女性の薄毛

薄毛女性にいい!皮膚科医推奨のシャンプー理論

基本シャンプー剤を使わないのが髪の毛に良い

私は美容師ですが、美容師がシャンプーをしないというのも変な感じがしますが、これからお話しすることは北里大学の整形外科教授の推奨するシャンプーをしない頭皮や髪の健康法をご紹介します。

なんでもその教授は月一回のシャンプーで、しかもその一回のシャンプーでも湯洗いのみの習慣を継続していて今まで悩んでいた薄毛の問題や頭皮の皮膚疾患などの悩みを解消することができています。

美容師としてとても興味深い内容でした。

シャンプーを使わないで1ヶ月過ごすと頭皮と髪に変化が現れる

シャンプー剤を使わないで1ヶ月過ごすと興味深いことが髪の毛や頭皮に訪れるようです。

常識的に考えればシャンプーをしない生活は頭皮が痒くなりフケがでてきてとても不衛生な頭皮環境になってしまうと想像するのですが、実際には全くその逆の現象が起こるようです。

皮脂腺が縮み髪へ十分な栄養がいく

シャンプーをやめると、まず先に実感するのが皮脂の量が減るということです。

シャンプー剤には界面活性剤と言って皮脂(油)をきれいに落とす洗浄剤が含まれています。

本来皮脂は適量が分泌していれば頭皮のバリア機能の役割や常在菌によって汗の水分と混ざり合って髪の毛の艶の素となるものです。

しかしシャンプー剤の強力な洗浄力のせいで頭皮の皮脂が根こそぎ洗い落とされてしまうと体の機能的に頭皮に皮脂が足りていないと錯覚を起こし、皮脂腺が肥大化し余分な皮脂を分泌するようになります。

そうすることで頭皮が常にベタベタで不衛生な状態になるのですが、シャンプーをやめることで肥大化した皮脂腺がだんだん縮んでいき適量の皮脂を分泌することになります。

そうなると頭皮の湿疹の心配もなくなり、さらには程よい艶感のある髪の毛が誕生するのです。

またこれまで皮脂に栄養を取られていた分、その栄養が髪の毛に回るようになり強くて健康的な髪の毛に成長します。

髪の毛を作っている毛根幹細胞が元気になる

シャンプー剤に含まれる界面活性剤や防腐剤は毛根のダメージの原因になります。

毛根には髪の毛の種となる毛根幹細胞があり、シャンプー剤が染み込むことでこの髪の毛の種が根こそぎ洗い流されてしまいます。

しかしシャンプー剤を使ったシャンプーをやめればこの髪の毛の素となる毛根幹細胞が元気に活動をはじめ健やかな髪の毛が生まれてきます。

頭皮が厚くなり毛根が奥まで根を張りやすい

髪の毛はある意味植物と似ています。頭皮に厚みがあり柔軟性がある方の髪は太く健康的で、しかもストレートできれいな髪の毛の方が多いです。

しかし、シャンプー剤に含まれる洗浄成分や防腐剤は頭皮の厚みを薄くしてしまい、皮膚厚の薄い頭皮は硬く健康な髪の毛が育ちません。

シャンプーをやめることでこの皮膚厚に厚みがでてきて頭皮の柔軟性もでてきます。

髪の毛の根が頭皮の深くまで根を張ることで髪の毛は強く太く、きれいなストレートな毛として成長します。

常在菌が増えて頭皮が清潔になる

菌と聞くとなんだか不衛生と思われるかもしれませんが、人の体には常に常在菌と言って皮膚に必要な菌が数万と存在しています。

その常在菌というのは頭皮の新陳代謝を促進したり、本来混ざり合うことのない汗の水分と皮脂の脂を混ぜて頭皮の肌バリアや髪の毛の艶を作り出します。

また常在菌がつくる肌バリアのおかげで真菌などのカビや雑菌、紫外線などから頭皮を守ってくれるのです。

ほどよく皮脂が残り髪に艶がでる

女性の方は髪の毛に洗い流さないトリートメントやオイルを使っている人も多いでしょう。

しかし、シャンプー剤をつかわない生活になると髪の毛に自然な保湿力がつきます。

そしてその髪の毛はトリートメントをつけているわけでもないのに艶々したきれいな髪の毛に変化していきます。

この艶の正体は頭皮の適度な皮脂です。

ベタつきや臭いが消える

1日の終わり頃になると髪の毛が妙にベタついたり、ベタつきのせいでぺったんこなボリュームのない髪の毛になったり、はたまた頭皮や髪の毛が臭くなったりしませんか?

それってやはりシャンプー剤が影響が強いです。

シャンプー剤をやめない限り皮脂腺の肥大化は止まらず大量の皮脂が分泌され、1日の終わりに近づくにつれてその皮脂が酸化し臭いやベタつきに変わるのです。

しかし、シャンプーをやめることで皮脂腺が縮み夕方になってもベタつきや臭いを発しない頭皮環境に改善することが可能です。

シャンプー剤を使わないシャンプーの手順と経過

シャンプーを使わない生活は想像もしたことが無いと思います。そして私自身もその経験はありません。

脱シャンプーの初期の頃は確かに頭皮や髪の毛には少なからずともデメリットがあるようですが、それを乗り越えれば上記にあるような様々なメリットを得られるようになります。

脱シャンプー初期の頃は次のようなことが起きてしまいます。

シャンプーをやめて1週間程度は頭皮がベタつき臭いもある

人の体はそんなに早くは変化しません。徐々に変化していきます。ダイエットをしたことがある人ならわかると思いますが、ダイエットを始めて1日程度で痩せませんよね?

脱シャンプーも同じでそれまでシャンプー剤のせいで肥大化していた皮脂腺はすぐには縮みません。ある程度の期間を経てだんだんと小さくなり適量な皮脂を分泌するようになります。

その間はこれまでと同じように大量の皮脂が分泌したり、その皮脂が酸化することで嫌な臭いを放ったりします。

ですからその間はシャンプー剤は使わないのですが、湯洗いで頭皮の不快なベタつきや臭いを洗い流しましょう。

かゆみがでてくる場合がある

シャンプー剤をやめてしばらくは皮脂の影響やその皮脂を餌にしている常在菌の一時的な大量繁殖、雑菌などの影響で頭皮環境が悪くなり痒みや湿疹を伴うことがあるかもしれません。

しかし、1から2週間我慢して湯洗いのみに徹していればその頭皮の荒れも次第に収まっていきます。

どうしても痒みが我慢できないのであれば炭酸水で頭皮を濯いで見てください。

炭酸のきめ細かい気泡が毛穴の奥に浸透し溜まった汚れや皮脂汚れを落とし、頭皮の痒みが緩和されたり、スッキリした気分になります。

フケが出る可能性がある

フケの種類には脂っぽいものとカサカサした乾燥性のものがあります。いずれにしてもフケ症の方はシャンプーをやめた初期はフケがでてしまう恐れがあります。

しかしそれも1、2週間の我慢です。

その期間を乗り越えれば次第にフケの量も適量になり、さらに1ヶ月2ヶ月と月日を重ねるたびみフケの悩みが解消されていきます。

脱シャンプーを始めるタイミング

脱シャンプーを始めるタイミングは思い立ったらすぐに始めることが良いのですが、脱シャンプーをした最初の1、2週間は過剰なベタつきやフケ、痒み、嫌な臭いを発する可能性が高いため、出来たらゴールデンウィークや夏休み、冬休みなど長期休みの期間を利用して脱シャンプーを始めた方が良いでしょう。

そして休みが終わる頃には頭皮環境がガラリと変わっているかもしれません。

まとめ

脱シャンプーは健やかで本来的な人の髪の毛を取り戻してくれます。

江戸時代などシャンプー剤のなかった時代の女性の髪の毛は年齢がいっていても薄毛の方などあまりいないです。

それはシャンプーやトリートメントといった化学物質を使用せず人間本来の髪の毛のケアをしていたからだと思われます。

もし脱シャンプーを始めてみたいけれど初期の頃にあるベタつきや臭いフケ痒みが気になるという方は湯洗いや炭酸水で頭皮を洗い流すことから始めてみると良いでしょう。

きっとあなたの髪は健康になります。