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女性の薄毛の種類
女性の薄毛の種類は大きく分けると
びまん性脱毛症
年齢が40歳を超えたあたりから女性の髪の毛に影響のある女性ホルモンの一つエストロゲンの減少により女性の髪の毛は全体的に細くなりボリュームがなくなります。
これをびまん性脱毛症といい40歳以降の女性に多くみられる症状です。
女性性男性型脱毛症
女性の体は女性ホルモンが9割、男性ホルモンが1割程度分泌しています。
しかし加齢によって女性ホルモンの分泌量が減ってしまうと女性ホルモンと男性ホルモンの優位差が縮んでしまうため、女性にも男性同様の薄毛を発症してしまうことがあります。
男性の薄毛の症状は前頭部の生え際からM字の剃り込みが入ったような薄毛、またつむじあたりからO字のように薄毛を発症するものです。
これを女性性男性型脱毛症fagaと言います。
産後脱毛症
出産後女性の卵巣は一時的に休止します。
その間は女性ホルモンの分泌量が急激に減るため女性の髪の毛と関係深い女性ホルモンが減ることで髪の毛のヘアサイクルが乱れ急に髪の毛が抜けてしまいます。
この現象を産後脱毛症または分娩後脱毛症といいます。
この症状は一時的なものなのでほとんどの方は1年未満でまた髪の毛が生え揃ってきます。
円形脱毛症
女性男性関係なく発症するのが円形脱毛症です。
その原因はアトピー性素因を持っていたり、遺伝的なものであったり、免疫機能の暴走であったり、ストレスが影響しているものがあります。
原因を特定するのが難しい症状で重度の症状の場合完治することが難しいとされています。
しかし、軽い症状のものなら10ヶ月程度で完治します。
女性の薄毛にはこのようなものがあります。
女性用育毛剤の効果は即効性のないものばかり
巷に売られている女性用育毛剤には残念ながら即効性のあるような育毛剤は今のところありません。
もちろん全く効果がないといっているのではなく、しっかり1日決められた容量用法を毎日継続すればそのうち生えてくることでしょう...程度です。
しかし、男性用の育毛剤には即効性のあるものも存在します。
副作用の危険がありますが、その効果は実証済みのものばかりです。
ただしこれは女性が決して使ってはいけないものばかりです。
もしこのような育毛剤を使ってしまうとどのような事が起きてしまうのでしょうか?
下記にまとめてみました。
焦って女性が使ってはいけない育毛剤の種類
フィナステリド
男性型脱毛症の治療薬でもともと男性の前立腺肥大症の治療薬として使われていました。
その治療中の患者さんに副作用で髪の毛が生えてきたことから男性型脱毛症に効果的とされ育毛治療薬として現在は使われています。
効果
男性型脱毛症の原因となる5アルファリダクターゼと毛根内に存在する男性ホルモンが混ざる事でジヒドロテストステロンという物質ができます。
この物質が毛根内にある受容体と結びつく事で男性の薄毛が進行していきます。
フィナステリドは5アルファリダクターゼとテストステロンが酵素変換するのを防ぐ作用があります。
ですから一応加齢によって女性性男性型脱毛症を発症した女性にも理論的には効果があります。
副作用
フィナステリドを女性が服用する事で倦怠感、吐き気などの副作用のほかに、女性ホルモン自体を乱してしまったりします。
また、妊娠予定の方や妊娠中の方が飲んだり触れたりするだけで体内にいる赤ちゃんの生殖機能障害を起こしてしまう恐れがあります。
もちろん授乳中であっても母乳にその成分が混ざるため特に妊娠中から産後間もない方には禁忌されているお薬です。
ミノキシジル
ミノキシジルとはもともと血管拡張剤として使用されていたお薬で高血圧の経口薬として広く使われていました。
ミノキシジルを使っていた患者さんに発毛という副作用が発見され1980年代に始めて育毛薬として認可され現在にいたります。
フィナステイリドと違ってミノキシジルはドラックストアでも販売されており比較的安易に入手可能です。
ミノキシジルには塗り薬などの外用薬と飲むタイプの内服薬がありますが、日本では塗り薬の外用薬のみに認可が降りており、内服薬は一般では入手ができません。
内服薬を入手するとなると個人輸入になります。
効果
薄毛を発症してしまう原因の一つに加齢による血管の収縮が関係します。
髪の毛は血液から栄養や酸素を吸収し育ちますので、血管が収縮してしまうと十分な血液が髪の毛の毛根に届けられなくなり髪が痩せてしまい薄毛を発症します。
また毛根直下にある血管は毛細血管ですから、加齢による血管の収縮は頻繁に起きてしまいます。
ミノキシジルはもともと血管拡張剤ですから収縮した血管に働きかけ血管を拡張し血流を促し、髪の毛を成長させる効果があります。
またミノキシジルには髪の毛の発毛シグナルインスリン用成長因子や血管内皮細胞増殖因子の生成を促し毛母細胞の細胞分裂を促す作用があります。
副作用
ミノキシジルの副作用については発疹、かぶれ、フケ、めまい、動機、むくみ、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎などがあります。
またミノキシジルの有名な副作用として多毛症があります。
多毛症とはどういったものかというと、体毛が男性のように濃くなるということです。
特にミノキシジルタブレット(内服薬)を女性が服用しますとこの多毛症はかなりの確率で起こるとされています。
例えばお顔の無駄毛が濃くなった、髭が生えてきた、体毛が濃くなったなど女性として困る症状が起きてしまいます。
また国内で販売されている塗り薬も男性用はミノキシジル5%、女性用は多毛症などのリスクも考慮されており1%となっています。
そして女性の場合多毛症以外にもひどい貧血のリスクが高くなります。
女性の場合女性特有の生理現象のせいで男性よりも貧血の方が多く、もともと血管を拡張するミノキシジルを服用する事で血管が拡張し貧血をさらに悪化させてしまう恐れがあります。
個人輸入の育毛剤
世界には様々な育毛剤があります。たとえば漢方に特化したものやビタミンが豊富に含まれたもの、女性の更年期障害の際に使われる女性ホルモン代用成分が含まれているもの、そのほかにもフィナステリド入りのものやミノキシジル、ミノキシジルタブレットも含まれています。
こうした育毛薬はたくさんあるのですが、そのリスクとして個人輸入による購入は国が保証はしてくれません。
ですからもしも副作用を発症してしまった場合すべて購入者側の自己責任となってしまいます。
効果
効果の方もそのお薬や成分でさまざまです。
日本では厚生労働省がその効果を認めたものしか販売できませんが、個人輸入の場合効果の有無はそのお薬を販売している企業側の情報に頼るしかありません。
副作用
副作用もお薬によて様々ですが、副作用の情報源も販売元の情報を頼るため信憑性に欠けるものもあります。
つまり個人輸入に頼るのは非常にリスクが高い育毛方法と言っても良いでしょう。
女性の薄毛は育毛剤ではなく育毛治療を受けよう
女性が薄毛を発症した場合偏った情報源に頼らず専門のクリニックや病院で一度相談した方が良いです。
薄毛専門のクリニックには医師がしっかり診察をしその状態に合った治療を施してくれます。
また治療に使用するお薬の副作用もしっかり説明、対処してくれるので安心です。
このように女性の薄毛に使用する育毛剤には副作用が強いものもあります。
そのため自己判断による安易な育毛剤などの使用は控えましょう。