もともとあまりクセのなかった髪が、年齢を重ねるにつれてうねるようになることがあります。
髪がうねるとうまくまとまらず、扱いづらくて困りますよね。
生まれつきくせ毛の場合、髪質の問題なのでストレートパーマや縮毛矯正をしないとまっすぐにするのは難しいことが多いです。
しかし、加齢によって直毛だった髪にうねりが出てきた場合は、適切に対策することでもとに近い状態に戻すことも可能です。
ここでは、加齢によってうねりが起こる原因と対策について紹介します。
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うねりが起きる原因は?
年を重ねると身体のあちこちに変化がでてきます。
髪がうねって扱いづらくなるのもその1つで、個人差はありますが40~50歳で目立つようになることが一般的です。
生まれつき髪にクセがある人は、髪自体はハリやコシがあって健康な状態であることも珍しくありません。
しかし、加齢によりうねりはじめた髪は、弱ってハリやコシがなくなっていることが多いです。
では、どうして年をとるとこのような変化がでるのでしょうか。
頭皮がたるんで毛穴がゆがむ
若いころの肌はみずみずしく、ハリがあります。
しかし、年を重ねるにしたがって肌が保持する水分量が減ってくるようになり、しだいにハリを失ってたるみがちになります。
たるみが起こるのは、顔だけではありません。
頭皮も同じようにハリを失いたるんできます。
その結果、毛穴がゆがみ、そこから生えてきた髪もまっすぐ伸びずにうねってしまうのです。
毛髪内部がスカスカになっている
毛髪は、表面をキューティクルが多い、その内部にコルテックスがつまり、芯にあたる部分はメデュラと呼ばれる組織が存在する三重構造です。
産毛や軟毛にはメデュラがないこともあり、髪の大部分はコルテックスが占めています。
コルティックスには、たんぱく質のほか、脂質や水分、髪の色を決めるメラニン色素などが含まれています。
コルティックスがバランスよくつまった髪は強くしなやかです。
ところが、加齢によって肌がハリを失うように、髪も内部の水分や栄養が減少するようになります。
さらに、外部刺激によって髪が傷むとキューティクルの隙間からたんぱく質や水分がもれ、内部がすかすかになります。
すると髪の形状にも影響がでて、変にうねるようになるのです。
水分も失っているのでパサつき、ハリやコシ、ツヤもなくなります。
雨の日に、髪が普段以上に広がったりうねったりしてまとまらず、困った経験がある人も多いでしょう。
これは、内部がところどころ空洞化した髪が空気中の湿気を吸収し、いびつに水分を含んでふくらむために起こります。
対処法は?
加齢によって髪がうねるようになると、丁寧にスタイリングしてもまとまりづらく、広がりがちです。
髪の状態によってはパサつきがひどいこともあるでしょう。
髪が与える印象は大きいので、ひどいうねりはどうにかしたいものです。
そこで、ここではうねりが気になるときの対処法を相談します。
美容院で相談して髪型を変える
髪自体が乾燥してパサつき、うねるようであれば、カットして髪型を変えてしまうのも1つの方法です。
傷ん髪はトリートメントなどでケアすることである程度補修はできますが、完全に修復することはできません。
そこで、傷んだ部分はすっぱり切ってしまうと見た目もよくなります。
行きつけの美容室があれば、そこでよく相談すると良いでしょう。
髪質を知っているスタイリストならよく似合うよう、うねりを活かしたおしゃれな髪型に仕上げてもらえます。
うねりのせいでセットが大変だからとパーマをかける人もいますが、これはあまりおすすめできません。
繰り返しパーマをかけていると薬剤で髪の傷みがすすみ、毛髪内部の空洞化が進んでますます妙なクセがつく可能性が高いからです。
ヘアケアアイテムでケアする
年を重ねてうねりが出てきた髪は水分や栄養が不足しているので、補給する必要があります。
トリートメントやヘアオイルを使って髪の表面をコーティングし、乾燥が進まないようにしましょう。
トリートメントにはインバスタイプとアウトバスタイプの2種類があります。
トリートメントというと、お風呂場で髪につけたあと、しばらくおいてから洗い流すタイプを思い浮かべる人が多いでしょう。
これはインバストリートメントです。
トリートメントには、これ以外に、髪につけてそのまま流さないタイプもあります。
お風呂場でなくても使えるタイプで、アウトバストリートメントと呼ばれます。
インバストリートメント
インバストリートメントの主な役割は、毛髪内部への栄養補給です。
すかすかになった内部に栄養を届けることで、しなやかさをとりもどし、うねりやすい髪の状態を整えます。
使うときは、髪をシャンプーで洗ったあと、よく髪をしぼって水気を切り、適量を毛先を中心につけていきましょう。
あとは、しばらくそのまま放置してからよく流します。
髪に良さそうだからと、流さないままにするのはよくありません。
インバストリートメントを髪につけっぱなしにしていると、頭皮や顔についたときに荒れる可能性があるうえ、髪にも良くありません。
適切な時間つけて髪への浸透を促したあと、しっかり流すことが大切です。
アウトバストリートメント
アウトバストリートメントの主な役割は、髪の表面を包み込み、熱や摩擦などの外部ダメージを防ぐことです。
表面をコーティングすることで、乾燥防止にもなります。
濡れた髪に使えるタイプと乾いた髪にのみ使えるタイプとがあるので、使用前にパッケージで確認しておきましょう。
つけるときは、適量を手のひらにだし、両手をこすり合わせてよく伸ばしてから髪に塗布していくとスムーズです。
傷みがちな毛先から少しずつつけていきましょう。
このとき、頭皮や顔などに付着しないように注意が必要です。
つけすぎるとべっとり重たい感じになるので、少しずつ塗布するようにします。
ドライヤーのかけ方にも注意
うねる髪は、洗髪後の乾かし方にも注意しましょう。
丁寧に乾かすことで、うねりを落ち着かせることも可能です。
タオルドライしてできるだけ水分をとる。
ごしごしこすらない。
髪は適当に4か所くらいに分けてブロッキングし、下側の髪から乾かす。
ドライヤーは近づけすぎず、20センチほど離して温風をかける。
8割ほど乾いたら、次のブロックの髪を乾かす
全体に乾いてきたら、目の粗い櫛を使ってまっすぐにしながら温風をかけ、最後に冷風をかける。
冷風をかけると乾かしたときのまっすぐな状態を維持しやすくなる。
自然乾燥させると、濡れた髪がこすれたときにより傷みやすいので、きちんとドライヤーを使って乾かすことが大切です。
頭皮マッサージも効果的
髪にうねりがでるのは、頭皮のたるみによって毛穴がゆがんでいる可能性もあります。
そこで、頭皮をマッサージするのも効果的です。
血行が良くなり、たるみが緩和する可能性があります。
マッサージには決まったやり方はなく、5本の指の腹で優しくもみほぐせばOKです。
ただし、手は下から上に動かすようにしましょう。上から下に動くような揉みほぐし方をすると、たるみが助長される恐れがあります。
生活習慣も見直して
髪の栄養がスカスカになっていることが大きな原因なので、しっかり食べて栄養を補給することも大切です。
どれだけ栄養をとってもすでに伸びた髪に届くことはありませんが、これから生えてくる髪が健やかに育ちやすくなります。
健康な髪を育てるためには、しっかり寝ることも大切です。
まとめ
年を重ねるうちに髪がうねるようになった場合、頭皮のたるみによる毛穴のゆがみと毛髪内部の空洞化が原因である可能性が高いです。
トリートメントで丁寧にケアし、頭皮マッサージをするなどの対策をとりましょう。
うねりが強くでた髪は思い切ってカットし、クセが活かせる髪型にしてしまうのも1つの方法です。
丁寧なケアをして、年齢を感じさせないしなやかでうねりのない髪を目指しましょう。