「髪にハリやコシがなくなって、ボリュームが減ってしまった」
「ちゃんとヘアケアしているのに、ツヤがなくパサついて気になる」
など、髪のトラブルに悩んでいませんか。
健康な髪を育てたいのであれば、トリートメントや頭皮マッサージなど外側からケアだけでは不十分で、充分な栄養を摂ることが必要です。
とはいえ、どの栄養を摂取すればいいのかよくわからない人も多いでしょう。
そこで、ここでは、髪に良い栄養について紹介します。
Contents
髪のために栄養の摂取が必要な理由とは
ヘアトリートメントは「毛髪内部に栄養を与えダメージを修復する働きがある」といわれることがあります。
しかし、髪はすでに角化した細胞で、いわば死んだ細胞なので、外側からいくら栄養を与えてもダメージが回復することはありません。
死んだ細胞である髪が伸びるのは、毛根の部分は生きていて細胞が分裂を繰り返しているからです。
細胞が活発に分裂を繰り返して伸びれば、太くしっかりした髪が育ちます。
そのため、健やかなツヤのある髪を育てたければ、充分な栄養を細胞に送り届けることが大切です。
栄養が不足すれば、髪はしっかり成長せずにハリやコシがない状態になったり、抜けやすくなって薄毛につながったりします。
髪の美しい状態を維持するためには、栄養バランスのとれた食事をとることが必要なのです。
髪に良い栄養
美しい髪を育てるためには、髪を構成する成分を特に意識して摂るようにすると良いでしょう。
ただし、髪に必要な栄養ばかり摂るのも偏りが生じて良くありません。
バランスをよく考えることが大切です。
たんぱく質
髪の主成分はケラチンと呼ばれるたんぱく質です。
健やかな髪を作るためには、良質なたんぱく質の摂取が欠かせません。
肉や卵に豊富に含まれるため、一般的な食生活を送っていればたんぱく質が不足することはあまりないでしょう。
ただ、毎食肉ばかり食べるといった偏りがあるのは良くありません。
朝食は卵料理に、昼食は肉にするなど、さまざまなたんぱく源を摂取するよう心がけるといいでしょう。
大豆は良質なたんぱく質だけでなく、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも豊富に含まれています。
エイジングケアにも役立つ女性に嬉しい食材で、おすすめです。
【多く含まれる食品】
肉や卵、大豆、乳製品など。
ビタミン類
ビタミンは、たんぱく質や脂質の分解や合成を助けるなど、機能を調整し正しく維持する働きがあります。
多くの種類があり、髪を作るのに特に必要なのはビタミンB2やB6、C、Eなどです。
B群は主に細胞の代謝を促す働きをし、Cは細胞の活性化に作用します。
Eは毛細血管を拡張して血液の循環を良くするため、細胞に栄養が届きやすくなります。
【多く含まれる食品】
ビタミンB2:レバー、魚介類、牛乳、緑黄色野菜
ビタミンB6:かつお、まぐろ、レバー、バナナ
ビタミンC:ブロッコリー、キャベツ、かんきつ類
ビタミンE:ナッツ類、ナッツ系オイル
亜鉛
亜鉛は髪の主成分、ケラチンを合成するときに欠かせない栄養素です。
たんぱく質などとは異なり、普段の食生活では不足しがちなため、意識して摂取することが大切です。
食事だけでカバーすることが難しければ、サプリメントを活用するのもいいでしょう。
【多く含まれる食品】
牡蠣、レバー、抹茶、ごま
取りすぎると髪にあまり良くない成分とは
基本的に、髪に悪い栄養というものはありません。
ただし、摂りすぎると髪に好ましくない影響を与えるものは存在します。
そのような成分は摂りすぎないように注意しましょう。
脂肪分
頭皮の皮脂は乾燥を防いだり髪にツヤを与えたりする働きがあり、適度な脂肪分の摂取が必要です。
とはいえ、過剰に摂取してしまうと皮脂分泌が過多になり、べたつきや毛穴の皮脂詰まり、炎症などを招く恐れがあります。
ふだんの食事で肉料理や揚げ物ばかり食べないようにしましょう。
甘いものも、食べ過ぎると皮脂の分泌が盛んになる傾向があり、節度を守ることが大切です。
アルコール
アルコールは、血行を促進する働きがあったりストレスの解消になったりするため、適度な量を守って飲めば必ずしも悪いものではありません。
ただし、アルコールを摂取したときは、分解するために体内にあるアミノ酸(たんぱく質の構成要素)やビタミンが消費されてしまいます。
そのため、大量に摂取すると髪を作るためのビタミン不足につながります。
糖分も意外と多く含まれています。
飲み過ぎは糖分の過剰摂取につながり、良くありません。
塩分
塩分は身体を維持するのに不可欠ですが、摂りすぎは身体にも髪にも良くありません。
摂りすぎると血中の塩分濃度が高くなってしまうからです。
血中の塩分濃度が濃くなると、いわゆるドロドロ血液になって流れが悪くなり、細胞に栄養が行き届きにくくなってしまう恐れがあります。
改めるべき食習慣とは
髪のトラブルが気になりだしたら、良くない食習慣も改めるようにしましょう。
無理なダイエットをしている
身体や髪が必要とする栄養を摂るためには、毎食バランスの良い食事を摂ることが欠かせません。
無理な食事制限をしていると、必要な栄養が不足してしまいます。
栄養は身体に優先的に回されるため、髪に必要な分が足りなくなり、パサついたり弱って抜けやすくなったりするでしょう。
ダイエットで体が痩せたとしても、髪がパサパサではあまり美しく見えないものです。
スリムになりたいのであれば、バランスのとれた食事をとり、適度な運動をするのがおすすめです。
運動は全身の血行を良好にする、ストレス解消になるなどの良い影響も期待できます。
外食やコンビニ弁当で済ませている
忙しいからと、食事を外食やコンビニ弁当で済ませていませんか。
たまになら構いませんが、ひんぱんに頼るのはやめましょう。
なぜなら、脂っこくて塩分も濃い食生活になりがちだからです。
どうしても外食やコンビニ弁当に頼らざるを得ないときは、野菜が多いメニューをチョイスするなど、なるべく栄養バランスが整うよう意識しましょう。
飲み会が多い
先にも述べた通り、アルコールの過度な摂取は髪に良くkありません。
また、お酒を飲むときのおつまみは、唐揚げや枝豆など脂肪分や塩分が多いものになりがちです。
そのため、飲み会がひんぱんにあるときは注意する必要があります。
飲み過ぎやおつまみの種類に気を付け、節度を守って飲むようにしましょう。
食事ではないがタバコもNG
食事とは関係ありませんが、喫煙も髪に良くありません。
これは、主に次のような理由があります。
ニコチンが血管を収縮させる
ビタミンを破壊する
血管が収縮すると、血行が悪くなります。
すると髪に栄養が行き届きにくくなり、結果として髪の成長を妨げ、薄毛に結びついてしまうのです。
また、喫煙すると体内のビタミンCが破壊されることがわかっています。
先に述べたように、ビタミンCも髪を作るのに必要な栄養です。
破壊されてしまえば、不足して髪がうまく作られなくなってしまうでしょう。
なお、自分は吸わなくても、周囲にタバコを吸っている人がいると、煙に含まれる有害な物質を吸い込む可能性が高いです。
可能であれば、あまり喫煙者のそばにいないようにしましょう。
タバコは身体にも悪いため、現在吸っているのであれば、なるべくやめることが望ましいです。
禁煙が無理でも数本数を減らすよう努めましょう。
まとめ:髪に良い栄養を意識して摂取しよう
髪のハリコシのなさや抜け毛の増加、薄毛など髪のトラブルが気になったら、ヘアケアだけではなく毎日の食事や食生活にも注意しましょう。
髪に必要な栄養が不足していると、いくらヘアケアをしても髪が健やかに成長しません。
髪を作るのに特に必要な栄養は、たんぱく質、ビタミン、亜鉛などです。
ただし、これらばかりを摂るのではなく全体のバランスを考えて食事をするようにしましょう。
脂肪分や糖分、塩分の摂りすぎも控えることが大切です。
食生活に注意して健康な髪になりましょう!