女性の薄毛

女性の薄毛リスクを高める行動とは?いますぐ直すべき生活習慣をご紹介します!

はじめに

薄毛や抜け毛のトラブルと聞くと、ある程度以上の男性に特有の悩みというイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし、近年は薄毛に悩む女性が増加傾向にあると言われています。

さらに、若い女性の中にも「薄毛予備軍」というべき問題を抱えている人も増えてきています。

ホルモンバランスの変化やストレス要因の多様化など、原因はひとつではありませんが、頭皮に良くない生活習慣を続けていることで頭皮環境を悪化させ、薄毛を進行させてしまっている人も少なくありません。

今回の記事で紹介したいのは、薄毛リスクを高める生活習慣とその改善方法です。

NGな食事内容と改善方法

言うまでもなく、偏った食生活は髪や肌に栄養を行き渡ることを阻害するため、薄毛の原因になります。

手軽だからと言って、カップ麺などのインスタント食品ばかり食べていると、血がドロドロになってしまいます。

また、味の濃い食べ物には塩分が多く含まれているため、高血圧や腎機能を引き起こし、血行不良につながることがあります。

血行が悪くなると、頭皮に必要な栄養が運ばれず、薄毛が促進します。

しかしながら、無理なダイエットは逆効果です。髪にいい食材を取り入れて献立を考えても、必要な栄養素が不足してしまっては髪を育てることはできないのです。

かと言って、「ドカ食い」も、体のホルモンバランスの乱れにつながったり、血行不良を招いたりするため、薄毛の原因になります。

大切なのは、「タンパク質」・「ミネラル」(亜鉛や鉄)・「ビタミン」をバランスよく摂ることです。

「タンパク質」は、肉や魚、卵、大豆に多く含まれています。

「ミネラル」の中でも特に薄毛に効果があると言われている亜鉛は、牡蠣やレバー、魚介類、牛肉、チーズ、ナッツ類に多く含まれています。

魚介類やレバー、牛肉など、タンパク質を多く含む食品と重なるものも多いので、これらを優先的に食べるようにしましょう。

「ビタミン」は種類にもよりますが、野菜や果物、豚肉などに多く含まれます。

これらの栄養をバランスよく摂取し、よく噛んで食べることが大切です。

忙しいからと、ついつい早食いになってはいませんか?

早食いだと、十分な満腹感が得られずに食べすぎてしまいがちです。今すぐ見直すべき生活習慣の一つと言えるでしょう。

意識して咀嚼する回数を増やすことで満腹感を得ることができます。

また、よく噛んで食べることで、ダイエットのストレスも緩和され、ストレスに起因する「ドカ食い」も抑えることができます。

食事の時間・タイミングの見直しも大切

食事をとる時間やタイミングも重要です。

夜遅くに食事をとると、胃での消化活動や腸での栄養吸収のために血液が使われます。

髪の成長を促すホルモンは、午後10時~午前2時のあいだに多く分泌されますが、この時間に食事をすると血流が臓器に集中するため、頭皮に栄養が行きづらくなってしまうのです。

同じ理由で、食べてすぐ寝るのも避けた方が良いでしょう。睡眠時の成長ホルモンの分泌を阻害します。

入眠の三時間ほど前に食事を終えることができればベストです。

スマホのいじりすぎは薄毛の原因になる?

スマホを常に手元において、ゲームやネットサーフィンを楽しんでいるという人は少なくありません。

よく言われることですが、スマホの長時間使用は姿勢を悪くし、肩こりや首こりの原因になります。

肩こりや首こりは、血行不良と深い関わりがあります。

同じ姿勢を長時間取り続けたことにより筋肉が疲労し、その「こわばり」が周囲の血管を圧迫し、血のめぐりが悪くなることが肩こりや首こりの最も大きな原因です。

肩や首の血行が悪くなると、頭への血流が減少します。

私たちの毛髪は、頭皮の毛細血管からの栄養を毛母細胞が受け取ることで維持されていますが、頭部の血流が減ると、頭皮は酸素欠乏・栄養不足の状態に陥ります。

スマホがもたらす弊害は、肩や首の血行不良だけではありません。

寝る前のスマホの操作が睡眠の質を下げることがわかっています。

スマホの画面から放たれる光「ブルーライト」は、刺激が強く、目の角膜や水晶体にとどまらずに網膜まで到達すると言われています。

そしてブルーライトは太陽光に近い性質のため、脳が誤認してしまい覚醒状態になってしまいます。

またブルーライトには、眠る前に分泌されるメラトニンを抑制し、体内時計を乱してしまいます。

先ほどご紹介した髪の成長を促すホルモンは、睡眠中のみ分泌されると言われています。

寝る前のスマホ操作は、この成長ホルモンの正常な分泌を妨げると考えられます。

眠りにつく2時間前にはスマホを操作するのをやめて、リラックスして過ごすようにしましょう。

運動不足はNG!運動時の注意点も

運動の習慣がない人は血流循環が悪化しているおそれがあります。

血流の悪化は、髪の成長に必要な栄養素の運搬を妨げてしまいます。

過度の運動は不要です。軽い負荷の有酸素運動を無理なく続けるようにしましょう。大切なのは、毎日の習慣にすることです。

有酸素運動は、血行を促進することで頭皮により多くの栄養を届けて、健康な髪を育てるサポートをしてくれます。

また、運動を習慣化することで、新陳代謝の活性化を促したり、自律神経を整えたりすることにつながります。

薄毛の原因の一つに、「ストレス」が挙げられますが、運動を続けることでストレス解消の効果も期待できます。

いままで運動をしてこなかった人にとって、運動を習慣にすることは簡単ではありません。

続けるコツとしては、毎日決まった時間に運動することと、自分にとって無理のない強度・頻度を設定することです。

まずは、ラジオ体操や軽いダンスなど短時間で終わるプログラムから始めると良いでしょう。

具合が悪いときは休み、運動時の水分補給も忘れないようにしましょう。

また、お風呂上がりや寝る前のストレッチは、体のこりをほぐし、血行を良くしてくれます。

特に首まわりや肩甲骨まわりのストレッチをして、頭皮への血のめぐりを良くしましょう。

頭皮ケアやヘアケアに関わるNG習慣

良かれと思って取り入れているケアが、かえって薄毛を促進しているということもあります。

たとえば、シャンプーのしすぎや洗浄力の強いシャンプーを使用することで、頭皮の乾燥を招いてしまうというケースはその代表例です。

毛穴の汚れを落としたい一心で、シャンプーをしすぎるのは逆効果なのです。頭皮環境を悪化させてしまいます。

シャンプーは一日に一回を基本とし、たまに湯シャン(シャンプーを使わずお湯だけで髪や頭皮の汚れを落とす方法)の日を作りましょう。

また、帽子をかぶると頭皮が蒸れるのが嫌だと言う人がいますが、紫外線をそのまま浴びるのは頭皮や髪にとって大きなダメージになります。

髪につけられる日焼け止めを使ったり、日傘を使ったり、通気性の高い生地でできた帽子をかぶったりなど工夫して、強い日差しから髪や頭皮を守りましょう。

おわりに

この記事では、薄毛を悪化させてしまう「NGな生活習慣」についてご紹介しました。

食生活の乱れや睡眠不足、運動不足など明らかに健康に良くない「NG習慣」もあれば、スマホや紫外線など意外に思う「NG」もあったのではないでしょうか。

完璧主義の人は、すべての習慣を改善しなくてはいけないと思い、絶望してしまうかもしれません。

ストレスは、薄毛にとっても良くありません。

まずは実行できそうなものから試してみて、少しずつ改善できたらOKというくらいの気持ちで始めましょう。