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始めに
ヨーロッパ人と日本人では入浴回数に大きな差があります。
それは、さまざまな要因が複雑に結び付くことで起きています。
どちらが間違っているかは問題ではなく、「こういう考えがあるのか。」と、髪質や建物や水などといった生活に深く関する部分の違いを考えて頭皮や髪の扱いを見直してみましょう。
水事情について
日本人は水を使いすぎ!?
日本は水に対しての意識が薄いと言われています。
日本の国土は山が沢山あり、四季もあるので雨水や雪解け水などに恵まれています。
日本人は清潔の観念が強いです。
そのため、「毎日湯船にお湯を張る。」というひとは多いのではないでしょうか?
毎日頭を洗えるので、頭がすっきりしますし、感染症などから守ることができます。
そのため、「家電の購入の条件の節水機能を重視しない。」とか、「下水道に油や汚れをそのまま流してしまった。」などで、脂や汚れなどを希釈することにどれだけの水が必要か理解していないなど、水に関する意識は薄いように感じます。
豊富なため、水の資源としての価値がイマイチ理解しにくいのです。
ですが、現在ではペットボトルに入った水が沢山売れています。
昔は「水なんか買わない。」という考えがありましたが、今では売れ筋商品となり、自販機やスーパーなどで沢山の種類があります。
水道水を飲む習慣が無くなりつつあります。
なにより、「災害時の備え」としての普及も大きく、とりあえず水は確保しておけば、飲水にもできますし、清潔の観念から、感染症の恐れも防げます。
今では日本人も水を買う時代になり、蛇口をひねっても水の出ない恐怖を知ったのです。
ヨーロッパ人は水を使いたくても使えない!?
ヨーロッパは、硬水です。
水の中に含まれ鉄や亜鉛、カルシウムなどミネラル分が高いことで知られています。
ダイエットや美容にも効果が高いので、日本人も最近はヨーロッパから水を輸入して購入している人が増加しています。
味は日本の水が無味とするならば、えぐみや苦みなどがあり、硬度に比例します。
硬度50の水を飲みましたが、えぐみを少し感じ、200のものをその後に飲むと、毎日飲みなれていなければ、日本の水を基準に考えると難しいと感じました。
外国はレストランに入っても、日本のように水をウェイターさんが持ってきてくれません。
無料ではなく、注文しなければ、水も貰えないのです。
水を飲みたいときは、いくつかの種類から、自分の欲しい商品を指定することで飲めます。
一種類ではなく、産地や高度の違いなどを楽しむことができます。
髪質について
「ヨーロッパ人は週に2,3日、日本は毎日」よく、このように入浴の回数の差を言われます。
ヨーロッパ人曰く、「2日目のほうが髪型が良い感じに落ち着く。」と言っていました。
それは、日本人全てに当てはまらないとしても、ある一定の層からは支持されるのではないか?と感じます。
体験として
体験では、日本に住んでいるのですが、2日目のほうが落ち着く感じがします。
なぜなら、日本人にはあまり人数が少ないほどの強い天然パーマの髪質です。
毛根からからうねった髪が生えているほど強いパーマの髪型なので、1日目よりも2日目の方が落ち着いている感じがすることはとても合意できます。
自分から分泌される油などで髪に重さを自然に持たせることができ、イイ感じに仕上がるのです。
私自身は、乾燥肌であり、あまり新陳代謝が活発な方ではないので、2日目でも体臭や頭皮の臭い等は分泌されにくいので、自分でも感じませんし、近しい人でも「臭い」などと言われたことはありませんので、特に2日間くらいならば入浴する必要は、必ずしも入浴しなければならないということはないのではないかという感じです。
ですが反対に、直毛の人であれば2日目は分け目がぺしゃんこになってしまうようです。
天然パーマには強いミカタであった頭皮の脂は、直毛のひとにしてみれば、「敵」の様です。
天然パーマのひとであれば分け目がぺしゃんこになることはあまり問題とならなかったので、盲点でした。
このように、水質の違いもありますが、髪質の違いも大きいのではないでしょうか?
建物の違いについて
日本では毎日入浴したり、湯船に入るとしても、配管の心配をする必要はないです。
気にするとしたら、髪の毛など排水口にの汚れやボイラーくらいでしょうか?
熱いお湯を流したり、大量のお湯をマンションなどで同じ時間帯に流しても問題になりません。
下水が逆流することもありませんので、安心して生活できます。
ヨーロッパは水が硬水なので、水を流すと配管に与える影響は日本の軟水の水に比べて大きいです。
また、ヨーロッパの建物自体が日本の建築の法律と違って、築100年以上経っているものも多く、年代が増すごとに建物の資産価値が上がったりします。
なので、古い集合住宅であれば、逆流することもあるようです。
下水なので、感染症が怖いですし、掃除をすること自体難しいです。
また、新築の家を立てることに厳しい規制があったりということもあり、建物の中は年数による劣化がきていて配管などが傷んでいるので、建物を守るために入浴を控えている面もあります。
ヨーロッパと日本では国として、このように建物の保存の度合いによる差が大きいことが入浴の差に影響があるようです。
香水の文化について
日本でもさまざまな香水が売られています。
1本くらいは持っているのではないでしょうか?
外国のブランドの香水は沢山あり、日本でも販売されて手軽に購入できます。
プレゼントとしても最適です。
香水の匂いによって、会社に行くためのスイッチの切り替えや、学校へ行くときのスイッチの切り替え、人と会うときのスイッチの切り替えなどなど、そのシーンごとに気持ちの切り替えとして使うことができて便利なアイテムです。
髪に付けると動くたびに良い匂いがします。
ですが、髪の毛自体に化学薬品を付けることになるので、1日が終わったら必ず入浴することをオススメします。
髪が傷むので、気を付けましょう。
外国人との香水文化の違いの体験として、田舎の自動車教習所に免許更新に行くと、外国人の免許の手続きに来ているひとが沢山いました。
隣に座られると、強い香水の匂いに驚きました。
日本人と違い、まるで香水をシャワーで浴びてきたのかと思うほどの量でした。
このように、日本人よりも一回に使う香水の量が多く、それにより体臭を抑えているようです。
日本人も和歌を貴族たちが嗜んでいた時代は、あまり入浴ができなかった時代でした。
そのため、「お香」を焚くことで自分の体に匂いを移して体臭を分からなくしていました。
このように、来日しても、もともとの生活として馴染んだ香水の文化の違いなどは簡単に変えられる習慣ではないようです。
日本人からしたら香水の匂いがきついと感じますし、外国人からしたら醤油臭いと感じるものかもしれません。
最近では、「香害」という言葉が流行っているように、臭いというものは身体的にも精神的にも害がありますので、ストレス要因になるので、お互いに気を付けましょう。
終わり
日本人とヨーロッパ人では、さまざまな入浴に関わる習慣が異なることが分かりました。
日本は水資源が豊富です。
そのため、入浴に関する意識が高く、自分自身も他人でも、少しでも体臭を感じたら気になります。
そのため、頭皮や髪のトラブルを防ぐことができ、特に感染症なども防いでいます。
水が豊富になければこのような清潔の観念は生まれなかったはずです。
ですがこれから先の未来が同じように水資源が豊富にあるかはわかりません。
なので、頭皮や髪の清潔のために、入浴や水に代替するようなものを考える必要が迫っているのです。