは、汗をかき一定量を達成することで副交感神経を刺激します。
これによりストレスなどで高まった交感神経とのバランスを保てるようになり、血行不良や皮脂の過剰分泌を抑えられるのです。
運動後のケアも大切
運動をした後のケアにも気を付けなければいけません。
運動をして終わりではなく、汗をかいた体を管理しなければ、薄毛に対してデメリットを生んでしまいます。
汗を書いた後の頭皮は、衛生的によくありません。
湿度が高く雑菌が繁殖しやすいため、シャワーできれいに落とし清潔にする必要があります。
シャンプーを使うと頭皮を洗いすぎる問題も生み出すため、夕方から夜に向けて運動をする方が、洗髪時の負担を減らせるでしょう。
無酸素運動をする場合には、体を休める時間が必要です。
無酸素運動で筋肉に損傷が生じると、ダメージの回復までの時間を要します。
回復すると筋肉量が成長し増大しますが、通常は数日から一週間の時間がかかるのです。
この間に無理運動を続けてもダメージが増える一方で、筋肉は成長できません。
必ず休める時間が必要となるのです。
無酸素運動同じ箇所のトレーニングは連続で行わないとし、1週間に1度程度にするといったコントロールが必要となります。
この辺りの管理もしっかりとしないと、つらい痛みだけになるのです。
逆に有酸素運動は、そこまで大きな負荷がありません。
筋肉の損傷もそこまで招くわけではないため、筋肉の増強には役立ちませんが、毎日の生活の中に取り入れて行けるメリットがあります。
週に1回程度では効果は薄くなるため、逆に毎日続けなければいけないのです。
この辺りのスケジューリングが大切で、運動後のケアも含めて効率的に取り入れなければいけません。
特に薄毛を解消する場合には、行き当たりばったりではなく、計画的な運動をしましょう。
まとめ
運動不足は体の筋肉の衰えを招くため、生活の上でも多くのデメリットが生じます。
筋肉量が減った結果、脂肪の燃焼も少なくなり、太りやすい体が出来上がってしまうのも、間接的に薄毛を加速させるポイントです。
このような薄毛につながる問題を抱えず健康な生活を続けるためにも、毎日の生活の中に運動を取り入れていきましょう。