薄毛対策として様々な方法が考えられてきましたが、共通しているのは頭皮環境に対するアプローチです。
清潔にするといったことから、頭皮の内部にある血管が正常に機能するようにするための方法までさまざまなものがあります。
その一つとして冷水シャワーによる対策も使われるようになってきました。
冷水シャワーが注目されているのか
シャワーを使う時にわざわざ冷たい水にする人はほぼいません。
現在では給湯器が一般化し、シャワーを使う際にもレバーをひねるとすぐにお湯が出てくるようになってきました。
便利な世の中ではありますが、健康のために冷水シャワーを活用する人も多くいます。
通常はお湯で洗うところを、冷水シャワーにすることによって、温まった体を引き締めることを狙っている方法です。
血管を急激に締めることによって体に悪そうに見えますが、実は反対です。
温められていた状態を維持しようと働くため、血液を流すように働きます。
そのぶん血行が良くなり、新陳代謝の改善を狙っていける方法になるのです。
頭皮の血行が良くなれば、それだけ栄養が運ばれてきます。
酸素も豊富に届けられるようになり、
髪を作るための細胞分裂が活性化するのです。
非常に手軽な方法で、頭皮も柔らかく改善できます。
毛穴自体を引き締める効果があるのは、肌と同じです。
収れん効果とも呼ばれますが、急激に引き締める事によって、
皮脂や汚れなどが集まりにくくなりトラブルを起こしにくい状態を作れます。
毛穴が詰まってしまうと、髪の成長を阻害してしまうからです。
これが炎症を起こす元にもなりますし、髪を作っている毛母細胞の働きを衰えさせるおそれまであります。
毛穴が引き締まることによって、内部から水分が抜けにくくコントロールできるのを見逃してはいけません。
つまり、保湿効果を高めるという狙いもあり、頭皮を守るための方法として活用されていたのです。
乾燥してしまうと、皮脂の過剰分泌などと同じようにトラブルを起こします。
この状態を回避するためにも、冷水で引き締める方法は薄毛対策にも役立つでしょう。
冷水シャワーの注意点
冷水シャワーをケアとして使う場合には、いくつも注意点があります。
まず冷たい水ですので、体に当てるのではなく頭皮だけに集中させる必要があるでしょう。
女性の場合は、なかなか頭皮に冷水シャワーが届きにくい問題があります。
長い髪の人の場合に特に注意しなければいけませんが、
普段のシャワーのように使うと髪の表面だけが冷たくなり、頭皮に届かない可能性があるのです。
出来る限り注意して使う必要があるでしょう。
冷水シャワーは重要ですが、シャンプー自体は温かいお湯を使わなければいけません。
一度頭皮が温まらなければ、冷水シャワーの効果をあげられないからです。
一旦血管が拡張しなければ、冷やして収縮させても意味がありません。
逆に頭皮の環境を悪化させることに繋がります。
冷たいところに冷たいものをかけているだけになるので、必ず温める必要があるのです。
汚れが落ちにくいという問題も出てきます。
冷たいままシャンプーを使っても、汚れは浮き上がらず、効果も高められません。
食器などを洗う時を考えると想像しやすくなりますが、油のついた汚れを落とそうと思った場合には、お湯を使うことになるでしょう。
頭皮でも皮脂汚れを落とそうと思えば、温かいお湯で洗う必要があります。
いくら冷水シャワーの効果があるとしても、まずは温かいお湯で毛穴に詰まった汚れなどもしっかりと洗い流さなければいけないのです。
頭皮や身体も完全に温まった状態を作ることを心がけましょう。
心臓にも負担がかかる可能性がある
頭皮環境の改善に冷水シャワーが効果があるとすると、何でもかんでも使っていれば良いと考えがちです。
ですが、体にかけてしまったりするのは良いとは言えません。
絶対に無理をして利用してはいけないのです。
温まった状態に冷水シャワーを使うのは、急激に冷やし引き締めるという狙いがあります。
それだけのショックを与えることにもなるため、心臓などにかかれば負担を増やしてしまうのです。
絶対に無理をしたりせず、利用しなければいけません。
冷水シャワーにする場合も、徐々に温度を下げていくというのが適切で、まずはそこまで冷たくない状態からスタートしていきます。
だんだんと慣れてきたら、利用する時間も長くしていけば負担がかからないでしょう。
気温が下がり、水温も下がっている真冬にいきなり冷たい水をかけたりするのは、負担が大きすぎます。
体も心の準備も慣れてきたら、水の温度を下げるといった方法を取っていきましょう。
刺激を与える以上、頭皮だけに限定したとしても、体に負担がかかるのは間違いありません。
もしも、健康に問題があるような時には、絶対に使ってはいけません。
血流に対する刺激となるため、心臓への負担も少なくないため、心臓に持病があるような方は行ってはいけない方法です。
心臓が弱い人や高齢者の人も注意しなければいけません。
風邪を引いたり、何か病気で体調が優れないときにも避けた方がいいでしょう。
医師に相談しながら進めるというのも一つの方法で、自分の体を考えた上で利用するべきです。
手軽にできるからこそ注意が必要で、負担がかからないようにしなければいけません。
冷水シャワーの方法
冷水シャワーの方法は、いろいろと考えられてきました。
まずは湯船に浸かって全身を温めます。
シャワーだけでは部分的にしか温まらず、血流自体が向上するわけではないからです。
全身を温めたことによって血流は向上し、頭皮に冷水シャワーを浴びせた時にも効果が増大します。
温まってからシャンプーをしますが、この時に頭皮のマッサージもしておきましょう。
汚れが浮き上がりやすくなり毛穴も開いた状態が出来上がるからです。
血流の準備も出来上がるようになるので、シャンプーをしながらゆっくりと優しく指の腹でもみあげて行きます。
大事なポイントとして、シャンプーは絶対に残してはいけません。
頭皮にシャンプーが残っていると、余計な化学物質が付着している状態です。
これだけで頭皮環境を悪化させる原因となるため、お湯でしっかりと落とす必要があります。
シャンプーだけではなくコンディショナーなどをも完全に洗い流したら、ぬるめのお湯でさらに進むのがポイントです。
これで完全に落とすことができますし、冷水シャワーを使う準備にもつながります。
冷水シャワーはいきなりかけるのではなく、
髪を分けて頭皮にかかりやすい状態を作り、ゆっくりと初めて行きましょう。
初めは少し冷たいと思うような温度でスタートしてきます。
徐々に下げながら、実際の温度としては20°程度までにすると良いでしょう。
この冷水シャワーを1分程度流しかけます。
これ以上かけてしまうと、血管が広がる前に冷えてしまうだけになるため注意が必要です。
冷水シャワーの後には、タオルで水分を拭き取りドライヤーで乾かしましょう。
自然乾燥させると、これだけで雑菌の繁殖を招きます。
せっかくの頭皮ケアも役立たなくなるため、必ず乾かしておく必要があるのです。
まとめ
冷水シャワーは手軽にできる頭皮ケアのひとつです。
誰でも簡単にできますが、冷たい水をかぶるというところで必ず負担がかかります。
負担をかけることで反発させるのが狙いですので、体に余計な負担がかからないように注意しながら試していきましょう。