髪は人間の体の中で作り出されていきます。
不健康な生活を続けていれば、体の栄養バランスも崩れダメージを受ける部分も出てくる以上、薄毛になってしまうのも当然です。
特に手軽だからといってジャンクフードを中心とした生活をしていれば、髪を含め必ずつけが回ってきます。
ジャンクフードの種類と共通点
健康に問題が起こるとして、様々な場面で指摘されてきたのがジャンクフードです。
ジャンクフードと一口に言っても、どこまでの範囲に含まれるのか日本人はあまり理解していない部分があるでしょう。
日本語に訳すと、がらくたや使い物にならないクズなどをジャンクと呼びます。
その食べ物という意味をジャンクフードは持っているのです。
役に立たない食べ物という意味が直訳でできますが、もっと深刻に体の良くない脂肪や糖質などが大量に含まれていると捉えなければいけません。
体のためを考えれば、必ず避けなければいけない食品群といってもいいでしょう。
その反面、人間の味覚としてジャンクフードはとても美味しく感じます。
人間にとって甘みのある食べ物は 、エネルギーとして活用できるものと認識し、美味しく感じて行くのです。
ここが難しいポイントで、魅惑の誘いと言ってもいいでしょう。
この誘いを絶ち切れるかどうかが、健康な体を作り、将来の薄毛予防につながるのです。
このジャンクフードの定義としては、ファストフードが含まれていきます。
ハンバーガーやフライドポテトといったものはジャンクフードの代名詞ともいわれていますが、含まれているのはこれだけではありません。
日常的に食べているようなものも、実はジャンクフードに含まれているものがたくさんあるのです。
その代表ともいえるのがケーキなどを含む焼き菓子です。
油で揚げているドーナツもジャンクフードですし、菓子パンも含まれています。
何気なく食べているチョコレートやポテトチップスなどのスナック菓子もジャンクフードですし、ピザも実は含まれているのです。
食べ物ではなく飲み物ですが、炭酸飲料などの清涼飲料水もジャンクフードになります。
日本人が大好きなラーメンや焼きそばもそうですし、フライドチキンもです。
普段から食べているようなものの多くが、ジャンクフードに判別されるとなれば、相当な量を食べていることがわかります。
ジャンクフードを見ると幾つかの共通点が見えてきます。
小麦を多く使っているものや砂糖の含有量が極端に高いもの、油で揚げて加工してあるものはジャンクフードに含まれやすいと言っていいでしょう。
さらに添加物もかなり含まれており、人間の味覚的においしいと感じても健康には良くないようなものがたくさんあるのです。
かなり注意しなければ、これまでの生活の中からジャンクフードを除外するのは難しいと言って過言ではありません。
体に影響を与えるトランス脂肪酸
なぜこのようなジャンクフードが体に悪いのかというのは、理解しなければいけないポイントです。
ただ体に悪いと言って禁止しても、何も意味はありません。
ジャンクフードの最大の問題は、必要以上の高カロリーであるという点です。
ただ単純に高カロリーであるというだけではなく、食品添加物も非常に多く、栄養素が乏しいところにも注目しなければいけません。
脂質が大量に含まれているという問題がありますが、これがトランス脂肪酸と呼ばれるものを多く含んでいるからです。
人工的に作られたものをもあり、体に対して大きな負担がかかります。
元々植物油を高温で処理して作られてきたもので、さらに水素を添加しているところも体に良くないとされているのです。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やすことが分かっています。
悪玉コレステロールが増えるだけでは済まず、善玉コレステロールを減らすてしまうのです。
つまり、トランス脂肪酸をとっているだけで、循環器系の疾患を引き起こす可能性を高めてしまいます。
日本では制限されているものではありませんが、ジャンクフードを中心に食生活を送ってきたアメリカなどでは規制対象となりました。
ジャンクフード2はオメガ6系脂肪酸が多く含まれているという問題もあります。
人間の体には必須の脂肪酸の一つなのは、体の中で合成できないからです。
そのため食事から摂取する必要がありますが、実は大量に摂取してしまうと善玉コレステロールが減らされてしまいます。
このコントロールをするためにオメガ3系の脂肪酸が必要となりますが、ジャンクフードにはほとんど含まれていません。
さらに追い討ちをかけるように高カロリーの元となる糖分が多く含まれています。
肥満になりやすい条件を揃えているのがジャンクフードなのであり、体のダメージもどんどん増やしていくのです。
頭皮に与えていく影響
ジャンクフードの問題点として、悪玉コレステロールの存在がありますが、結果の内部に付着して血流を悪化させるのはよく知られるようになりました。
血流が悪化するようになると、頭皮のような毛細血管での血液の流れはさらに悪くなり、栄養が送られにくくなるのです。
血液は体温を上げるために熱を運んでくれる大事な存在です。
頭皮が冷えてしまうと、固く締まってしまい、毛細血管はさらに働かなくなります。
血液が栄養を運べなくなり、ヘアサイクルに狂いが生じるようになるのです。
適切な栄養がないままヘアサイクルが進んだとしても、髪を育てることはできません。
力のない髪がはえるようになり、髪が抜ける量とのバランスが取れなくなるのです。
全体のボリューム感もなくなった結果、薄毛が進行します。
脂肪が非常に多く含まれているジャンクフードですが、頭皮の脂質の量も増えていくことになります。
頭皮の支出が増えていけば、脂漏性（しろうせい）の脱毛症を引き起こすきっかけになるのです。
脂漏性の脱毛症とは、皮質が多く分泌されたことにより、雑菌の繁殖の餌になってしまいます。
炎症を起こす原因となりますが、さらに毛穴に詰まりやすくなり、発毛を阻害していく状態です。
炎症を起こしていなくても、皮膚がどんどんと詰まっていくだけで、トラブルにつながるのは容易に想像できるでしょう。
数日で続けただけでもこの状態が出来上がると考えられており、短期間でも頭皮にダメージを与えていくのです。
血流が悪くなっていったことにより、体にむくみが出やすいというのもジャンクフードを食べ続けている人の特徴です。
老廃物の排出もスムーズにいかなくなり、体の各所に負担がかかってきます。
この状態を改善するのは容易ではありません。
ジャンクフードを食べた後の対策
ジャンクフードの生活は断ち切るのが一番簡単です。
ただし、これだけでは悪化した状態を改善することはできません。
食事をバランスがとれたものに戻すのは当然ですが、運動をして新陳代謝を回復させることも必要です。
体内に問題がある状態を改善していかなければいけません。
そのためには運動も必要となりますし、抗酸化作用を持つような食材を積極的に食べるなどの対策も重要です。
血管の対策としても、 ビタミンＢ２やＢ６の摂取も必要となります。
美味しそうだからといってジャンクフードを食べ続けるだけで、これだけの対策をしなければいけなくなるのです。
まとめ
ジャンクフードを食べたことによる体の負担は、驚くほど大きなものになります。
ほんのわずかな日数でもこのような影響が出てくるのですから、将来薄毛になりたくないと言うのであれば、日常生活から排除していく必要があるのです。
それでも美味しく魅力的な食材であるのは確かですので、食べたくなった時には連続で食べないように注意し、運動なども組み合わせていきましょう。
