女性の薄毛

L-システイン(シスチン)を摂って薄毛予防!女性にマストの美容成分

美容に詳しい女性ならきっと知っているL-システイン。

何故か日本ではサプリがほとんど販売されていませんが、アメリカでは健康に美容にとても大切なことが知られており、サプリメントも様々な企業から販売されています。

この成分のすごさと、髪にも良いという理由を解説しましょう。

L-システインとは?

L-システイン(システインと記載されることもあります)は非必須アミノ酸の一種で、メチオニンという必須アミノ酸から作られます。

L-システインが2分子結合したものをL-シスチンといい、L-システインとL-シスチンは体内で相互変換されます。

つまり、どちらも同じものと考えて良いでしょう。

L-システインは硫黄を含む含硫アミノ酸で、この成分を含むタンパク質を焼くと硫黄のにおいがします。

硫黄には解毒作用や糖質・脂質の代謝の補助などの働きがあり、健康を維持するために大切な成分です。

また、L-システインは非必須アミノ酸ですがL-システインを生成するメチオニンが必須アミノ酸なので、メチオニンの摂取量が不足するとL-システインも不足してしまいます。

L-システインはケラチンタンパク質の構成成分

私たちの身体は、様々な種類のタンパク質でできています。

食事で摂ったタンパク質は一旦アミノ酸に分解され、その後各部位に合ったタンパク質に再合成されます。

L-システイン(L-シスチン)は髪の毛や爪、皮膚を構成するケラチンというタンパク質に多く含まれています。

L-システインが髪の毛にもたらす作用

髪の毛の場合、18種類のアミノ酸が結合してできていますが、そのうち最も多いのがL-シスチン(L-システインが2分子結合したもの)です。

L-シスチンは他のタンパク質にはほとんど含まれておらず、以下のように髪の毛の健康に大きな役割を果たしています。

L-システイン(L-シスチン)が髪を強くする
L-システインには、髪を強くしハリとコシを与える働きがあります。

これは、L-システインに含まれる硫黄成分の働きによるものです。

L-システイン同士が結合することをS-S結合、またはジスルフィド結合といいます。

この結合によってタンパク質の構造が立体的になり、髪がしっかり根元から立ち上がるようになります。

そのためL-システインを摂ることで、髪のボリュームアップにつながります。

ちなみに、パーマをかけるとこのS-S結合が一旦切断されます。

2つに分割されたL-システインは薬液によって別のL-システインと再結合されるため、真っ直ぐだった髪がカーブするようになりウェーブが出ます。

しかし、本来の結合とは違ってしまうため、パーマを繰り返すと髪が弱くもろくなってしまうのです。

身体の老廃物を髪の毛から排出させる
よく髪の毛で薬物検査をしますよね。

これは、髪の毛に様々な有害物質を集める働きがあるからです。

主な有害物質とは水銀やカドミウム、鉛、ヒ素、アルミニウムなどで、土壌や調理器具、食品などに含まれています。

また、コカイン、大麻、覚醒剤などの場合もあります。

これらが体内に入ると、脂肪に蓄積されて血中に溶け出し、頭皮まで送られると髪の毛のメラニン色素と結合し、どんどん蓄積されます。

その状態で髪が伸びていくため、薬物検査には髪の毛がよく使われるのです。

L-システインに含まれる硫黄には、こういった有害物質と反応して解毒、排出する働きがあります。

L-システインが多く含まれているほど有害物質が集まり、さらにデトックスしてくれるのです。

頭皮のターンオーバーを促進する
L-システインには、皮膚のターンオーバーを促進させる働きがあります。

加齢とともにターンオーバーサイクルが長くなると、古い角質が頭皮に留まり硬くなってきます。

すると毛細血管が圧迫されて血流が悪くなり、髪を産み育てる毛母細胞に栄養が充分届かなくなります。

その結果、髪の成長が遅くなったり抜けやすくなったりするのです。

L-システインにはターンオーバーサイクルを促進する作用があるので、古い角質を取り去り血液の流れを良くしてくれます。

L-システインの様々な効能・効果

L-システインには、頭皮と髪の健康を守る以外にも多くの作用があります。

女性に嬉しい効果がたっぷりあるので、ご紹介しましょう。

美肌・美白作用
L-システインは多くの美白医薬品に配合されています。

これは、この成分にシミ予防や改善の効果が期待できるからです。

シミは、アミノ酸のチロシンと酵素チロシナーゼが結合することによってメラニン色素が作られ、それが蓄積されたものです。

L-システインにはチロシナーゼ酵素の働きを抑える作用があるので、メラニン色素が作られにくくなります。

その結果、シミの予防効果が期待できるのです。

また、この成分にはターンオーバーサイクルを促進する作用があり、作られたメラニン色素を蓄積させず、排出してくれます。

活性酸素を除去する作用
私たちの体内では、常に活性酸素が生まれています。

活性酸素はウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きがあるのですが、増え過ぎると健康な細胞を攻撃し酸化させてしまいます。

すると全身が錆びついた状態となり、老化が進んでしまうのです。

L-システインには有害金属によって生まれる活性酸素を除去する作用があるので、細胞の劣化を防いで生活習慣病や老化を防ぐサポートをしてくれます。

肝臓を助けて二日酔いを改善する作用
肝臓は毒素を分解する働きがあります。

アルコールを摂取すると、分解されてアセトアルデヒドという有害物質に変化します。

さらに肝臓内で酵素によって無害な酢酸へと分解され、血中を流れて最終的に汗や尿となって排出されます。

L-システインにはアセトアルデヒドを約6割減らす作用があることが、東北大学の研究でわかっており、二日酔いを予防してくれるのです。

また、アセトアルデヒドを酢酸に変化させる酵素の活性度は、人によって違います。

アジア人はこの酵素の働きが悪い人が多いのですが、その中でも日本人は非常に多いことがわかっており、4割以上が酵素が全く働かないかわずかしか働かないのです。

しかし、L-システインは酵素のあるなしに関わらずアセトアルデヒドを減らす作用があり、肝臓の負担を軽くしてくれます。

疲れを改善する作用
私たちが食べたものは、体内で代謝されてエネルギーを生み出します。

しかし、活性酸素によってこのサイクルがうまく働かなくなるとエネルギーが不足しやすくなるため、疲れが溜まってしまいます。

L-システインにはエネルギーの生成を助ける働きがあるので、疲労が溜まりにくくなり、毎日を元気に過ごすサポートをしてくれます。

L-システインを摂るには

L-システインはタンパク質に含まれていますが、どんなタンパク質でも良いということではありません。

バランス良くアミノ酸を含むのは肉や魚、牛乳、ヨーグルト、卵、大豆などなので、これらを積極的に摂りましょう。

また、サプリを利用する方法もあります。

日本ではL-システインの目安摂取量が設定されていません。

そこでWHOが設定した推奨摂取量を見ると、「体重1kg当たりメチオニン10.4mg、L-システイン4.1mg」となっています。

計算すると、50kgの体重の人でL-システインは200mg程度ということになりますが、タンパク質の摂取量が少ない場合は、もう少し摂っても良いでしょう。

ただし、日本ではL-システイン単体のサプリはほとんど販売されていません。

アメリカでは大手メーカーから販売されており、日本の通販経由で購入することができます。

500mg程度のものが多いのですが、摂り過ぎは糖尿病を悪化させるとの報告があります。

できるだけ少なめのものを選ぶか、2日に一度の摂取にするなど工夫しましょう。

まとめ

L-システインは老化防止、美肌・美白、美髪効果と、非常に女性に嬉しい成分です。

特に髪の毛の健康になくてはならないものですから、L-システインを多く含む肉や魚、大豆製品など良質のタンパク質を積極的に食べたりサプリを摂ったりして、不足しないようにしましょう。