女性の薄毛

薄毛の治療薬、フィナステリドは女性にはリスクが!!

薄毛治療に効果的な治療薬として有名なフィナステリド

男性の脱毛症に使われる治療薬として認知されていますが、果たして女性の薄毛にも効果があるのでしょうか?

また、フィナステリドを服用するとどのような効果や副作用があるのか、気になるポイントを徹底解説していきます!

フィナステリドとは?

フィナステリドとは1991年アメリカのメルク社が開発した、抗アンドロゲン薬の一つです。

1997年に、男性型脱毛症(AGA)にも効果があると明らかにされ、治療薬として許可されました。

日本では2005年に厚生労働省の承認が下りて、「プロペシア」という名前で販売が開始された薬です。

フィナステリドの効果

フィナステリドは薄毛の進行遅延に効果があるといわれていますが、具体的にどのような効果があるのかを見ていきましょう。

なんでも男性ホルモンと深い関係性があるようです。

男性型脱毛症(AGA)の進行遅延

男性型脱毛症(AGA)の原因は、男性ホルモンの一つであるテストステロンが何らかの原因によって分泌されたDHT(ジヒドロテストステロン)の働きによって合成

悪玉脱毛ホルモンが誕生することによって引き起こされます。

フィナステリドは男性の薄毛予防にも使われており、薄毛専門のクリニックや病院などで内服薬が処方されます。

DHTの働きを抑制

フィナステリドには髪の毛の成長を阻害するDHT の分泌・働きを抑制する効果があります。

これによって、抜け毛や薄毛の症状が止まり、AGAの治療に役立てることができるのです。

AGAは進行性があるため、早い段階で薄毛や抜け毛の症状を抑えることが大切ですので、薄毛治療のファーストチョイスとして使われています。

フィナステリドの副作用

AGA治療に役立てられているフィナステリドですが、医薬品ですので副作用があります。

主に男性に服用されることがほとんどのフィナステリドですが、妊娠中の方が服用してしまうと胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。

その点も踏まえて副作用の具体的な症状・発現率などを見ていきましょう。

男性機能の低下・肝機能障害

フィナステリドの臨床試験によると、服用した方が男性機能の低下(勃起不全・性欲減衰)や肝機能障害などの副作用が確認されています。

フィナステリド自体に性欲減衰の原因となってしまうような副作用は見られないのですが、内服薬として処方されているプロペシアにはそのような副作用が確認されています。

副作用の発現率は低い

フィナステリドの副作用の発現率は、フィナステリド1mgの服用に対し、6%ほどの発現率となっているので、確立としては低いです。

しかしフィナステリドは体内に成分が24時間残る医薬品ですので、服用時間や用量をしっかり守らないと副作用のリスクを挙げてしまう事になります。

服用は1日1錠、服用時間は毎日同じ時間に。これをしっかり守っておけば、副作用が生じるリスクというのは低いといえるでしょう。

胎児に影響

フィナステリドには男性機能の低下や肝機能障害などの副作用があると解説してきましたが、妊娠中の女性が服用してしまうと、胎児に影響を及ぼしてしまいます。

胎児が男の場合生まれてきたときに生殖器に異常が見られたり、発達に悪影響を及ぼしてしまう可能性がありますので、絶対に服用しないようにしましょう。

特に妊娠中や出産前後は、ホルモンバランスが乱れて抜け毛や薄毛の症状が表れがちですが、個人の勝手な判断で薄毛を治そうとフィナステリドを服用することは危険です。

またフィナステリドは錠剤がほとんどですが、これを割って服用してしまうと、飛散した粉などが触れただけで影響を及ぼしてしまいます。

もし妊娠中の妻を持つ夫などが服用する際は絶対に錠剤を割らずに飲むようにしましょう。

割っていない状態なら、コーティングされているので触っても無害です。

フィナステリドは女性に服用できない

フィナステリドはAGAに効果的な治療薬ですが、女性の薄毛にも効果的なのでは?と思う方もおられると思います。

ですがフィナステリドは女性の方は服用できません

これは妊娠しているしていない関係なく服用できませんので注意が必要です。

なぜ女性は服用できないのかを下記で解説していきますのでしっかり頭に入れておきましょう。

男性と女性では薄毛のメカニズムが違う

フィナステリドの服用の可否に男女差ができているのは、そもそも男性と女性では薄毛のメカニズムが異なるためです。

男性の場合はほとんどの薄毛が男性ホルモンの影響によって引き起こされるのですが、女性の場合は、薄毛の原因は多岐にわたります。

それは生活習慣やストレス・遺伝など多種多様です。

薄毛の症状にも違いがあり、男性の場合は局地的に抜け毛が発生して薄くなるのが特徴的。

女性の場合は髪の毛全体のボリュームが薄くなっていくのが主な症状です。

薄毛の原因や症状が男女によって違うので、その対処法や治療薬も男女によって異なるということです。

フィナステリドはAGA専用治療薬

フィナステリドは、AGAの原因となるDHTの抑制を目的として処方されている、いわばAGA専門治療薬です。

なので、女性が薄毛対策としてフィナステリドを服用しても、、そもそも女性の薄毛がDHT の働きによるものでなかったら効果はもちろん得られません。

フィナステリドはほとんどの場合専門クリニックでの処方で入手することができるので、女性の無意味な服用はできないと考えます。

しかし家族内にフィナステリドを服用していたり、個人輸入などの方法で女性の手にもわたってしまう可能性は大いにありますので、フィナステリド女性禁物の薬であるということを認知しておきましょう

女性の服用にはリスクがある

上記で解説したように、妊娠中の女性がフィナステリドを服用してしまうと胎児に悪影響を与えてしまいますので、厚生労働省でも禁忌としています。

もちろんフィナステリドだけでなく様々な医薬品が世の中に出回っていますが、胎児に影響を与える薬はたくさんありますので、できるだけ薬を飲まないことが大切です。

何らかの病気で薬の服用が必要な方は、必ず医師の診断の元薬を処方してもらうようにしましょう。

個人の勝手な判断で医薬品を服用してしまうのはリスクが高いです。

女性で薄毛に悩む方は専門クリニックにまず相談を!

女性に服用できなフィナステリドですが、女性の薄毛に対して効果的な治療方法はきちんとありますのでご安心を。

薄毛の症状が気になる方女性専門の薄毛治療クリニックや病院がありますので、まずは相談してみましょう。

一人で悩み訳も知らずに薬を服用することは危険です。

クリニックなら無料でカウンセリングを行っているところもありますので、治療への第一歩として利用することをおすすめします。

フィナステリドは男性専用治療薬で女性には使えない

いかがでしたでしょうか?この記事ではフィナステリドの効果や副作用などについて解説してきました。

フィナステリドは男性特有の脱毛症であるAGAの進行を遅延させるために処方される治療薬です。

男性の薄毛を抑制する効果があり、服用するとまれに男性機能低下などの副作用があります。

女性の服用は認められておらず、フィナステリドを妊娠中に服用するとリスクがありますので絶対に服用しないようにしましょう。

薄毛に悩む女性の方は、まずは専門クリニックに相談し、医師の診察を受けることをおすすめします!