最近、髪に何もしない髪断食がひそやかブームとなっていることをご存知でしょうか。
そこでここでは、髪断食とはそもそもどういったものなのか、またその効果や気をつけなければならない点などについて、ご紹介していきたいと思います。
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そもそも髪断食とは?
断食とは、水分以外は食事を一切摂らずに過ごすことを言います。
2~3日ぐらいの断食は、正しい方法で行えば体にさまざまなメリットがあると言われています。
普段は毎日食事を取るため胃腸も活発に働きますが、数日間水だけで過ごす断食を行うと胃腸の動きは一旦停止します。
このように胃腸を完全に休ませることが、断食のメリットのひとつとなっています。
同様のことを髪にもするといいと言われており、それがいわゆる髪断食です。
つまり髪断食とは、数日間髪に全く何もせずに過ごすことを指していいます。
多くの方は毎日シャンプーしている思いますが、髪断食の間は入浴した際もシャンプーは使用せず、髪はシャワーで軽く洗い流すだけに留めます。
元々髪や頭皮の汚れのほとんどは、シャンプーを使わずに落とせると言われています。
洗い過ぎによる乾燥や頭皮トラブルを避け、できるだけ自然な状態に近づけることで、人間が本来持っている力を活かし、皮脂を適切な量に調整できるようになるとされています。
徳に敏感肌や乾燥肌など肌が敏感な方は、シャンプーにより頭皮が荒れるなどの何らかのトラブルが引き起こされる場合があります。
また頭皮の皮脂には、頭皮を保湿して乾燥から守る働きがありますが、洗浄力の強いシャンプーを使うと必要な分の皮脂まで洗い流してまいます。
頭皮を健康的に保つために、適度な皮脂が残っている状態にすることが髪断食の主な目的となっています。
また髪断食により、髪の自然治癒力や自己防衛機能をアップさせることも可能です。
その他にも、体をボディソープや石けんを使わずにお湯で流すだけという状態を続ける肌断食もあります。
髪断食のメリットとデメリットとは?
以下では、髪断食には髪や頭皮に対してどのようなメリットやデメリットがあるのかについて詳しく見ていきます。
髪断食のメリット
皮脂の量を適切に保つことができる
先ほど述べたように、洗浄力の強いシャンプーを使用すると、頭皮の皮脂が必要以上に取り除かれてしまうため、それを補うために皮脂の過剰分泌が起こります。
このような場合に髪断食を行うと、皮脂の分泌量を正常に戻すことが可能となります。
シャンプーによる洗髪と比べ、お湯だけで流した場合は必要以上に皮脂を除去することがありませんし、うまくシャンプーと組み合わせることで、頭皮の皮脂の分泌量を適切な状態に保つことができます。
シャンプーによる頭皮の炎症を防ぐことができる
シャンプーの代わりにお湯で髪や頭皮を流すことで、シャンプーに含まれていり化学物質による刺激を受けることがないため、かぶれや湿疹など頭皮の炎症を防ぐことができるのも、髪断食のメリットの一つであるといえるでしょう。
またシャンプーのすすぎ残しにより、頭皮の毛穴が詰まり頭皮に雑菌が繁殖して炎症を起こすことがあります。
これはさらに抜け毛や薄毛の引き金ともなるため、これらの心配がないのも髪断食のよい点であると言えます。
髪断食のデメリットとは?
髪断食を行うと、頭皮がベタついたり皮脂が酸化して毛穴のつまりを引き起こし、臭いや炎症の原因になってしまったりする場合があります。
また人によってはかゆみを感じたり、フケが増える可能性もあるため注意が必要です。
特に普段から皮脂の分泌量が多く頭皮状態が悪いという場合は、髪断食を始めた直後はまだ皮脂の分泌が活発なため、他の人より皮脂が溜まりやすくなることが考えられます。
このような状態を放っておくと、脂漏性皮膚炎などを発症し薄毛の原因になる可能性があるため、頭皮を衛生的に保つことを心がけましょう。
徐々にシャンプーを使用する日を減らしていく方法がおすすめ
いきなりシャンプーを使うことをやめ、毎日お湯のみで髪を洗うというのは、やはり周囲の反応や髪の臭いなどが気になるという方もいるでしょう。
そこで髪断食を始める場合は、徐々にシャンプーを使う日を減らしていく方法がおすすめです。
例えば一週間に1、2回お湯のみで洗い、だんだん慣れてきたら少しずつシャンプーを使う日を減らしていき、最終的には完全にシャンプーを使わなくなるようにしていきましょう。
このように段階を踏むことで髪断食を続けやすくなり、効果を感じる前にやめてしまうなどということを防ぐことができます。
ただしヘアスタイリング剤を使ったりつけたり、髪の汚れがひどい時などには、シャンプーを使ってしっかり落とすようにしてください。
また元々脂性で普段から皮脂の分泌量が多くという方は、毎日シャンプーを使用して、たまに髪断食の日をもうけるなどしてみてもいいかもしれませんね。
髪断食の際の髪の洗い方とは?
以下では、髪断食をしている時の髪の洗い方について詳しく見ていきたいと思います。
しっかりブラッシングする
お湯で髪を洗う前にしっかりブラッシングすることにより、髪に付着している皮脂や汚れをある程度落とすことができます。
また髪のからまりをブラッシングすることにより取ることで、髪を洗いやすくなります。
ブラッシングする際は、頭皮から毛先に向かってまっすぐブラシを動かしましょう。特にからまりやすい毛先は優しくとかしてくださいね。
強く力を入れて頭皮をブラッシングすると傷つけてしまう可能性があるため、ブラシの先が丸いものを選び、あくまで優しく行うことが大切です。
時間をかけてじっくり洗う
お湯で十分に髪や頭皮を濡らしたら、頭皮全体をもむように洗っていきましょう。
お湯の温度が高すぎると頭皮に負担がかかるため、だいたい35~38℃のぬるま湯で行うといいですよ。
この時強くゴシゴシと頭皮を擦ったり爪を立てたりすると、頭皮を傷つけてしまう可能性があります。
ですから頭皮を指の腹でもむように洗い、シャンプーの泡がないため髪はからまりやすくなっているため、そっと指を通す程度にしておきましょう。
コンディショナーやトリートメントを使いヘアケアを行う
お湯で髪を洗った後には、コンディショナーやトリートメントを使ってヘアケアを行いましょう。
もちろんすすぎ残しがないよう、しっかりと洗い流してくださいね。
また一週間に週に数回、髪を洗う前にハーブエッセンスを使って頭皮の汚れを取り除くと、落ちにくい酸化した皮脂もきれいに落とすことができます。
頭皮にハーブエッセンスをつけたら、頭頂部から生え際へ向かって指の腹を使い頭皮をもむだけでOKです。
ドライヤーでしっかり乾かす
タオルで髪の水分を拭き取る際は、タオルに髪をはさんで押さえるようにして、優しくタオルドライしましょう。
その後はドライヤーを使い、髪の根本から乾かしていきます。
温風と冷風を交互に当てると、髪が熱くなりすぎてダメージを受けることもなくまたキューティクルも引き締まるため、サラサラしたツヤのある髪になります。
シャンプー後には自然乾燥で髪を乾かしているという方もいるかもしれませんが、生乾きの状態の髪はダメージを受けやすいだけでなく、雑菌が繁殖して臭いなどの原因となってしまいます。
ですから髪を洗った後は、ドライヤーで完全に髪を乾かすようにしてくださいね。
まとめ
髪断食は皮脂の量を適切に保つことができたり、シャンプーによる頭皮の炎症を抑える効果がある反面、人によっては髪がベタつきやすくなったり、皮脂の量が増え頭皮環境が悪化する可能性があるため、行う際にはくれぐれも注意が必要です。
また正しい手順で髪を洗わないとかえって逆効果になる場合もあるため、この点も気をつけなければなりません。
シャンプーによる頭皮トラブルに悩まされているという方は、ぜひ一度髪断食を試してみてはいかがでしょうか。